INTP-TLという性格タイプをご存知ですか?
これは、論理的な思考と高い倫理観を持ち合わせた、ユニークな性格の特徴を表しています。
みなさんの中にも、複雑な問題を解決するのが得意だったり、正直さを何より大切にしたりする人がいるかもしれません。
そんな人は、もしかしたらINTP-TLタイプかもしれません。
この記事では、INTP-TLの特徴や長所、短所について詳しく解説します。
恋愛や友人関係、仕事など、様々な場面でのINTP-TLの傾向や改善策も紹介します。
自分自身や周りの人をより深く理解するヒントが見つかるかもしれません。
さあ、INTP-TLの世界を一緒に探検してみましょう!
今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
※MBTIより科学的な性格診断はこちらのHEXACO-JP性格診断!(短縮版、24問2-3分)
※より精度の高い60問版のHEXACO-JPはアカウント作成が必要になります(こちらから)。
目次
HEXACOの概要
HEXACOとは何か
比較的新しい性格モデルが「HEXACO(ヘキサコ)」です。
6つの要素で人の性格を表します。
H・E・X・A・C・Oの6文字が由来です。
各文字は性格の特徴を表しています。
具体的には以下の要素があります:
- H:正直・謙虚さ(Honesty-Humility)
- E:情動性(Emotionality)
- X:外向性(eXtraversion)
- A:協調性(Agreeableness)
- C:誠実性(Conscientiousness)
- O:開放性(Openness)
このモデルは人の性格を詳しく分析できます。
従来のビッグファイブモデルより優れています。
正直・謙虚さという新しい要素が加わりました。
これにより、より細かい性格分析が可能です。
HEXACOによる64分類
6つの要素それぞれの高い・低いで64タイプに分類します。具体的には以下です。
- H:正直・謙虚さ(Honesty-Humility)
- 高い→ライト(L:Light)
- 低い→ダーク(D:Dark)
- E:情動性(Emotionality)
- 高い→不安型(T:Turbulence)
- 低い→自信型(A:Assertiveness)
- X:外向性(eXtraversion)
- 高い→外向型(E:Extrovert)
- 低い→内向型(I:Introvert)
- A:協調性(Agreeableness)
- 高い→感情型(F:Feeling)
- 低い→思考型(T:Thinking)
- C:誠実性(Conscientiousness)
- 高い→(J:Judging)
- 低い→(P:Prospecting)
- O:開放性(Openness)
- 高い→直感型(N:iNtuitive)
- 低い→感覚型(S:Sensor)
これらを16personalitiesのように繋げてタイプを表現します。それでは各種タイプを紹介していきます!
INTP-T(論理学者・慎重型)とは?
INTP-Tは、ビッグファイブの低い外向性(I)、高い開放性(N)、低い協調性(T)、低い誠実性(P)、高い神経症傾向(T)を持つタイプです。特徴:
- 高い知的好奇心と分析力
- 自己懐疑と完璧主義
- 創造的で革新的な思考
- 社会的相互作用への不安
- 継続的な自己改善への強い欲求
彼らは複雑な問題を解決することを好みますが、自分の能力を過小評価しがちです。新しいアイデアを探求する一方で、それを実行に移すことに躊躇することも。
対人関係では、深い知的つながりを求めますが、社交的な場面でストレスを感じやすいです。失敗を恐れる傾向がありますが、それが彼らを成長させる原動力にもなります。
INTP-TLの特徴
特徴①「論理的思考と不安の共存」
INTP-TLは、論理的思考と不安が共存する特徴を持ちます。
この性格の人は、物事を深く分析する能力に優れています。
しかし、同時に不安を感じやすい傾向があります。
論理的な思考は、問題解決に役立ちます。
一方で、不安は新しい視点をもたらすこともあります。
INTP-TLの特徴は以下のようにまとめられます:
・複雑な問題を解決する力
・細部にこだわる傾向
・自己批判的な面
ただし、過度の不安は創造性を妨げることもあります。
そのため、バランスを取ることが大切です。
自分の考えを整理する時間を持つことで、不安を和らげられます。
また、他者と意見を交換することも有効です。
このように、INTP-TLは論理と感情のバランスを取ることが重要です。
特徴②「倫理観と独立性の調和」
INTP-TLは、強い倫理観と独立性を持ち合わせています。
この性格の人は、自分の価値観を大切にします。
同時に、他者の意見も尊重する姿勢があります。
独自の考えを持ちつつ、公平な判断を心がけます。
このバランス感覚が、INTP-TLの大きな強みとなっています。
INTP-TLの倫理観と独立性は、以下の場面で発揮されます:
・問題解決時の公平な判断
・新しいアイデアの創出
・チームワークでの貢献
ただし、時として孤独を感じることもあります。
自分の考えに固執しすぎないよう注意が必要です。
他者との対話を通じて、視野を広げることが大切です。
また、自分の意見を分かりやすく伝える努力も重要です。
このように、INTP-TLは倫理観と独立性のバランスを取ることが肝心です。
特徴③「内省的で誠実な問題解決者」
INTP-TLは、内省的で誠実な問題解決者としての特徴があります。
この性格の人は、自己分析が得意です。
常に自分の考えや行動を振り返る習慣があります。
また、問題に直面した際は、誠実に向き合います。
こうした姿勢が、独創的な解決策を生み出す源となっています。
INTP-TLの問題解決アプローチには、以下の特徴があります:
・多角的な視点からの分析
・長期的な影響を考慮した判断
・倫理的な側面への配慮
しかし、完璧を求めすぎる傾向にも注意が必要です。
時には、「程々」という判断も大切です。
また、他者の意見を積極的に取り入れることも有効です。
これにより、より柔軟な問題解決が可能になります。
このように、INTP-TLは内省と誠実さを活かした問題解決を得意とします。
INTP-TLの長所と短所
INTP-TLの長所
最大の長所は、論理的思考と高い倫理観の組み合わせです。
この性格の人は、複雑な問題を分析する能力に優れています。
同時に、公平で正直な判断を下すことができます。
これらの特徴は、信頼できるリーダーとしての素質につながります。
また、創造的な問題解決能力も持ち合わせています。
INTP-TLの具体的な長所には、以下のものがあります:
・深い洞察力
・独創的なアイデアの創出
・誠実さと信頼性
さらに、自己反省の習慣も長所の一つです。
常に自分を改善しようとする姿勢があります。
これにより、個人としての成長が継続的に行われます。
また、他者の意見に対しても柔軟に耳を傾けられます。
このように、INTP-TLは多面的な長所を持つ性格タイプといえます。
INTP-TLの短所
INTP-TLの主な短所は、過度の不安と完璧主義傾向です。
この性格の人は、自分の能力を過小評価しがちです。
そのため、新しい挑戦を躊躇することがあります。
また、物事を必要以上に複雑に考えてしまう傾向があります。
これにより、意思決定が遅れることもあります。
INTP-TLの短所は、以下のような場面で表れることがあります:
・締め切りに追われる状況
・急な変更への対応
・感情的なコミュニケーション
さらに、自分の考えを他者に伝えるのが苦手な面もあります。
論理的すぎて、相手に理解されないことがあります。
また、他者の感情への配慮が不足することもあります。
これらの短所は、対人関係に影響を与える可能性があります。
このように、INTP-TLは自己認識と他者理解のバランスが課題となります。
INTP-TLの恋愛関係の傾向と改善策
恋愛の傾向
INTP-TLの恋愛は、慎重で誠実な特徴があります。
この性格の人は、パートナー選びに時間をかけます。
相手の知性と価値観を重視する傾向があります。
また、関係性を深めるのにも慎重なアプローチを取ります。
これは、高い倫理観と不安傾向が影響しています。
INTP-TLの恋愛における特徴は以下の通りです:
・知的な会話を楽しむ
・相手の個性を尊重する
・誠実で深い関係を求める
ただし、感情表現が苦手な面もあります。
相手の気持ちを察するのに時間がかかることもあります。
また、自分の気持ちを伝えるのも得意ではありません。
これらの点が、恋愛関係での課題となることがあります。
このように、INTP-TLの恋愛は知的で誠実ですが、感情面での課題があります。
恋愛で問題になる時と改善策
INTP-TLが恋愛で直面する主な問題は、感情表現の難しさです。
論理的思考が強いため、感情面でのコミュニケーションが苦手です。
また、不安傾向により、関係性に過度の心配をすることもあります。
これらは、パートナーとの誤解や距離感につながる可能性があります。
改善のためには、意識的な努力が必要です。
具体的な改善策としては、以下のようなものがあります:
・感情を言葉で表現する練習をする
・パートナーの気持ちを積極的に聞く
・小さな愛情表現を日常的に行う
また、自分の不安を適切に管理することも大切です。
瞑想やヨガなどのリラックス法を取り入れるのも効果的です。
さらに、パートナーと率直に話し合う機会を設けることも重要です。
これにより、お互いの理解を深めることができます。
このように、INTP-TLは感情面での成長が恋愛の鍵となります。
INTP-TLの友人関係の傾向と改善策
友人関係の傾向
INTP-TLの友人関係は、知的で誠実な特徴があります。
この性格の人は、深い会話を楽しむ友人を求める傾向があります。
また、友人の個性や考え方を尊重します。
信頼関係を築くのに時間をかけますが、一度信頼すると深い絆を形成します。
これらの特徴は、高い倫理観と論理的思考から生まれています。
INTP-TLの友人関係における特徴は以下の通りです:
・知的な刺激を与え合う関係を好む
・友人の秘密を守る誠実さがある
・少数の親密な友人を大切にする
ただし、新しい友人を作るのに時間がかかることもあります。
また、大人数での交流を苦手とする傾向があります。
感情的な会話よりも、論理的な議論を好みます。
これらの点が、友人関係を広げる際の障壁となることがあります。
このように、INTP-TLの友人関係は質を重視する傾向が強いといえます。
友人関係で問題になる時と改善策
INTP-TLが友人関係で直面する主な問題は、社交性の不足です。
内向的な性格のため、新しい友人を作るのに苦労することがあります。
また、感情的な交流を避ける傾向があり、距離を感じさせることも。
さらに、自分の考えを押し付けすぎて、相手を不快にさせる可能性も。
これらの問題を改善するには、意識的な努力が必要です。
具体的な改善策としては、以下のようなものがあります:
・小規模な社交の機会を積極的に設ける
・感情的な会話にも耳を傾ける練習をする
・自分の考えを押し付けすぎないよう注意する
また、趣味や興味を共有できるグループに参加するのも効果的です。
これにより、共通点のある人々と自然に交流できます。
さらに、自分から話しかける勇気を持つことも大切です。
小さな一歩から、友人関係を広げていくことができます。
このように、INTP-TLは社交スキルの向上が友人関係の鍵となります。
INTP-TLの子育ての傾向と改善策
子育ての傾向
INTP-TLの子育ては、論理的で倫理的な特徴があります。
この性格の親は、子どもの知的好奇心を大切にします。
また、子どもの自主性を尊重する傾向があります。
倫理観が高いため、正直さと誠実さを重視した教育を行います。
これらの特徴は、子どもの成長に良い影響を与えることが多いです。
INTP-TLの子育ての特徴は以下の通りです:
・子どもの質問に丁寧に答える
・自由な思考を促す環境を作る
・正直さと誠実さの大切さを教える
ただし、感情表現が苦手な面もあります。
子どもの感情的なニーズに応えるのに戸惑うこともあります。
また、完璧を求めすぎて、子どもにプレッシャーを与えることも。
これらの点が、子育てにおける課題となることがあります。
このように、INTP-TLの子育ては知的stimulationを重視する傾向があります。
子育てで問題になる時と改善策
INTP-TLが子育てで直面する主な問題は、感情面でのサポート不足です。
論理的思考が強いため、子どもの感情的なニーズを見逃すことがあります。
また、不安傾向により、子どもの行動を過度に心配することも。
さらに、完璧主義的な面が、子どもにストレスを与える可能性も。
これらの問題を改善するには、意識的な努力が必要です。
具体的な改善策としては、以下のようなものがあります:
・子どもの感情に耳を傾ける時間を設ける
・スキンシップを増やす
・失敗を恐れず挑戦することの大切さを教える
また、他の親との交流を通じて、多様な子育て方法を学ぶのも効果的です。
これにより、自分の子育て方法を客観的に見直すことができます。
さらに、子どもと一緒に遊ぶ時間を増やすことも重要です。
遊びを通じて、感情的な交流を深めることができます。
このように、INTP-TLは感情面でのサポート強化が子育ての鍵となります。
INTP-TLのキャリアの傾向と改善策
キャリアの傾向
INTP-TLのキャリアは、知的挑戦と倫理的価値を重視する傾向があります。
この性格の人は、複雑な問題解決を必要とする職業に向いています。
また、独立性が高く、自分のペースで仕事を進めたいと考えます。
高い倫理観から、社会に貢献できる仕事を選ぶ傾向もあります。
これらの特徴は、独創的なアイデアを生み出す原動力となります。
INTP-TLに適したキャリアの例は以下の通りです:
・研究者や科学者
・システムアナリスト
・哲学者や倫理学者
ただし、組織の階層構造や厳格なルールには馴染みにくいです。
また、短期的な成果を求められる環境にストレスを感じやすいです。
さらに、人間関係を重視する職場では苦労することもあります。
これらの点が、キャリア選択や職場適応の際の課題となることがあります。
このように、INTP-TLのキャリアは知的成長と社会貢献を重視する傾向があります。
キャリアで問題になる時と改善策
INTP-TLがキャリアで直面する主な問題は、実践力の不足です。
アイデアを生み出すのは得意ですが、実行に移すのが苦手な傾向があります。
また、不安傾向により、キャリアの選択や変更に躊躇することも。
さらに、他者とのコミュニケーションの難しさが、昇進の障害になることも。
これらの問題を改善するには、意識的な努力が必要です。
具体的な改善策としては、以下のようなものがあります:
・小さな目標を設定し、確実に実行する習慣をつける
・メンターを見つけ、キャリアの相談をする
・コミュニケーションスキルを磨くためのセミナーに参加する
また、自分の強みを活かせる職場環境を積極的に探すことも大切です。
これにより、モチベーションを高く保つことができます。
さらに、定期的に自己評価を行い、スキルアップの計画を立てることも重要です。
継続的な成長が、キャリアの満足度を高めることにつながります。
このように、INTP-TLは実践力と対人スキルの向上がキャリアの鍵となります。
INTP-TLの仕事の傾向と改善策
仕事の傾向
INTP-TLの仕事は、創造性と論理性が融合した特徴があります。
この性格の人は、複雑な問題を分析し、独創的な解決策を見出すのが得意です。
また、高い倫理観から、仕事の質と誠実さを重視します。
独立心が強く、自分のペースで仕事を進めることを好みます。
これらの特徴は、革新的なプロジェクトや研究開発に適しています。
INTP-TLの仕事における強みは以下の通りです:
・深い洞察力と分析能力
・独創的なアイデアの創出
・高い倫理観に基づいた意思決定
ただし、細かい事務作業や反復的な業務は苦手とする傾向があります。
また、締め切りの厳守や時間管理に課題を抱えることもあります。
さらに、チームワークを要する場面では、コミュニケーションに苦労することも。
これらの点が、職場での課題となることがあります。
このように、INTP-TLの仕事は創造性と論理性を活かせる分野で力を発揮します。
仕事で問題になる時と改善策
INTP-TLが仕事で直面する主な問題は、実務的なスキルの不足です。
理論や概念の理解は得意ですが、具体的な実行計画を立てるのが苦手です。
また、不安傾向により、自信を持って意見を主張できないことも。
さらに、他者との協力や感情的な配慮が必要な場面で戸惑うこともあります。
これらの問題を改善するには、意識的な努力が必要です。
具体的な改善策としては、以下のようなものがあります:
・タスク管理ツールを活用し、計画的に仕事を進める
・自信を持って意見を述べる練習をする
・チームメンバーとの定期的な対話の機会を設ける
また、自分の強みを活かせるプロジェクトに積極的に参加することも大切です。
これにより、モチベーションを高く保つことができます。
さらに、実務スキルを向上させるための研修や勉強会に参加することも効果的です。
バランスの取れたスキルセットを身につけることで、仕事の幅が広がります。
このように、INTP-TLは実務力と対人スキルの向上が仕事の鍵となります。
INTP-TLの相性のいいタイプ
相性がいいタイプ、Nが含まれている人
INTP-TLとNタイプの人は、知的好奇心で結びつく可能性が高いです。
Nは「直観」を表し、アイデアや可能性を重視する傾向があります。
INTP-TLもまた、新しい概念や理論に興味を持ちやすい性格です。
そのため、互いの思考を刺激し合える関係性を築きやすいでしょう。
このような共通点が、深い理解と尊重につながります。
Nタイプとの相性が良い理由は以下の通りです:
・抽象的な議論を楽しめる
・創造的なアイデア交換ができる
・将来の可能性について語り合える
ただし、現実的な側面を軽視しがちな点には注意が必要です。
また、両者とも感情表現が苦手な場合、誤解が生じる可能性もあります。
しかし、これらの課題も、互いの特性を理解することで克服できるでしょう。
このように、INTP-TLとNタイプは知的な刺激を共有できる良い相性といえます。
相性がいいタイプ、Lが含まれている人
INTP-TLとLタイプの人は、高い倫理観で結びつく可能性が高いです。
Lは「ライト(明るい)」を表し、正直さと謙虚さを重視する傾向があります。
INTP-TLも同様に、誠実さと倫理的な行動を大切にする性格です。
そのため、互いの価値観を尊重し合える関係性を築きやすいでしょう。
このような共通点が、深い信頼関係の構築につながります。
Lタイプとの相性が良い理由は以下の通りです:
・誠実なコミュニケーションができる
・倫理的な判断基準を共有できる
・互いの成長を支え合える
ただし、両者とも完璧主義的な傾向がある点には注意が必要です。
また、感情表現が苦手な場合、相手の気持ちを察するのに時間がかかることも。
しかし、これらの課題も、互いの特性を理解し合うことで克服できるでしょう。
このように、INTP-TLとLタイプは高い倫理観を共有できる良い相性といえます。
INTP-TLのまとめ
INTP-TLは、論理的思考と高い倫理観を併せ持つ性格タイプです。
独創的なアイデアを生み出す能力と、深い分析力が特徴です。
また、誠実さと正直さを重んじ、信頼関係を大切にします。
一方で、不安傾向や完璧主義的な面も持ち合わせています。
これらの特徴は、様々な場面で長所にも短所にもなり得ます。
INTP-TLの主な特徴をまとめると以下のようになります:
・複雑な問題解決能力
・高い倫理観と誠実さ
・独立心と創造性
・不安傾向と完璧主義
課題としては、感情表現や実践力の向上が挙げられます。
これらを意識的に改善することで、より良いバランスを取れるでしょう。
また、自分の強みを活かせる環境を見つけることも重要です。
このように、INTP-TLは独自の視点と高い倫理観を持つ貴重な性格タイプです。
FAQや注意点
HAXACOの結果と、16personalities(通称MBTI診断)やMBTI(本家)と結果が変わる
- 性格は遺伝と環境の影響を受けるため、環境が変われば回答も変わります(例、疲れてると情動性が変化するなど)。遺伝について詳しくはこちら。
- 年齢次第で回答のブレがあります。詳しくはこちら。
- タイプ分類は各数値が3以上、3未満で行っているため、3に近い値だと、質問の聞き方やその時の環境次第で結果が変わりやすくなります。タイプよりも数値を見てください。
- MBTI(本家)や16personalities(通称MBTI診断)は質問設計の段階でどの程度統計的な処理をしているか論文が見当たらないため不明確です。一方で、ビッグファイブやHEXACOはそういった論文が簡単に見つかりますし、今回のHEXACO-JP診断は論文ベースです。
- MBTIや16personalitiesは普段の行動(学力・年収など)や、脳・遺伝などとの比較した研究論文があまり多くない一方で、ビッグファイブやHEXACOは数多く存在します。
- そもそもHEXACOはビッグファイブの要素の変形なので似て非なるものです。HEXACOの正直・謙虚さは、ビッグファイブの協調性と神経症傾向から抽出されています。下記「補足」参考。
その他にもご質問があれば運営者のトキワ(@etokiwa999)までご連絡ください。
性格診断の結果はあくまで人生の「ヒント」まで
先にも書きましたが、性格は遺伝と環境の影響を受けます。遺伝の影響で、ブレ幅は一定ですが、環境次第である程度答えがブレます。
またビッグファイブやHEXACOの研究論文では学力や年収などと相関分析をしていますが、自然科学の実験ほど大きな相関係数ではありません。相関係数は最小-1、最大1ですが、だいたい-0.4~0.4ほどが多いです。もちろん高いものもあります。0.8や0.9ではなく、それに比べたら低いです。
ただそれでも様々な研究はありますので、「占い以上、自然科学未満」と思ってください。心理学や占いを100%否定しているわけではありません。
補足
16personalities(通称MBTI診断)の概要
16personalities(16タイプ性格診断)は、MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)とビッグファイブをベースにして作られています。
厳密には16personalitiesとMBTIは別物なのです。
MBTIは、ユングの心理学的類型論を基に開発された性格診断ツールです。
16personalitiesはMBTIの4つの指標(E外向-I内向、S感覚-N直観、T思考-F感情、J判断-P知覚)を採用しつつ、アイデンティティ(AとT)という指標の追加、独自の質問項目・評価基準を設けています。
この性格診断の良いところとしては、韓国アイドルが広めたり、恋愛マッチングアプリでも使われたりするなど、とても有名で、回答数がとても多いことにあります。それを利用して分析して論文として公開すれば信頼性は高いかもしれません。
ただし、悪いところとしては、科学的な裏付けが弱いところがあります。査読付き論文の数が少ない、統計処理の方法が不明確、性格と学力・収入・脳機能・遺伝的要因などとの関連性について十分な根拠が提示されていない、などが理由です。
MBTI(本家)の概要
MBTIは性格を16タイプに分類する心理学の理論です。
そもそもMBTIとは、マイヤーズ・ブリッグス・タイプ・インジケーター(Myers-Briggs Type Indicator)の略称です。
MBTIでは、以下の4つの指標を組み合わせて性格を16タイプに分類します。
- 外向性(Extraversion)か内向性(Introversion)
- 感覚(Sensing)か直観(iNtuition)
- 思考(Thinking)か感情(Feeling)
- 判断(Judging)か知覚(Perceiving)
つまり、MBTIでは自分の性格傾向を「ISTJ」や「ENFP」などの4文字で表現するのです。
16personalitiesよりは論文は存在しますが、ビッグファイブやHEXACOほど頑健な研究結果が出ているわけではありません。
ビッグファイブの概要
性格心理学において最も有力な特性理論の一つが「ビッグファイブ(Big Five)」です。
ビッグファイブは、開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症傾向の5つの特性を測定します。
また、16personalitiesやMBTIはタイプ分類(例、外向的か内向的かのどちらか)を用いるのに対して、ビッグファイブが特性を連続的な数値で評価する(例、外向性3.5)点も大きな違いです。
さらに、古くから研究されており、論文数も多く、学力や所得、脳や遺伝など、他の分野でも多くの研究が行われています。ビッグファイブの方が比較的、科学的な裏付けが強いと言えます。
MBTI・ビッグファイブ・HEXACOの相関関係
MBTIの4指標とビッグファイブの5因子には相関関係があります。
この相関を示した代表的な研究に、「The relationship between the revised NEO-Personality Inventory and the Myers-Briggs Type Indicator」という論文があります。
また、MBTI(本家)とビッグファイブを参考にして作られた16personalities(通称MBTI診断)では、ビッグファイブの神経症傾向が「アイデンティティ」と呼ばれており、自信(Assertive)か、慎重(Turbulent)かで分類されています。
これらの関係をまとめたのが以下の図です。
一番右には、比較的新しい性格診断である「HEXACO(ヘキサコ)」があります。ビッグファイブに1つ指標「正直・謙虚さ」を加えて改良され、ダーク特性(倫理観)が分かるようになりました。
今回のHEXACO-JP性格診断では16personalitiesの5文字に加えて、ダークD/ライトLを付けてより詳細に分析できるようにしています。
最後に、組織のCXOや管理職、後継者などのハイクラス人材の採用におけるハラスメント傾向のある人を検知するためのサービス「ハラスメント検査」の事前登録も開始しました!興味のある方はこちらよりご登録ください。
ライター 兼 編集長:トキワエイスケ @etokiwa999
株式会社SUNBLAZE代表。子どもの頃、貧困・虐待家庭やいじめ、不登校、中退など社会問題当事者だったため、社会問題を10年間研究し自由国民社より「悪者図鑑」出版。その後も社会問題や悪者が生まれる決定要因(仕事・教育・健康・性格・遺伝・地域など)を在野で研究しており、社会問題の発生予測を目指している。凸凸凸凹(WAIS-Ⅳ)。