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ESTJ-T(幹部・慎重型)を論文20本以上で科学的に解説

    ESTJ-A、ESTJ-T、幹部、Executive

    ESTJ-Tタイプって知っていますか?

    これは性格を表す指標の一つで、私たちの行動や考え方に大きな影響を与えています。

    この記事では、ESTJ-Tの人がどんな特徴を持っているのか、健康面や仕事、人間関係などについて詳しく解説します。

    自分や周りの人の性格をよく知ることで、より良いコミュニケーションや自己理解につながるかもしれません。

    ぜひ、自分や友達の性格と比べながら読んでみてください。

    今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。

    ※MBTI診断よりも科学的で、ビッグファイブに新しく1つの指標を追加した性格診断は、こちらのHEXACO(ヘキサコ)診断!性格のダークさがわかります。

    目次

    ESTJ-T(幹部・慎重型)の科学的な背景

    MBTIの概要

    MBTIは性格を16タイプに分類する心理学の理論です。

    そもそもMBTIとは、マイヤーズ・ブリッグス・タイプ・インジケーター(Myers-Briggs Type Indicator)の略称です。

    MBTIでは、以下の4つの指標を組み合わせて性格を16タイプに分類します。

    つまり、MBTIでは自分の性格傾向を「ISTJ」や「ENFP」などの4文字で表現するのです。似ているものとしてとても有名な16personalitiesがありますが、これはMBTIとは違います。

    ビッグファイブの概要

    性格心理学において最も有力な特性理論の一つが「ビッグファイブ(Big Five)」です。

    ビッグファイブは、開放性誠実性外向性協調性神経症傾向の5つの特性を測定します。

    また、16personalitiesやMBTIはタイプ分類(例、外向的か内向的かのどちらか)を用いるのに対して、ビッグファイブが特性を連続的な数値で評価する(例、外向性3.5)点も大きな違いです。

    さらに、古くから研究されており、論文数も多く、学力や所得、脳や遺伝など、他の分野でも多くの研究が行われています。ビッグファイブの方が比較的、科学的な裏付けが強いと言えます。

    MBTI・ビッグファイブ・HEXACOの相関関係

    MBTIの4指標とビッグファイブの5因子には相関関係があります。

    この相関を示した代表的な研究に、「The relationship between the revised NEO-Personality Inventory and the Myers-Briggs Type Indicator」という論文があります。

    この論文によると、MBTIとビッグファイブの相関は以下の通りです。

    また、MBTIとビッグファイブを参考にして作られた16personalitiesでは、ビッグファイブの神経症傾向が「アイデンティティ」と呼ばれており、自信(Assertive)か、慎重(Turbulent)かで分類されています。

    一番右には比較的新しい性格診断である「HEXACO(ヘキサコ)」があります。ビッグファイブに1つ指標「正直・謙虚さ」を加えて改良されています。

    本記事ではこの相関関係に基づいて、16personalitiesの性格タイプを詳細に解説していきます。

    元々はビッグファイブやHEXACOの研究なので、MBTIや16personalitiesよりも科学的に性格を知りたい場合は、こちらのHEXACO性格診断を受けてみてください。

    ESTJ-T(幹部・慎重型)とは?

    ESTJ-Tは、ビッグファイブの高い外向性(E)、低い開放性(S)、低い協調性(T)、高い誠実性(J)、高い神経症傾向(T)を持つタイプです。特徴:

    • 強い責任感と完璧主義
    • リーダーシップへの不安
    • 論理的思考と実践的アプローチ
    • 社会的評価への敏感さ
    • 規則と秩序への執着

    彼らは高い基準を設定し、それを達成するために懸命に努力します。しかし、自分の能力や決定に対して疑問を持つこともあります。論理的思考と経験に基づいて判断しますが、新しい状況に適応するのにストレスを感じることも。

    対人関係では、明確な期待と効率性を重視しますが、他者からの批判に敏感です。変化や不確実性にストレスを感じやすいですが、それが成長とリーダーシップスキルの向上の原動力にもなります。

    ESTJ-T(幹部・慎重型)を科学的に解説

    SとTの両方がある人と仲良くなりやすい

    ESTJ-Tは、現実的で論理的な思考を持つ人々と親和性が高いです。ビッグファイブでは開放性が低く(S)、協調性が低い(T)傾向があります。彼らは具体的な事実や数字を重視し、感情よりも論理を優先します。同じような考え方を持つ人々と共通点を見出しやすく、相互理解が深まりやすいでしょう。

    しかし、異なるタイプの人々とも交流することで、新しい視点や考え方を学ぶ機会があります。多様な人々との関わりを持つことで、自身の成長にもつながります。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    新しい友達を作る

    ESTJ-Tは、外向性が高い(E)ため、新しい友達を作ることが得意です。彼らは社交的で、自信を持って他人に接することができます。ビッグファイブの外向性の高さは、積極的に人と関わる傾向を示しています。

    ESTJ-Tは、新しい環境や人々に対して臆することなく、自分から話しかけたり、グループに参加したりすることができます。彼らの明るく活動的な性格は、周囲の人々を引き付け、新しい友好関係を築きやすくします。

    ただし、時には内向的な人々の気持ちを理解し、相手のペースに合わせることも大切です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    心理療法を受けると神経症傾向が低くなる可能性がある

    ESTJ-Tの「-T」は、神経症傾向が高いことを示しています。これは、ストレスや不安を感じやすい傾向があることを意味します。心理療法を受けることで、この神経症傾向を低減させる可能性があります。

    ESTJ-Tは、自己改善に対して前向きな姿勢を持っていることが多いため、心理療法に積極的に取り組むことができるでしょう。療法を通じて、ストレス管理技術や感情制御の方法を学ぶことで、より安定した精神状態を獲得できる可能性があります。

    自己成長の機会として心理療法を捉え、専門家のサポートを受けることで、より充実した生活を送れるようになるかもしれません。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    SNSの友人が多い

    ESTJ-Tは、外向性が高い(E)ため、SNS上でも活発に交流する傾向があります。彼らは新しいつながりを作ることに積極的で、オンライン上でも多くの友人を持つことが多いでしょう。

    ビッグファイブの外向性の高さは、SNS上でも発揮され、積極的に投稿したり、他者とコミュニケーションを取ったりする傾向につながります。ESTJ-Tは、SNSを通じて自分の意見や経験を共有することを楽しみ、多くのフォロワーや友人を獲得しやすいでしょう。

    ただし、オンラインでの交流に没頭しすぎず、リアルな人間関係とのバランスを保つことも大切です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    SNSで近況や写真など投稿、特に感情的な投稿が多い

    ESTJ-Tは、外向性が高く(E)、神経症傾向も高い(-T)ため、SNS上で自分の近況や写真を頻繁に投稿する傾向があります。特に、感情的な内容の投稿が多くなりやすいでしょう。

    彼らは自分の経験や感情を他者と共有することで、つながりを感じたり、支持を得たりすることができます。神経症傾向の高さは、時に感情の起伏を大きくし、それがSNS上の投稿に反映されることがあります。

    ESTJ-Tは、SNSを通じて自己表現することを好みますが、投稿の内容や頻度について適度なバランスを保つことが大切です。プライバシーや他者への影響を考慮しながら、SNSを利用することが望ましいでしょう。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    感染対策で手洗いなどちゃんと行う

    ESTJ-Tは、誠実性が高い(J)傾向があるため、感染対策として手洗いなどの予防措置をきちんと行う傾向があります。彼らは規則や指示に従うことを重視し、健康や安全に対する責任感が強いでしょう。

    ビッグファイブの誠実性の高さは、計画性や慎重さにつながり、感染予防においても徹底した対応を取りやすくなります。ESTJ-Tは、自分自身だけでなく、周囲の人々の健康も考慮して行動する傾向があります。

    ただし、過度に神経質になりすぎないよう、バランスの取れた対応を心がけることも大切です。正確な情報に基づいて、適切な予防措置を講じることが望ましいでしょう。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    追求しすぎる完璧主義

    ESTJ-Tは、誠実性が高い(J)傾向があるため、完璧主義的な性格を持つことがあります。彼らは高い基準を設定し、物事を徹底的に追求する傾向があります。

    ビッグファイブの誠実性の高さは、細部にまでこだわり、最高の結果を求める姿勢につながります。ESTJ-Tは、仕事や個人的な目標において、常に最善を尽くそうとします。

    しかし、この完璧主義が行き過ぎると、ストレスや不安を引き起こす可能性があります。特に神経症傾向が高い(-T)ため、失敗や不完全さに対して過度に敏感になることがあります。

    バランスの取れたアプローチを見つけ、時には「十分に良い」という考え方を受け入れることも大切です。完璧を追求しつつも、柔軟性を持つことで、より健康的な生活を送ることができるでしょう。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    ストレスから塩分・酸味・脂っこい食べ物を好む

    ESTJ-Tは、神経症傾向が高い(-T)ため、ストレスを感じやすく、そのストレス対処法として塩分・酸味・脂っこい食べ物を好む傾向があります。これらの食品は、一時的に気分を向上させる効果があるため、ストレス解消の手段として選ばれやすいです。

    ビッグファイブの神経症傾向の高さは、感情的な食事につながることがあります。ESTJ-Tは、仕事や人間関係でのプレッシャーを感じた際に、これらの食べ物に慰めを求めることがあるでしょう。

    ただし、このような食習慣が長期的に続くと、健康上の問題につながる可能性があります。ストレス管理のためには、健康的な代替手段(運動や瞑想など)を見つけることが重要です。バランスの取れた食生活と適切なストレス対処法を組み合わせることで、より健康的なライフスタイルを維持できるでしょう。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    ファストフード、アイス、チョコ、ココアを好む

    ESTJ-Tは、外向性が高い(E)傾向があるため、ファストフード、アイス、チョコ、ココアなどの手軽で刺激的な食べ物を好む傾向があります。これらの食品は、即座に満足感を得られ、社交の場でも共有しやすいという特徴があります。

    ビッグファイブの外向性の高さは、新しい経験や刺激を求める傾向につながり、これが食の好みにも反映されます。ESTJ-Tは、忙しい生活の中で、これらの食品を手軽な楽しみや気分転換の手段として選ぶことがあるでしょう。

    ただし、これらの食品は高カロリーで栄養バランスが偏りがちなため、過度の摂取は健康上の問題につながる可能性があります。ESTJ-Tの誠実性の高さ(J)を活かし、これらの食品を適度に楽しみつつ、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。

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    健康に気を付けて野菜、乳製品、ナッツ類を好む、神経症傾向が低いとさらに健康に気を付ける

    ESTJ-Tは、誠実性が高い(J)傾向があるため、健康に気を配り、野菜、乳製品、ナッツ類などの栄養価の高い食品を好む傾向があります。彼らは自己管理能力が高く、長期的な健康維持を重視します。

    ビッグファイブの誠実性の高さは、計画的で規律ある生活習慣につながり、健康的な食生活の選択にも反映されます。ESTJ-Tは、これらの栄養豊富な食品を積極的に取り入れ、バランスの取れた食事を心がけるでしょう。

    ただし、ESTJ-Tは神経症傾向が高い(-T)ため、健康に対して過度に不安を感じることもあります。神経症傾向が低くなれば、よりリラックスした態度で健康管理に取り組めるようになり、さらに効果的な健康維持が可能になるでしょう。

    健康的な食生活を維持しつつ、過度の不安や強迫観念を持たないようバランスを取ることが大切です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    飲酒をしやすい

    ESTJ-Tは、外向性が高く(E)、思考型(T)で、神経症傾向も高い(-T)ため、飲酒をしやすい傾向があります。彼らは社交的な場面を好み、ストレス解消の手段として飲酒を選択することがあります。

    ビッグファイブの外向性の高さは、社交的な飲酒につながりやすく、思考型の特徴は、飲酒による気分転換や思考の緩和を求める傾向を示します。また、神経症傾向の高さは、ストレスや不安を和らげる手段として飲酒を選ぶ可能性を高めます。

    ESTJ-Tは、仕事や人間関係のプレッシャーから一時的に逃れるため、または社交の潤滑油として飲酒を楽しむことがあるでしょう。

    ただし、過度の飲酒は健康上のリスクを伴います。ESTJ-Tの誠実性の高さ(J)を活かし、適度な飲酒量を守り、他のストレス解消法も併用することが大切です。健康的な飲酒習慣と、バランスの取れたライフスタイルを心がけましょう。

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    喫煙をしやすい

    ESTJ-Tは、外向性が高く(E)、神経症傾向も高い(-T)ため、喫煙をしやすい傾向があります。彼らは社交的な場面でのコミュニケーションツールとして、またはストレス解消の手段として喫煙を選択することがあります。

    ビッグファイブの外向性の高さは、社交の場での喫煙につながりやすく、神経症傾向の高さは、ストレスや不安を和らげる手段として喫煙を選ぶ可能性を高めます。ESTJ-Tは、仕事や日常生活のプレッシャーから一時的に逃れるため、または気分転換の手段として喫煙を習慣化することがあるでしょう。

    ただし、喫煙は深刻な健康リスクを伴います。ESTJ-Tの誠実性の高さ(J)を活かし、健康に対する長期的な視点を持つことが重要です。禁煙に挑戦したり、他のストレス解消法を見つけたりすることで、より健康的なライフスタイルを築くことができるでしょう。

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    女性の場合、浮気される妻になりやすい。

    ESTJ-T女性は、仕事や社会的活動に熱心で、自立心が強い傾向があります。この特性は素晴らしい長所ですが、時としてパートナーとの関係にストレスをもたらす可能性があります。

    外向性(E)と思考型(T)の組み合わせは、感情面でのコミュニケーションを苦手とすることがあり、パートナーの感情的なニーズに気づきにくくなる可能性があります。また、神経症傾向の高さ(-T)は、関係性に不安や緊張をもたらすことがあります。

    これらの要因が重なり、パートナーが情緒的な満足を他に求めてしまう可能性が高まることがあります。ただし、これは決定的な要因ではなく、自覚と努力によって克服可能です。

    関係性を強化するには、感情面でのコミュニケーションスキルを磨き、パートナーの感情的ニーズにも注意を払うことが大切です。また、仕事と私生活のバランスを取り、質の高い時間を共に過ごすことで、関係性を深めることができるでしょう。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    男性の場合、浮気される夫になりやすい。

    ESTJ-T男性は、神経症傾向が高い(-T)ため、パートナーから浮気される可能性が高くなる傾向があります。これは個人の価値や魅力を否定するものではなく、性格特性と関係性のダイナミクスが複雑に絡み合った結果です。

    神経症傾向の高さは、不安や緊張を関係性にもたらすことがあります。ESTJ-T男性は、完璧を求める傾向や過度の心配から、パートナーに過度の要求をしたり、関係性にストレスを与えたりする可能性があります。

    また、外向性(E)と思考型(T)の特徴は、時として感情面でのコミュニケーションを難しくし、パートナーの情緒的なニーズを見落とすことがあるかもしれません。

    これらの要因が重なり、パートナーが情緒的な満足や安らぎを他に求めてしまう可能性があります。しかし、これは避けられない運命ではありません。

    関係性を改善するには、自己認識を深め、感情的なコミュニケーションスキルを磨くことが重要です。また、パートナーの感情的ニーズにも注意を払い、互いの違いを理解し尊重することで、より強い絆を築くことができるでしょう。

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    右翼権威主義RWAや、社会的支配志向性SDOの思想を持ちやすい

    ESTJ-Tは、現実的(S)で論理的(T)な思考を持つ傾向があるため、右翼権威主義(RWA)や社会的支配志向性(SDO)の思想を持ちやすい傾向があります。これらの思想は、社会の秩序や階層構造を重視する考え方と関連しています。

    ビッグファイブの開放性の低さ(S)は、伝統的な価値観や既存の社会構造を支持する傾向につながります。また、協調性の低さ(T)は、競争や階層を肯定的に捉える可能性を高めます。

    ESTJ-Tは、秩序と効率を重視するため、社会の安定や既存の権威を支持する傾向があるかもしれません。また、明確な社会階層や競争原理を肯定的に捉える可能性もあります。

    ただし、これらの傾向は絶対的なものではありません。個人の経験や教育、価値観によって大きく異なる可能性があります。また、これらの思想を持つことが必ずしも良いとは限らず、多様性や平等性を尊重することの重要性も認識する必要があります。

    批判的思考を養い、多様な視点を理解することで、より包括的で公平な社会観を持つことができるでしょう。

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    マインドフルネスを行うと神経症傾向が低くなる

    ESTJ-Tは神経症傾向が高い(-T)特徴がありますが、マインドフルネスを実践することで、この傾向を低減させる可能性があります。マインドフルネスは、現在の瞬間に意識を向け、判断せずに受け入れる心の状態を養う実践です。

    ESTJ-Tの方々は、高い責任感と完璧主義的な傾向から、しばしばストレスや不安を感じやすいです。マインドフルネスは、これらの感情に対処する効果的な方法を提供します。

    定期的なマインドフルネス実践により、ストレス反応の低減、感情制御の向上、そして全体的な精神的ウェルビーイングの改善が期待できます。特に、ESTJ-Tの方々にとっては、過度の心配や不安から距離を置き、より落ち着いた状態で日々の課題に取り組めるようになるでしょう。

    ただし、マインドフルネスの効果は個人差があり、継続的な実践が重要です。ESTJ-Tの誠実性の高さ(J)を活かし、日常的にマインドフルネスを取り入れることで、より安定した精神状態を築くことができるでしょう。

    情動焦点型コーピングを行う

    ESTJ-Tは、神経症傾向が高い(-T)ため、ストレスに直面した際に情動焦点型コーピングを行う傾向があります。情動焦点型コーピングとは、ストレスによって引き起こされた感情を調整することに焦点を当てる対処方法です。

    ESTJ-Tの方々は、高い責任感と完璧主義的な傾向から、ストレスを感じやすい傾向があります。そのため、感情のコントロールや気分の改善に重点を置いたストレス対処法を選択しやすいのです。

    具体的には、リラクセーション技法の使用、友人や家族との会話を通じた感情の表出、趣味や娯楽活動への没頭などが挙げられます。これらの方法は、一時的な気分の改善には効果的ですが、問題の根本的な解決には直接つながらないこともあります。

    ESTJ-Tの論理的思考(T)と計画性(J)を活かし、情動焦点型コーピングと問題焦点型コーピング(問題解決に直接取り組む方法)をバランスよく組み合わせることが理想的です。これにより、感情面でのストレス軽減と同時に、問題の実質的な解決も図ることができるでしょう。

    比較的、冷静なリスク管理を行おうとするが、神経症傾向の高さからリスクへのバイアスを持ってしまう

    ESTJ-Tは、誠実性が高い(J)特徴から、比較的冷静なリスク管理を行おうとする傾向があります。彼らは計画性があり、詳細に物事を考える傾向があるため、リスクを慎重に評価しようとします。

    しかし、同時に神経症傾向が高い(-T)ため、リスクに対して過度に敏感になったり、否定的なバイアスを持ってしまう可能性があります。これは、潜在的な問題や危険性を過大評価し、機会を逃す原因になることがあります。

    ESTJ-Tの方々は、論理的思考(T)を活かして客観的なデータや事実に基づいてリスクを評価しようとしますが、不安や心配が強くなると、その判断が歪められる可能性があります。

    バランスの取れたリスク管理のためには、自身の神経症傾向を認識し、客観的な情報と感情的な反応を区別する努力が必要です。また、他者の意見を積極的に求めたり、多角的な視点からリスクを評価したりすることで、より適切な判断ができるでしょう。

    時には、あえてリスクを取ることの価値も認識し、成長の機会として捉えることも重要です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    日本の北陸に多い

    ESTJ-Tの性格タイプは、日本の北陸地方に比較的多く見られる傾向があります。この地域的な特徴は、文化的、歴史的、そして環境的な要因が複雑に絡み合った結果かもしれません。

    北陸地方は、伝統的に勤勉さや規律を重んじる文化が根付いており、これはESTJ-Tの誠実性の高さ(J)と関連している可能性があります。また、厳しい自然環境に適応するために必要な実践的思考(S)や論理的判断(T)も、この地域の人々の特徴として挙げられます。

    外向性(E)については、地域のコミュニティの結びつきの強さや、伝統的な祭りなどの社会活動が影響している可能性があります。神経症傾向の高さ(-T)は、変化の激しい現代社会への適応過程で生じた特徴かもしれません。

    ただし、これは一般的な傾向であり、個人差が大きいことに注意が必要です。また、地域によって性格タイプの分布が異なることは興味深い事実ですが、これを固定的なステレオタイプとして捉えるべきではありません。

    地域の特性を理解しつつ、個々人の多様性を尊重することが重要です。北陸地方の文化や環境が育んだ特徴を活かしながら、グローバル社会に適応していく柔軟性も求められるでしょう。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    シュワルツの価値観:権力、達成、安全

    ESTJ-Tの性格タイプは、シュワルツの価値観理論における「権力」「達成」「安全」の価値観を重視する傾向があります。これらの価値観は、ESTJ-Tの特性と深く結びついています。

    「権力」の価値観は、社会的地位や他者への影響力を重視する傾向を示します。ESTJ-Tの外向性(E)と思考型(T)の特徴は、リーダーシップを取ることや社会的な影響力を持つことへの関心につながります。

    「達成」の価値観は、個人的な成功や能力の証明を重視します。ESTJ-Tの誠実性の高さ(J)は、目標達成への強い意志や努力につながり、この価値観と合致します。

    「安全」の価値観は、個人や社会の安定、秩序を重視します。ESTJ-Tの現実的思考(S)と計画性(J)は、安定した環境を求める傾向と関連しています。

    これらの価値観は、ESTJ-Tの方々の行動や決定に大きな影響を与える可能性があります。例えば、キャリア選択や人間関係の構築において、これらの価値観が重要な役割を果たすかもしれません。

    ただし、個人の価値観は経験や環境によって変化する可能性があり、また他の価値観も同時に重要視される可能性があることを認識することが大切です。自己理解を深め、多様な価値観の存在を認識することで、より豊かな人生観を築くことができるでしょう。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    投資行動:群衆行動

    ESTJ-Tの性格タイプは、外向性が高く(E)、神経症傾向も高い(-T)特徴から、投資行動において群衆行動(他の人の言動に流されやすい)を取る傾向があります。

    外向性の高さは、他者との交流や社会的な情報に敏感であることを示します。このため、ESTJ-Tの方々は、周囲の投資動向や市場の雰囲気に強く影響を受けやすいかもしれません。

    同時に、神経症傾向の高さは、不安や心配を感じやすい特徴を示します。投資市場の不確実性や変動に直面したとき、この特性がより強く現れ、他者の行動を参考にしたり、追随したりする傾向が強まる可能性があります。

    ESTJ-Tの方々は、論理的思考(T)を持っているにもかかわらず、感情的な要因や社会的圧力によって、客観的な判断が曇ってしまうことがあります。例えば、株価が急上昇しているときに、冷静な分析よりも周囲の熱狂に影響されて投資を決断してしまう可能性があります。

    この傾向を克服するためには、自身の性格特性を理解し、意識的に客観的な分析を心がけることが重要です。また、長期的な投資戦略を立て、それに忠実に従うことで、一時的な市場の動きに左右されにくくなるでしょう。

    投資教育を受けたり、専門家のアドバイスを積極的に求めたりすることも、より賢明な投資判断を行うために有効な方法です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    最後に

    ESTJ-Tの性格は、外向的で現実的、論理的な思考を持ち、計画性が高いのが特徴です。しかし、同時に不安や心配を感じやすい面もあります。

    この性格タイプの人は、リーダーシップを発揮しやすく、目標達成に向けて頑張る傾向があります。でも、完璧を求めすぎたり、ストレスを感じやすかったりすることもあるんです。

    また、マインドフルネスなどのストレス解消法を学んだり、多様な考え方を理解したりすることで、よりバランスの取れた生活を送れるでしょう。

    紹介した傾向は、元々ビッグファイブやHEXACOの研究なので、MBTIや16personalitiesよりも科学的に性格を知りたい場合は、こちらのHEXACO性格診断を受けてみてください。

    tokiwa eisuke

    ライター 兼 編集長:トキワエイスケ @etokiwa999
    株式会社SUNBLAZE代表。子どもの頃、貧困・虐待家庭やいじめ、不登校、中退など社会問題当事者だったため、社会問題を10年間研究し自由国民社より「悪者図鑑」出版。その後も社会問題や悪者が生まれる決定要因(仕事・教育・健康・性格・遺伝・地域など)を在野で研究しており、社会問題の発生予測を目指している。凸凸凸凹(WAIS-Ⅳ)。