コンテンツへスキップ
ホーム » 性格診断メディア » ISTP-T(巨匠・慎重型)を論文20本以上で科学的に解説

ISTP-T(巨匠・慎重型)を論文20本以上で科学的に解説

    ISTP-A、ISTP-T、巨匠、Virtuoso

    ISTP-Tタイプって知っていますか?

    これは性格を表す指標の一つで、私たちの行動や考え方に大きな影響を与えています。

    この記事では、ISTP-Tの人がどんな特徴を持っているのか、健康面や仕事、人間関係などについて詳しく解説します。

    自分や周りの人の性格をよく知ることで、より良いコミュニケーションや自己理解につながるかもしれません。

    ぜひ、自分や友達の性格と比べながら読んでみてください。

    今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。

    ※MBTI診断よりも科学的で、ビッグファイブに新しく1つの指標を追加した性格診断は、こちらのHEXACO(ヘキサコ)診断!性格のダークさがわかります。

    目次

    ISTP-T(巨匠・慎重型)の科学的な背景

    MBTIの概要

    MBTIは性格を16タイプに分類する心理学の理論です。

    そもそもMBTIとは、マイヤーズ・ブリッグス・タイプ・インジケーター(Myers-Briggs Type Indicator)の略称です。

    MBTIでは、以下の4つの指標を組み合わせて性格を16タイプに分類します。

    つまり、MBTIでは自分の性格傾向を「ISTJ」や「ENFP」などの4文字で表現するのです。似ているものとしてとても有名な16personalitiesがありますが、これはMBTIとは違います。

    ビッグファイブの概要

    性格心理学において最も有力な特性理論の一つが「ビッグファイブ(Big Five)」です。

    ビッグファイブは、開放性誠実性外向性協調性神経症傾向の5つの特性を測定します。

    また、16personalitiesやMBTIはタイプ分類(例、外向的か内向的かのどちらか)を用いるのに対して、ビッグファイブが特性を連続的な数値で評価する(例、外向性3.5)点も大きな違いです。

    さらに、古くから研究されており、論文数も多く、学力や所得、脳や遺伝など、他の分野でも多くの研究が行われています。ビッグファイブの方が比較的、科学的な裏付けが強いと言えます。

    MBTI・ビッグファイブ・HEXACOの相関関係

    MBTIの4指標とビッグファイブの5因子には相関関係があります。

    この相関を示した代表的な研究に、「The relationship between the revised NEO-Personality Inventory and the Myers-Briggs Type Indicator」という論文があります。

    この論文によると、MBTIとビッグファイブの相関は以下の通りです。

    また、MBTIとビッグファイブを参考にして作られた16personalitiesでは、ビッグファイブの神経症傾向が「アイデンティティ」と呼ばれており、自信(Assertive)か、慎重(Turbulent)かで分類されています。

    一番右には比較的新しい性格診断である「HEXACO(ヘキサコ)」があります。ビッグファイブに1つ指標「正直・謙虚さ」を加えて改良されています。

    本記事ではこの相関関係に基づいて、16personalitiesの性格タイプを詳細に解説していきます。

    元々はビッグファイブやHEXACOの研究なので、MBTIや16personalitiesよりも科学的に性格を知りたい場合は、こちらのHEXACO性格診断を受けてみてください。

    ISTP-T(巨匠・慎重型)とは?

    ISTP-Tは、ビッグファイブの低い外向性(I)、低い開放性(S)、低い協調性(T)、低い誠実性(P)、高い神経症傾向(T)を持つタイプです。特徴:

    • 高い問題解決能力と適応力
    • 自己懐疑と完璧主義
    • 実践的スキルへの関心
    • 社会的期待への不安
    • 内的な葛藤と成長への欲求

    彼らは具体的な問題に対して創造的な解決策を見出すことを得意としますが、自分の能力や決定に疑問を持つことも。

    現在の瞬間に集中し、実践的な経験を重視しますが、長期的な結果への不安も抱えています。対人関係では個人の空間を大切にしますが、社会的相互作用に不安を感じることも。

    変化や新しい挑戦を歓迎する一方で、失敗への恐れもあります。この内的葛藤が、継続的な自己改善の原動力となります。

    ISTP-T(巨匠・慎重型)を科学的に解説

    SとTの両方がある人と仲良くなりやすい

    ISTP-Tの人は、感覚的(S)で論理的(T)な特性を持つ人と親和性が高いです。ビッグファイブでは、開放性が低く協調性も低い傾向があります。

    ISTP-Tの人は、具体的で実践的な考え方を好み、論理的な分析を重視します。同じような特性を持つ人とコミュニケーションがスムーズで、互いの考え方や行動パターンを理解しやすいため、良好な関係を築きやすいでしょう。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    心理療法を受けると外向性が高くなり、神経症傾向が低くなる可能性がある

    ISTP-Tの人は内向的(I)で慎重(-T)な特性があります。ビッグファイブでは、外向性が低く神経症傾向が高い傾向があります。心理療法を受けることで、自己理解が深まり、社交性が向上する可能性があります。また、不安やストレスへの対処法を学ぶことで、神経症傾向が低下する可能性もあります。

    ISTP-Tの人にとって、心理療法は自己成長の良い機会となるかもしれません。ただし、効果には個人差があり、適切な専門家のサポートが重要です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    感染対策でソーシャルディスタンスをちゃんととる

    ISTP-Tの内向的(I)な特性は、感染対策においてプラスに働く可能性があります。ビッグファイブでは外向性が低い傾向があるため、もともと人混みを好まず、一人の時間を大切にする傾向があります。

    そのため、ISTP-Tの人は自然とソーシャルディスタンスを保ちやすく、感染対策に適した行動を取りやすいでしょう。ただし、これは一般的な傾向であり、個人の意識や状況によって実際の行動は異なる可能性があります。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    ライター・編集者、アーティスト・クリエイター、カウンセラー・セラピストに多い

    ISTP-Tの内向的(I)な特性は、集中力を要する職業との相性が良い傾向があります。ビッグファイブでは外向性が低く、一人で作業することを好む傾向があります。

    ライターや編集者としては、論理的思考(T)を活かして文章を構築できます。アーティストやクリエイターとしては、感覚的な側面(S)を発揮して作品を生み出せます。カウンセラーやセラピストとしては、観察力と分析力を活かせます。

    ただし、これらは一般的な傾向であり、個人の適性や興味によって最適な職業は異なります。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    ADHDに多い

    ISTP-Tの特性、特に探索的(P)で慎重(-T)な面は、ADHDの傾向と一部重なる可能性があります。ビッグファイブでは、誠実性が低く神経症傾向が高い傾向があります。

    ISTP-Tの人は、柔軟性があり新しいアイデアを生み出すのが得意ですが、時に集中力が続かないこともあります。また、慎重さゆえに不安を感じやすい面もあります。

    ただし、MBTI型とADHDの間に直接的な因果関係はなく、ADHDの診断には専門家による適切な評価が必要です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    疲れやすい

    ISTP-Tの内向的(I)で探索的(P)、そして慎重(-T)な特性は、エネルギー消費と関連している可能性があります。ビッグファイブでは、外向性が低く誠実性も低い傾向があり、さらに神経症傾向が高いことから、疲れやすさにつながる可能性があります。

    ISTP-Tの人は、社会的な交流でエネルギーを消耗しやすく、また新しいアイデアを常に探求する傾向があるため、精神的な疲労を感じやすいかもしれません。さらに、慎重さゆえのストレスも疲労の一因となる可能性があります。

    適切な休息と自己管理が重要です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    バーンアウトしやすい

    ISTP-Tの内向的(I)、探索的(P)、論理的(T)、そして慎重(-T)な特性は、バーンアウトのリスクと関連している可能性があります。ビッグファイブでは、外向性が低く誠実性も低い傾向があり、さらに神経症傾向が高いことから、ストレスに弱い面があるかもしれません。

    ISTP-Tの人は、自分の興味ある分野に没頭しやすく、完璧を求める傾向があります。また、社会的交流でのエネルギー消費も大きいため、知らず知らずのうちに疲弊してしまう可能性があります。

    自己管理とストレス対策が重要です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    懸念を感じやすい完璧主義

    ISTP-Tの内向的(I)、探索的(P)、論理的(T)、そして慎重(-T)な特性は、完璧主義的な傾向と結びつきやすい可能性があります。ビッグファイブでは、神経症傾向が高く、不安や懸念を感じやすい傾向があります。

    ISTP-Tの人は、論理的思考を重視し、細部まで注意を払う傾向があります。また、新しいアイデアを常に探求する一方で、慎重さゆえに懸念を感じやすいかもしれません。

    この完璧主義は時に生産性を高めますが、過度になると不安やストレスの原因にもなり得ます。バランスを取ることが大切です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    ストレスから塩分・酸味・脂っこい食べ物を好む

    ISTP-Tの慎重(-T)な特性は、ストレス対処と食習慣に影響を与える可能性があります。ビッグファイブでは神経症傾向が高い傾向があり、ストレスを感じやすい面があります。

    ストレス下では、ISTP-Tの人は塩分、酸味、脂っこい食べ物を好む傾向があるかもしれません。これらの食品は一時的に気分を向上させる効果がありますが、長期的には健康上の問題につながる可能性があります。

    ストレス管理と健康的な食生活のバランスを取ることが重要です。食事以外のストレス解消法も探してみるとよいでしょう。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    悪い睡眠になる

    ISTP-Tの内向的(I)で探索的(P)、そして慎重(-T)な特性は、睡眠の質に影響を与える可能性があります。ビッグファイブでは、外向性が低く誠実性も低い傾向があり、さらに神経症傾向が高いことから、良質な睡眠を得るのが難しい場合があります。

    ISTP-Tの人は、頭の中でアイデアを巡らせ続けるため、就寝時に心を落ち着かせるのが難しいかもしれません。また、慎重さゆえの不安や心配事が睡眠を妨げることもあります。

    規則正しい睡眠習慣と適切なストレス管理が重要です。リラックス法や瞑想なども効果的かもしれません。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    ギャンブルをしやすい

    ISTP-Tの探索的(P)で慎重(-T)な特性は、ギャンブルへの興味と関連している可能性があります。ビッグファイブでは、誠実性が低く神経症傾向が高い傾向があり、これがリスクテイキング行動につながる可能性があります。

    ISTP-Tの人は、新しい経験を求める傾向があり、ギャンブルの刺激に惹かれるかもしれません。また、論理的思考(T)を用いて戦略を立てようとする面もあります。

    ただし、ギャンブル依存症のリスクもあるため、自制心を持つことが重要です。健全な趣味や活動でスリルを味わうなど、代替手段を見つけることも大切です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    アルコール依存症、ニコチン依存症、ギャンブル依存症になりやすい

    ISTP-Tの内向的(I)、論理的(T)、探索的(P)、そして慎重(-T)な特性は、依存症のリスクと関連している可能性があります。ビッグファイブでは、外向性が低く誠実性も低い傾向があり、さらに神経症傾向が高いことから、ストレス対処法として依存行動を取りやすい面があるかもしれません。

    ISTP-Tの人は、新しい経験を求める傾向があり、アルコールやニコチン、ギャンブルの刺激に惹かれる可能性があります。また、内向的な面からストレス解消法としてこれらの行動に頼りやすいかもしれません。

    ただし、これは一般的な傾向であり、個人の選択や環境が大きく影響します。健全なストレス対処法を見つけることが重要です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    ネット依存になりやすい

    ISTP-Tの探索的(P)で慎重(-T)な特性は、ネット依存のリスクと関連している可能性があります。ビッグファイブでは、誠実性が低く神経症傾向が高い傾向があり、これがオンライン活動への没頭につながる可能性があります。

    ISTP-Tの人は、新しい情報や経験を求める傾向があり、インターネットの無限の可能性に魅力を感じるかもしれません。また、内向的(I)な面から、オンラインでのコミュニケーションを好む傾向もあるでしょう。

    ただし、ネット依存は生活に支障をきたす可能性があるため、使用時間の管理やオフラインでの活動のバランスを取ることが重要です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    男性の場合、浮気される夫になりやすい

    ISTP-Tの慎重(-T)な特性は、人間関係においてある種の課題をもたらす可能性があります。ビッグファイブでは神経症傾向が高い傾向があり、これが関係性の不安定さにつながる可能性があります。

    ISTP-Tの男性は、内向的(I)な面から感情表現が苦手だったり、論理的(T)すぎるあまり相手の感情に気づきにくかったりする可能性があります。また、探索的(P)な面から安定を求めにくい面もあるかもしれません。

    ただし、これは一般的な傾向であり、個人の努力や関係性の質によって大きく異なります。オープンなコミュニケーションと相互理解が重要です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    犯罪者に多い

    ISTP-Tの論理的(T)、探索的(P)、そして慎重(-T)な特性は、一部の犯罪行為と関連付けられる可能性があります。ビッグファイブでは、協調性が低く誠実性も低い傾向があり、さらに神経症傾向が高いことから、社会規範に反する行動を取りやすい面があるかもしれません。

    ISTP-Tの人は、新しい経験を求める傾向があり、時にリスクの高い行動に惹かれる可能性があります。また、論理的思考を用いて行動を正当化しやすい面もあるかもしれません。

    ただし、これは単なる統計的傾向であり、ISTP-Tの人が必ずしも犯罪に関与するわけではありません。個人の価値観や環境が大きく影響します。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    精神疾患の患者に多い

    ISTP-Tの内向的(I)、探索的(P)、そして慎重(-T)な特性は、一部の精神疾患と関連している可能性があります。ビッグファイブでは、外向性が低く誠実性も低い傾向があり、さらに神経症傾向が高いことから、精神的な課題を抱えやすい面があるかもしれません。

    り、さらに神経症傾向が高いことから、精神的な課題を抱えやすい面があるかもしれません。

    ISTP-Tの人は、内省的な傾向があり、自身の思考や感情を深く分析する傾向があります。これは自己理解を深める一方で、時に過度の心配や不安につながる可能性もあります。また、探索的な面から、ストレス対処法として不適切な行動を取りやすい面もあるかもしれません。

    ただし、これは一般的な傾向であり、ISTP-Tの人が必ずしも精神疾患を発症するわけではありません。適切なストレス管理と自己ケアが重要です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    早期死亡しやすい

    ISTP-Tの探索的(P)で慎重(-T)な特性は、健康リスクと関連している可能性があります。ビッグファイブでは、誠実性が低く神経症傾向が高い傾向があり、これが健康管理の難しさにつながる可能性があります。

    ISTP-Tの人は、新しい経験を求める傾向から、時にリスクの高い行動を取る可能性があります。また、慎重さゆえのストレスが健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。

    ただし、これは統計的な傾向であり、個人の生活習慣や環境が大きく影響します。規則正しい生活、適度な運動、バランスの取れた食事など、健康的なライフスタイルを心がけることが重要です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    右翼権威主義RWAや、社会的支配志向性SDOの思想を持ちやすい

    ISTP-Tの感覚的(S)で論理的(T)な特性は、特定の政治的傾向と関連している可能性があります。ビッグファイブでは、開放性が低く協調性も低い傾向があり、これが保守的な価値観や階層的な社会構造への支持につながる可能性があります。

    ISTP-Tの人は、具体的で実践的なアプローチを好む傾向があり、既存の秩序や伝統的な価値観に価値を見出しやすいかもしれません。また、論理的思考を重視するため、社会の階層構造を効率的なものとして捉える可能性もあります。

    ただし、これは一般的な傾向であり、個人の経験や教育、環境によって大きく異なります。多様な視点を持つことの重要性を認識することが大切です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    比較的、いじめの加害者に多い

    ISTP-Tの感覚的(S)、論理的(T)、探索的(P)、そして慎重(-T)な特性は、いじめ行動と関連している可能性があります。ビッグファイブでは、協調性が低く神経症傾向が高い傾向があり、これが対人関係の問題につながる可能性があります。

    ISTP-Tの人は、感情よりも論理を重視する傾向があり、他者の感情に気づきにくい面があるかもしれません。また、探索的な面から、社会的な境界線を試そうとする傾向もあるかもしれません。

    ただし、これは統計的な傾向であり、ISTP-Tの人が必ずしもいじめの加害者になるわけではありません。共感力を育て、他者の感情を理解する努力が重要です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    ネットいじめ加害者に多い

    ISTP-Tの論理的(T)で探索的(P)な特性は、ネットいじめと関連している可能性があります。ビッグファイブでは、協調性が低く誠実性も低い傾向があり、これがオンライン上での不適切な行動につながる可能性があります。

    ISTP-Tの人は、論理的思考を重視するあまり、オンライン上で相手の感情を考慮せずに発言してしまう可能性があります。また、探索的な面から、オンライン上での行動の結果を十分に考えずに行動してしまうかもしれません。

    ただし、これは一般的な傾向であり、個人の価値観や教育によって大きく異なります。オンライン上でも思いやりを持ち、責任ある行動を心がけることが重要です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    モンスター社員に多い

    ISTP-Tの論理的(T)で探索的(P)な特性は、職場での一部の問題行動と関連している可能性があります。ビッグファイブでは、協調性が低く誠実性も低い傾向があり、これが職場での人間関係や規則順守の難しさにつながる可能性があります。

    ISTP-Tの人は、独自の論理で物事を判断する傾向があり、組織の規則や他者の感情を考慮しない行動を取る可能性があります。また、探索的な面から、既存の方法にとらわれず、時に混乱を招くような行動を取るかもしれません。

    ただし、これは一般的な傾向であり、個人の職業倫理や経験によって大きく異なります。職場でのコミュニケーションスキルを磨き、他者への配慮を心がけることが重要です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    マインドフルネスを行うと神経症傾向が低くなる

    ISTP-Tの慎重(-T)な特性は、高い神経症傾向と関連しています。しかし、マインドフルネスの実践は、この傾向を改善する可能性があります。

    マインドフルネスは、現在の瞬間に意識を向け、判断せずに観察する技法です。ISTP-Tの人にとって、これは内向的(I)で分析的な傾向を活かしつつ、過度の心配や不安を軽減する方法となり得ます。

    定期的なマインドフルネス実践により、ストレス管理能力が向上し、感情のバランスが取れやすくなる可能性があります。ただし、効果には個人差があり、継続的な実践が重要です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    情動焦点型コーピングを行う

    ISTP-Tの慎重(-T)な特性は、高い神経症傾向と関連しており、これがストレス対処法に影響を与える可能性があります。ISTP-Tの人は、情動焦点型コーピング(感情に焦点を当てたストレス対処法)を用いる傾向があるかもしれません。

    この方法では、ストレスの原因そのものよりも、ストレスによって生じる感情に対処することに重点を置きます。例えば、リラックス法や瞑想、感情の表現などが含まれます。

    ISTP-Tの人にとって、この方法は内向的(I)な面を活かしつつ、感情管理のスキルを向上させる機会となるかもしれません。ただし、問題解決型のコーピングとのバランスも重要です。

    神経症傾向の高さからリスクへのバイアスを持ってしまう

    ISTP-Tの慎重(-T)な特性は、高い神経症傾向と関連しており、これがリスク認識に影響を与える可能性があります。ISTP-Tの人は、リスクを過大評価する傾向があるかもしれません。

    このバイアスにより、新しい機会や経験を避けてしまう可能性があります。一方で、ISTP-Tの論理的(T)で探索的(P)な面は、このバイアスとバランスを取る可能性もあります。

    リスクの適切な評価には、客観的な情報収集と冷静な分析が重要です。また、過度の心配や不安に対処するためのストレス管理技術を身につけることも有効かもしれません。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    日本の東北や北陸、中国地方に多い

    ISTP-Tの特性、特に内向的(I)で論理的(T)、探索的(P)、そして慎重(-T)な面は、日本の特定の地域の文化や風土と関連している可能性があります。ビッグファイブでは、外向性が低く、開放性も低い傾向があり、これが地域の特性と合致する可能性があります。

    東北、北陸、中国地方は、伝統を重んじつつも実践的なアプローチを好む傾向があり、これはISTP-Tの特性と共通点があります。また、これらの地域の気候や地理的特性が、慎重で内省的な性格の形成に影響を与えている可能性もあります。

    ただし、これは一般的な傾向であり、個人差や時代による変化もあります。地域の多様性を認識することが重要です。

    詳しくはこちらの記事をご覧ください。

    最後に

    ISTP-Tの特徴について、いろいろな側面を見てきました。内向的で論理的、探索的で慎重という特徴が、生活のさまざまな面に影響を与えることがわかりました。

    この性格タイプには良い面もあれば、注意が必要な面もあります。例えば、集中力を活かせる仕事に向いている一方で、ストレスや人間関係で苦労することもあるかもしれません。

    大切なのは、自分の特徴を知り、長所を伸ばしつつ、短所には気をつけること。

    紹介した傾向は、元々ビッグファイブやHEXACOの研究なので、MBTIや16personalitiesよりも科学的に性格を知りたい場合は、こちらのHEXACO性格診断を受けてみてください。

    tokiwa eisuke

    ライター 兼 編集長:トキワエイスケ @etokiwa999
    株式会社SUNBLAZE代表。子どもの頃、貧困・虐待家庭やいじめ、不登校、中退など社会問題当事者だったため、社会問題を10年間研究し自由国民社より「悪者図鑑」出版。その後も社会問題や悪者が生まれる決定要因(仕事・教育・健康・性格・遺伝・地域など)を在野で研究しており、社会問題の発生予測を目指している。凸凸凸凹(WAIS-Ⅳ)。