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依存症になりやすい性格(薬物・ギャンブル・酒・ニコチン)

    依存症、薬物

    依存症は、現代社会において深刻な問題の一つです。

    アルコールやニコチン、大麻、ギャンブルなどに依存し、健康や社会生活に支障をきたす人が少なくありません。

    そんな中、依存症と性格特性の関係に注目した研究が行われました。

    オーストラリアの研究チームが、3,785人の双子と兄弟姉妹を対象に、4つの依存症と5つの性格特性の関連性を調査したのです。

    その研究結果は、「Big Five Personality Traits and Alcohol, Nicotine, Cannabis, and Gambling Disorder Comorbidity」というタイトルの論文で発表されました。

    この研究は、依存症の理解を深め、予防や治療に役立つ知見を提供することを目指しています。

    依存症と性格特性の関係を明らかにすることで、依存症のリスクを早期に発見し、適切な介入につなげられるかもしれません。

    この記事では、この研究の概要と主な結果をわかりやすく解説します。

    依存症と性格特性の関係

    依存症の研究概要

    この研究は、依存症と性格特性の関連性を探ることを目的としています。
    具体的には、以下の4つの依存症と、ビッグファイブとの関係を調査しました。

    • アルコール依存症
    • ニコチン依存症
    • 大麻依存症
    • ギャンブル依存症

    また、依存症同士の併存についても着目しています。
    つまり、複数の依存症を同時に抱えている人の割合や、性格特性がその併存にどう影響するかも分析しました。
    この研究は、依存症の理解を深め、予防や治療に役立つ知見を提供することを目指しています。
    依存症と性格特性の関連性を明らかにすることで、依存症のリスクを早期に発見し、適切な介入につなげられるかもしれません。

    依存症の調査対象者の詳細

    この研究は、オーストラリアのツインレジストリーに登録されている3,785人の双子と兄弟姉妹を対象に行われました。
    内訳は以下の通りです。

    • 男性:1,365人
    • 女性:2,420人
    • 平均年齢:32歳
    • 年齢範囲:21〜46歳

    つまり、若年成人から中年までの幅広い年齢層が含まれています。
    また、双子と兄弟姉妹を対象にすることで、遺伝的な影響と環境的な影響を分けて考察できる利点があります。
    ただし、オーストラリアの特定の集団を対象にしているため、結果の一般化には注意が必要です。
    今後は、他の国や文化圏でも同様の研究を行い、知見の蓄積が期待されます。

    調査した4つの依存症

    この研究では、以下の4つの依存症を調査しました。

    1. アルコール依存症
    2. ニコチン依存症
    3. 大麻依存症
    4. ギャンブル依存症

    これらは、いずれも現代社会で重大な問題となっている依存症です。
    アルコールやニコチンは合法的な嗜好品ですが、過剰な使用は健康被害につながります。
    大麻は違法薬物であり、精神疾患のリスクが懸念されています。
    ギャンブルは、のめり込むと経済的な破綻を招く恐れがあります。
    これらの依存症が、性格特性とどのように関連しているのかを明らかにすることは、依存症の予防と治療に重要な示唆を与えてくれるでしょう。

    ビッグファイブ性格特性とは

    ビッグファイブとは、人格を5つの主要な特性で捉える理論です。
    以下の5つの特性で構成されています。

    1. 神経症傾向:不安や抑うつなどの感情の不安定さ
    2. 外向性:社交性や積極性の度合い
    3. 開放性:新しい経験や考えに対する寛容さ
    4. 協調性:他者への共感性や協力的な姿勢
    5. 誠実性:自制心や目標への忠実さ

    これらの特性は、遺伝と環境の両方の影響を受けて形成されると考えられています。
    また、特性の強弱は個人差が大きく、一概に良し悪しを判断できません。
    しかし、特定の特性が極端に高すぎたり低すぎたりすると、メンタルヘルスの問題につながる可能性があります。
    依存症との関連を探ることで、性格特性がどのように依存症のリスクや回復に影響するのかが明らかになるかもしれません。

    依存症と神経症傾向の関係

    神経症傾向は、4つの依存症すべてと関連していました。
    この傾向が高い人は、不安やストレスを感じやすい傾向があります。
    そのため、以下のようなメカニズムで依存症のリスクが高まると考えられます。

    • 不安やストレスを紛らわすために、アルコールや薬物に頼ってしまう。
    • ネガティブな感情から逃避するために、ギャンブルにのめり込む。
    • 精神的な安定を求めて、ニコチンに依存してしまう。

    ただし、神経症傾向が高いからといって、必ず依存症になるわけではありません。
    適切なストレス対処法を身につけることで、依存症のリスクを下げられる可能性があります。
    また、依存症からの回復過程では、不安やストレスのコントロールが重要な課題となるでしょう。
    神経症傾向と依存症の関連性を理解することは、依存症の予防と治療に役立つと考えられます。

    依存症と外向性の関係

    外向性と依存症の関連性は、依存症の種類によって異なる結果となりました。
    アルコール依存症とギャンブル依存症では、外向性との明確な関連は見られませんでした。
    一方、ニコチン依存症と大麻依存症では、外向性が低いほど依存症のリスクが高まる傾向が示されました。
    外向性の低さは、社交性の乏しさや内向的な性格を意味します。
    こうした特徴が、以下のようなメカニズムで依存症のリスクを高めている可能性があります。

    • 社会的な交流が少ないため、孤独感を紛らわすために薬物に頼ってしまう。
    • 内向的な性格ゆえに、ストレス対処法が限られてしまう。

    ただし、外向性の高さが依存症のリスクを下げるわけではありません。
    社交的な人でも、アルコールや薬物に頼ってしまう可能性はあるのです。
    外向性と依存症の関連性は、依存症の種類によって異なることが示唆されました。

    依存症と開放性の関係

    開放性と依存症の関連性も、依存症の種類によって異なる結果となりました。
    アルコール依存症、ニコチン依存症、ギャンブル依存症では、開放性との明確な関連は見られませんでした。
    一方、大麻依存症では、開放性が高いほど依存症のリスクが高まる傾向が示されました。
    開放性の高さは、新しい経験や感覚を求める傾向を意味します。
    こうした特徴が、以下のようなメカニズムで大麻依存症のリスクを高めている可能性があります。

    • 新奇性を求めて、大麻を試してみようと思ってしまう。
    • 非日常的な感覚を求めて、大麻の使用を繰り返してしまう。

    ただし、開放性の高さが直接的に大麻依存症を引き起こすわけではありません。
    あくまで、開放性の高さが大麻使用のきっかけになりやすいというリスク要因の一つと考えられます。
    開放性と依存症の関連性は、大麻依存症に特異的である可能性が示唆されました。

    依存症と協調性の関係

    協調性は、4つの依存症すべてと関連していました。
    ただし、その関連性は神経症傾向ほど強くはありませんでした。
    協調性が低い人は、他者への共感性や協力的な姿勢に乏しい傾向があります。
    こうした特徴が、以下のようなメカニズムで依存症のリスクを高めている可能性があります。

    • 他者からの支援や助言を受け入れられない。
    • 回復に必要な協力関係を築けない。
    • 孤立感から依存症に陥りやすい。

    ただし、協調性の低さが直接的に依存症を引き起こすわけではありません。
    他の性格特性や環境要因とも相互作用しながら、依存症のリスクに影響を与えていると考えられます。
    協調性と依存症の関連性は、依存症の予防と治療において考慮すべき要因の一つと言えるでしょう。

    依存症と誠実性の関係

    誠実性も、4つの依存症すべてと関連していました。
    この傾向が低い人は、自制心や目標への忠実さに乏しい傾向があります。
    こうした特徴が、以下のようなメカニズムで依存症のリスクを高めている可能性があります。

    • 衝動的な行動を抑えられない。
    • 長期的な目標よりも短期的な快楽を優先してしまう。
    • 依存症からの回復に必要な努力を続けられない。

    ただし、誠実性の低さが直接的に依存症を引き起こすわけではありません。
    他の性格特性や環境要因とも相互作用しながら、依存症のリスクに影響を与えていると考えられます。
    誠実性と依存症の関連性は、依存症の予防と治療において考慮すべき要因の一つと言えるでしょう。
    特に、回復過程では誠実性を高めるための支援が重要になるかもしれません。

    依存症の併存について

    依存症の併存率

    この研究では、依存症同士の併存率の高さが明らかになりました。
    調査対象者の54%が、少なくとも1つの依存症の診断基準を満たしていました。
    その内訳は以下の通りです。

    • 1つの依存症のみ:30%
    • 2つの依存症:15%
    • 3つの依存症:8%
    • 4つの依存症:0.55%

    つまり、依存症を抱えている人の半数近くが、複数の依存症を併発していたのです。
    特に男性では、2つ以上の依存症を併発している割合が高くなっていました。
    依存症同士の併存は、治療を困難にする要因の一つと考えられています。
    依存症の併存率の高さを踏まえた上で、予防と治療のあり方を検討する必要があるでしょう。

    “純粋”な依存症は少ない

    この研究では、”純粋”な依存症、つまり他の依存症を併発していない依存症が少ないことが明らかになりました。
    特に、大麻依存症とギャンブル依存症では、”純粋”なケースが非常に少なくなっていました。
    大麻依存症では、アルコールやニコチンとの併存が多く見られました。
    ギャンブル依存症では、アルコールやニコチンとの併存が多く見られました。
    こうした併存パターンは、以下のような要因が関係している可能性があります。

    • 依存症の原因となる脳内メカニズムの共通性
    • 依存症が引き起こす社会的な問題の類似性
    • 特定の依存症に陥りやすい性格特性の存在

    “純粋”な依存症が少ないことは、依存症の治療においても重要な示唆を与えてくれます。
    依存症の併存を前提とした上で、包括的なアプローチを取る必要があるでしょう。

    2つ以上の依存症を併発するマルチ併存が一般的

    この研究では、2つ以上の依存症を併発するマルチ併存が一般的であることが明らかになりました。
    調査対象者の23.55%が、マルチ併存のパターンを示していました。
    その内訳は以下の通りです。

    • 2つの依存症:15%
    • 3つの依存症:8%
    • 4つの依存症:0.55%

    特に男性では、マルチ併存の割合が高くなっていました。
    マルチ併存は、依存症の重症度を示す指標の一つと考えられます。
    複数の依存症が絡み合うことで、治療への動機づけが低下したり、再発のリスクが高まったりする可能性があります。
    マルチ併存のパターンを理解することは、依存症の予防と治療において重要な意味を持つでしょう。
    個々の依存症に焦点を当てるだけでなく、包括的な視点が求められます。

    性格特性を考慮すると依存症の関連性は弱まる

    この研究では、性格特性を考慮すると、依存症同士の関連性が弱まることが明らかになりました。
    具体的には、ビッグファイブの5つの特性を統計的に制御すると、依存症同士の関連性が以下のように変化しました。

    • 男性:関連性が2〜53%減少
    • 女性:関連性が2〜45%減少

    特に、アルコール依存症とギャンブル依存症の関連性が大きく減少しました。
    一方で、大麻依存症とニコチン依存症の関連性は、性格特性の影響をあまり受けませんでした。

    アルコール依存症とギャンブル依存症の関連性

    この研究では、アルコール依存症とギャンブル依存症の関連性が、性格特性の影響を最も大きく受けることが明らかになりました。
    男性では、性格特性を考慮することで、両者の関連性が53%も減少しました。
    女性でも、45%の減少が見られました。
    このことから、アルコール依存症とギャンブル依存症の併存には、性格特性が重要な役割を果たしていると考えられます。
    具体的には、以下のような性格特性が両者の併存に影響している可能性があります。

    • 神経症傾向の高さ
    • 誠実性の低さ
    • 衝動性の高さ

    アルコール依存症とギャンブル依存症の併存を予防するためには、これらの性格特性に着目した介入が有効かもしれません。
    また、治療の際にも、性格特性を考慮に入れたアプローチが求められるでしょう。

    依存症と性格特性の関係における男女差

    依存症は全体的に男女で結果は同様

    この研究では、依存症と性格特性の関連性について、男女で大きな違いは見られませんでした。

    アルコール依存症、ニコチン依存症、大麻依存症については、性格特性との関連性に男女差はほとんどありませんでした。

    神経症傾向、協調性、誠実性が高いほど、これらの依存症のリスクが高まるという傾向は、男女に共通していました。

    このことから、性格特性が依存症のリスク要因として働くメカニズムは、男女で同様である可能性が示唆されます。

    ただし、依存症の有病率自体は男性の方が高くなっていました。

    性格特性以外の要因、例えば社会的な要因や生物学的な要因が、男女の有病率の違いに関与しているのかもしれません。

    依存症と性格特性の関連性については、男女で大きな違いがないことが示唆されました。

    ギャンブル依存症では一部性差あり

    ギャンブル依存症と性格特性の関連性については、一部で男女差が見られました。

    具体的には、ギャンブル依存症は神経症傾向と外向性の関連性が、女性の方が強くなっていました。

    女性のギャンブル依存症では、神経症傾向が高く、外向性が低いという性格特性が、より強くリスク要因として働いている可能性があります。

    一方、男性のギャンブル依存症では、これらの性格特性との関連性が相対的に弱くなっていました。

    また、ギャンブル依存症と他の依存症との併存パターンにも、男女差がある可能性が示唆されました。

    女性では、ギャンブル依存症とニコチン依存症、大麻依存症との併存が、男性よりも多く見られました。

    ギャンブル依存症と性格特性の関連性については、一部で男女差が存在することが明らかになりました。

    性別を考慮した予防・治療アプローチの必要性が示唆されます。

    ギャンブル依存症の重症度について

    効果量からみたギャンブル依存症の重症度

    この研究では、ギャンブル依存症の性格特性への影響が、他の依存症よりも大きいことが明らかになりました。

    性格特性との関連性を示す効果量は、ギャンブル依存症で最も大きくなっていました。

    アルコール依存症、ニコチン依存症、大麻依存症の効果量が小さめだったのに対し、ギャンブル依存症は非常に大きな値を示したのです。

    このことから、現在の「DSM診断基準(精神疾患の診断・統計マニュアル)」に基づくと、ギャンブル依存症の重症度が他の依存症よりも高くなっている可能性があります。

    ギャンブル依存症の診断基準が、他の依存症と比べて厳しすぎるのかもしれません。

    また、ギャンブル依存症が性格特性に与える影響の大きさは、この障害の深刻さを反映しているのかもしれません。

    ギャンブル依存症の重症度を適切に評価するためには、診断基準の再検討が必要だと考えられます。

    DSM診断基準(精神疾患の診断・統計マニュアル)の調整の可能性

    この研究の結果は、DSMのギャンブル依存症の診断基準を、他の依存症と同等の重症度に調整する必要性を示唆しています。
    具体的には、以下のような調整案が考えられます。

    • 診断に必要な症状数を減らす(例:5つ→3つ)
    • 重症度に応じた下位分類を設ける(例:軽度、中等度、重度)
    • 他の依存症との併存を考慮に入れる

    このような調整を行うことで、ギャンブル依存症の診断基準が、他の依存症と同等の重症度を反映するようになるかもしれません。
    また、ギャンブル依存症の治療ガイドラインにも、診断基準の調整が影響を与える可能性があります。
    例えば、治療目標や介入方法を、他の依存症と同様の基準で設定できるようになるかもしれません。
    DSM診断基準の調整は、ギャンブル依存症の適切な評価と治療のために重要な課題だと考えられます。

    依存症の多重併存と性格特性

    依存症の数が多いほど性格特性との関連が強くなる

    この研究では、依存症の数が多いほど、性格特性との関連が強くなることが明らかになりました。
    具体的には、以下のような傾向が見られました。

    • 神経症傾向、協調性、誠実性:依存症の数が多いほど、これらの特性との関連が強くなる
    • 外向性:2つ以上の依存症で低下する
    • 開放性:3つ以上の依存症で上昇する(女性のみ)

    このことから、依存症の多重併存は、性格特性との関連性を強める要因になっている可能性があります。
    つまり、特定の性格特性を持つ人は、複数の依存症を併発しやすいのかもしれません。
    また、複数の依存症を併発することで、性格特性がさらに強調されてしまう可能性もあります。
    多重併存と性格特性の関連性は、依存症の予防と治療において重要な示唆を与えてくれます。
    特に、多重併存のリスクが高い人に対しては、性格特性に着目した介入が有効かもしれません。

    依存症の研究の限界と今後の展望

    依存症のサンプルの代表性に関する限界

    この研究は、オーストラリアのツインレジストリーのデータを用いて行われました。
    そのため、以下のような限界があります。

    • オーストラリア国内の一般集団を必ずしも代表しているわけではない
    • 他の国や文化圏には結果が当てはまらない可能性がある
    • ツインという特殊な集団を対象にしている

    このような限界を踏まえると、この研究の結果を一般化するには注意が必要です。
    今後は、他の国や文化圏でも同様の研究を行い、結果の再現性を確認する必要があるでしょう。
    また、一般集団を対象にした研究も求められます。
    サンプルの代表性は、この研究の限界の一つですが、今後の研究によって克服できる可能性があります。

    他の依存症も含めたさらなる研究の必要性

    この研究では、アルコール、ニコチン、大麻、ギャンブルの4つの依存症を取り上げましたが、他の依存症については検討されていません。
    例えば、以下のような依存症も存在します。

    • 処方薬の乱用
    • インターネット依存症
    • 買い物依存症
    • 性依存症

    これらの依存症と性格特性の関連性についても、今後検討する必要があるでしょう。
    また、依存症同士の関連性や併存パターンも、さらに詳しく調べる必要があります。
    他の依存症を含めることで、依存症全体の理解が深まるかもしれません。
    また、依存症の予防や治療に役立つ新たな知見が得られるかもしれません。
    他の依存症も含めたさらなる研究は、この分野の発展にとって重要な課題の一つと言えます。

    依存症の縦断研究の重要性

    この研究は、横断研究デザインを用いて行われました。
    つまり、ある一時点のデータを分析したものです。
    そのため、以下のような限界があります。

    • 因果関係を明らかにできない
    • 依存症の発症や経過に伴う性格特性の変化を捉えられない
    • 性格特性が依存症に先行するのか、依存症が性格特性に影響を与えるのかが分からない

    これらの限界を克服するためには、縦断研究が必要です。
    つまり、長期間にわたって同じ人を追跡調査し、依存症と性格特性の関係を時系列で捉えるのです。
    縦断研究によって、以下のような知見が得られる可能性があります。

    • 性格特性が依存症の発症リスクを高めるのか
    • 依存症が性格特性を変化させるのか
    • 依存症と性格特性の関係が、時間とともにどう変化するのか

    縦断研究は、依存症と性格特性の関係を理解する上で重要な役割を果たすと考えられます。

    最後に依存症のまとめ

    この研究は、依存症と性格特性の関係について、いくつかの重要な知見を明らかにしました。

    まず、神経症傾向、協調性、誠実性という3つの性格特性が、アルコール、ニコチン、大麻、ギャンブルの4つの依存症すべてと関連していることが分かりました。

    また、複数の依存症を同時に抱えている人が多いこと、特に大麻依存症とギャンブル依存症では”純粋”なケースが少ないことも明らかになりました。

    この研究は、依存症の理解を深め、予防と治療の手がかりを与えてくれる重要な一歩だと言えるでしょう。

    今後は、他の依存症も含めたさらなる研究や、長期的な視点に立った研究が求められます。

    依存症は、個人の問題にとどまらず、社会全体で取り組むべき課題です。

    一人ひとりが依存症についての理解を深め、支援の輪を広げていくことが大切だと考えられます。

    ※この記事は以下の本に掲載された論文を参考に執筆しています。

    tokiwa eisuke

    ライター 兼 編集長:トキワエイスケ @etokiwa999
    株式会社SUNBLAZE代表。子どもの頃、貧困・虐待家庭やいじめ、不登校、中退など社会問題当事者だったため、社会問題を10年間研究し自由国民社より「悪者図鑑」出版。その後も社会問題や悪者が生まれる決定要因(仕事・教育・健康・性格・遺伝・地域など)を在野で研究しており、社会問題の発生予測を目指している。凸凸凸凹(WAIS-Ⅳ)。