映画と性格と聞くと、「なんとなく気分で選んでいるだけ」と思っていませんか。
友達と映画を探すとき、つい同じジャンルを選んでしまうこと、ありますよね。
「今日はコメディがいい」「やっぱりホラーが好き」など、自然に好みが分かれる場面は日常的です。
従来は、映画の好みはその時の気分や流行で決まると考えられてきました。
しかし、実はその選び方に「性格の違い」が関係している可能性があると分かってきています。
このテーマを検証したのが、
「Association Between One’s Preferred Film Genres and Personality Traits: A Cross-Sectional Study」
(Shri Atal Bihari Vajpayee Medical College and Research Institute、インド、医学誌Cureus、2025年)です。
今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
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映画と性格の関係はあるのか?研究の結論
映画ジャンルと性格には関連が見られた
映画の好みと性格には関係がある可能性が示されました。
たとえば研究では300人が対象でした。
年齢は20歳から23歳でした。
もしあなたが映画をよく選ぶならどうでしょう。
好きなジャンルは毎回似ていませんか。
たとえば毎回冒険映画を選ぶ人です。
一方で感動作品ばかり選ぶ人もいます。
この研究では次の点を調べました。
- 好きなジャンル
- 性格の特徴
- その関係
その結果、多くのジャンルで関係が見られました。
つまり偶然ではない可能性があります。
ただし全員に当てはまるとは限りません。
あくまで全体の傾向です。
まとめとして、映画の好みは性格のヒントになる可能性がありますが、個人差も大きいため決めつけず参考として見ることが大切です。
コメディ以外のジャンルで特徴が出た
特にコメディ以外のジャンルで性格の違いが出ました。
一方でコメディでは明確な差が見られませんでした。
もしあなたが笑える映画を選ぶならどうでしょう。
友達と気軽に観ることが多いはずです。
研究の結果は次の通りです。
- コメディは相関がほぼ0に近い
- 他ジャンルは相関が0.25以上
- 明確な傾向が確認された
つまりコメディは誰でも楽しみやすいです。
逆に他のジャンルは個人差が出やすいです。
この違いが大きなポイントです。
まとめとして、コメディは万人向けで性格差が出にくく、他のジャンルは性格とのつながりが見えやすいと考えられます。
好きな映画から性格がある程度わかる可能性
好きな映画から性格をある程度推測できる可能性があります。
ただし完全に当てることはできません。
もしあなたがホラーが好きならどうでしょう。
怖いのに観たい理由がありますよね。
研究ではジャンルごとに傾向が出ました。
- 冒険好きは外向的
- ドラマ好きは感情が豊か
- ミステリー好きは好奇心が高い
このように一定のパターンがあります。
しかし例外も必ず存在します。
そのため参考程度が適切です。
まとめとして、映画の好みは性格のヒントにはなりますが、個人を断定する材料にはならないと理解することが重要です。
ただし完全に当てはまるわけではない
研究結果は全員に当てはまるわけではありません。
むしろ個人差が大きいです。
もしあなたがドラマ好きでもどうでしょう。
必ずしも同じ性格とは限りません。
研究の限界もあります。
- 対象は300人のみ
- 年齢は20代前半に限定
- 国も1つに限定
この条件では偏りがあります。
そのため他の人に広げるには注意が必要です。
また原因までは分かりません。
まとめとして、この研究は有益ですが範囲が限られているため、すべての人に当てはめるのではなく慎重に考える必要があります。
あくまで「傾向」として見ることが重要
最も重要なのは「傾向として理解すること」です。
つまり絶対ではないということです。
もし占いのように使うとどうでしょう。
外れることも多くなります。
研究で使われた考え方は次です。
- 多くの人に共通する特徴
- 数字で見た関係
- 平均的な傾向
これは「平均」の話です。
個人の違いは含まれません。
そのため柔軟に考えることが大切です。
まとめとして、映画と性格の関係は平均的な傾向として理解し、自分や他人を決めつける材料にはしないことが重要です。
映画と性格の研究はどう行われたのか
対象は20〜23歳の大学生300人
この研究は300人の若者を対象に行われました。
年齢は20歳から23歳でした。
平均は22.4歳と報告されています。
もしあなたが同じ年代ならどうでしょう。
自分と近い条件だと感じませんか。
参加者の内訳は次の通りです。
- 女性176人
- 男性124人
このように男女も含まれています。
ただし全員が大学生でした。
そのため社会人とは違う可能性があります。
また国も1つに限定されています。
つまり文化の影響もあります。
まとめとして、この研究は若者300人のデータで行われたため、結果は参考になりますが対象の範囲には注意が必要です。
性格はビッグファイブで測定された
性格は5つの特徴で測定されました。
これをビッグファイブと呼びます。
簡単に言うと性格の基本の型です。
もしあなたの性格を分けるならどうでしょう。
いくつかのタイプに分けられますよね。
この研究では次の5つを使いました。
- 外向性:人と関わるのが好き
- 協調性:やさしさや思いやり
- 誠実性:まじめさや計画性
- 情動性:不安や心配の強さ
- 開放性:新しいことへの興味
これらを数値で表します。
そのため比較がしやすくなります。
まとめとして、性格は5つの分野に分けて測定され、それぞれの特徴を数字で表すことで映画の好みとの関係が調べられました。
44の質問で性格をチェックした
性格は44の質問で細かく測られました。
これは質問票という方法です。
もしあなたが診断を受けるならどうでしょう。
いくつも質問に答えるはずです。
質問の例は次の通りです。
- 話し好きですか
- 計画的に行動しますか
- 心配しやすいですか
答え方も決まっています。
- 1:全くそう思わない
- 5:とてもそう思う
この5段階で評価します。
これを合計して性格を出します。
その結果、性格が数値になります。
まとめとして、44の質問を使って性格を数値化することで、映画の好みとの関係を客観的に分析できるようにしています。
映画ジャンルは6種類から選択
映画は6つのジャンルに分けて調べました。
これはとてもシンプルな方法です。
もしあなたが映画を選ぶならどうでしょう。
だいたいジャンルで決めますよね。
この研究では次の6つです。
- 冒険
- ドラマ
- コメディ
- ロマンス
- ホラー
- ミステリー
この中から好みを選びます。
ジャンルが明確なので比較しやすいです。
また好みがない人は除外されています。
つまりはっきりした人だけ対象です。
まとめとして、映画は6ジャンルに分けて分析され、明確な好みを持つ人だけを対象にすることで結果の精度を高めています。
順位づけで好みを測定した
映画の好みは順位で評価されました。
ただ好きかどうかではありません。
もしあなたが映画を並べるならどうでしょう。
1位から順番を決められますよね。
この研究では次の方法です。
- 1位から6位まで順位づけ
- 最も好きなジャンルを1位
- 最も苦手を6位
こうすることで差が見えます。
単なる好きよりも正確です。
そして性格との関係を調べます。
順位と数値を組み合わせます。
まとめとして、映画の好みを順位で測ることで、より細かい違いを分析し、性格との関係を明確にする工夫がされています。
映画と性格|ジャンル別の特徴まとめ
アドベンチャー好きは外向的で行動的
冒険映画が好きな人は外向的な傾向が見られました。
外向的とは人と関わるのが得意な性格です。
研究では相関0.30が確認されています。
もしあなたが冒険映画を選ぶならどうでしょう。
ワクワクや刺激を求めていませんか。
さらに次の特徴も見られました。
- 誠実性は−0.45と低め
- 情動性は−0.28と低め
- 協調性はほぼ0
つまりまじめさはやや低めです。
しかし不安は少ない傾向です。
そのため行動的で挑戦的な人が多いです。
まとめとして、冒険映画好きは社交的で行動的ですが、計画性はやや低く、不安も少ない傾向が見られる点が特徴です。
ドラマ好きは真面目で感情が豊か
ドラマ好きは誠実で感情が豊かな傾向でした。
誠実性は0.50と高めです。
情動性も0.52と高い値でした。
もしあなたが感動作品を選ぶならどうでしょう。
物語に強く共感しませんか。
また次の特徴もあります。
- 外向性は−0.48
- 協調性は−0.19
- 開放性は0.15
つまりやや内向的です。
感情に敏感なタイプです。
そのため人の気持ちを深く感じやすいです。
まとめとして、ドラマ好きは真面目で感受性が高く、内向的な傾向があり、感情に強く反応しやすい性格が特徴です。
ロマンス好きは内向的で感受性が高い
ロマンス好きは感情が強く内向的な傾向です。
外向性は−0.49でした。
情動性は0.34と高めです。
もし恋愛映画をよく観るならどうでしょう。
登場人物に感情移入しやすくないですか。
さらに次の結果があります。
- 協調性は−0.41
- 開放性は0.34
- 誠実性はほぼ0
つまり想像力は高いです。
しかし対人のやさしさは低めです。
少し意外な結果とも言えます。
まとめとして、ロマンス好きは感情や想像力が豊かですが、内向的で対人の協調性はやや低い傾向が見られる点が特徴です。
ホラー好きは社交的で安定している
ホラー好きは意外にも安定した性格でした。
外向性は0.55と高いです。
協調性は0.71とかなり高いです。
もし怖い映画を楽しめるならどうでしょう。
刺激に強いタイプかもしれません。
さらに次の特徴があります。
- 誠実性は0.30
- 情動性は−0.31
- 開放性は−0.61
つまり不安は少ないです。
また抽象的なものは苦手です。
そのため現実的な刺激を好みます。
まとめとして、ホラー好きは社交的で安定しており、不安が少ない一方で新しい発想よりも分かりやすい刺激を好む傾向があります。
ミステリー好きは好奇心が強い
ミステリー好きは好奇心が強い傾向でした。
開放性は0.30と高めです。
開放性とは新しい考えへの興味です。
もし謎解きが好きならどうでしょう。
考えること自体を楽しみませんか。
一方で次の結果もあります。
- 誠実性は−0.50
- 協調性は−0.37
- 外向性はほぼ0
つまりまじめさは低めです。
また協調性もやや低いです。
その代わり知的好奇心は高いです。
まとめとして、ミステリー好きは好奇心が強く考えることを楽しむ一方で、まじめさや協調性はやや低い傾向が見られる点が特徴です。
映画と性格|結果の意味と活用の可能性
映画の好みは自己理解のヒントになる
映画の好みは自分の性格を知る手がかりになります。
研究ではジャンルごとに特徴が見られました。
もしあなたがいつも同じジャンルを選ぶならどうでしょう。
そこに自分らしさが表れている可能性があります。
たとえば次のように考えられます。
- 冒険好きは行動的
- ドラマ好きは感情が豊か
- ミステリー好きは考えるのが好き
このように傾向が見えます。
ただし全員に当てはまるわけではありません。
自分を知るきっかけとして使えます。
まとめとして、映画の好みは自分の性格を見つめ直すヒントになりますが、あくまで参考として柔軟に考えることが大切です。
性格理解の補助として使える可能性
映画の好みは性格理解の補助として使える可能性があります。
研究でも応用の可能性が示されています。
もし友達のことを知りたいならどうでしょう。
好きな映画を聞くだけでもヒントになります。
例えば次のように使えます。
- 会話のきっかけにする
- 相手の考え方を想像する
- 共通点を見つける
このように人間関係にも活かせます。
ただしこれだけで判断はできません。
あくまで補助的な情報です。
まとめとして、映画の好みは性格理解のヒントとして役立ちますが、単独で判断するのではなく他の情報と合わせて使うことが重要です。
仕事や進路の参考になる可能性もある
映画の好みは進路のヒントになる可能性もあります。
研究では仕事との関連も示唆されています。
もし将来の方向に迷っているならどうでしょう。
自分の好みを振り返るのも一つの方法です。
例えば次のような考え方があります。
- 外向的な人は人と関わる仕事
- 誠実性が高い人は計画的な仕事
- 開放性が高い人は創造的な分野
このように性格と仕事は関係します。
映画の好みはそのヒントになります。
ただし決定材料にはなりません。
まとめとして、映画の好みは進路選びの参考になる可能性がありますが、最終的な判断は多くの要素を考慮する必要があります。
文化や環境による影響も大きい
映画の好みは文化や環境の影響も受けます。
この研究も特定の地域で行われました。
もし違う国で同じ調査をしたらどうでしょう。
結果が変わる可能性があります。
影響する要素は次の通りです。
- 育った環境
- 周りの友人
- 流行している作品
つまり性格だけでは決まりません。
外からの影響も大きいです。
そのため結果の解釈は慎重に行う必要があります。
まとめとして、映画の好みは性格だけでなく環境にも左右されるため、単純に性格だけで説明しないことが重要です。
研究結果は一部の集団に限られている
この研究の結果は限られた集団のものです。
対象は300人の大学生でした。
年齢も20代前半に集中しています。
もし別の年代で調べたらどうでしょう。
違う結果になる可能性があります。
制限は次の通りです。
- 人数は300人
- 年齢は20〜23歳
- 地域も限定
この条件では一般化は難しいです。
つまり全体の代表とは言えません。
そのため過度な解釈は避けるべきです。
まとめとして、この研究は参考になる結果ですが対象が限定されているため、すべての人に当てはめるのではなく慎重に考えることが重要です。
最後に
映画と性格の関係は、「なんとなくの好み」ではなく、性格の特徴とつながっている可能性があると分かりました。研究では300人のデータから、冒険やドラマなど多くのジャンルで性格との関連が見られました。
ただし、これはあくまで全体の傾向であり、全員に当てはまるわけではありません。大切なのは「自分はなぜこの映画が好きなのか」と考えることです。
好きな作品を振り返ることで、自分の考え方や感じ方に気づけるかもしれません。映画はただ楽しむだけでなく、自分を知るヒントにもなる存在です。

ライター 兼 編集長:トキワエイスケ @etokiwa999
株式会社SUNBLAZE代表。子どもの頃、貧困・虐待家庭やいじめ、不登校、中退など社会問題当事者だったため、社会問題を10年間研究し自由国民社より「悪者図鑑」出版。その後も社会問題や悪者が生まれる決定要因(仕事・教育・健康・性格・遺伝・地域など)を在野で研究し、論文4本執筆(うち2本ジャーナル掲載)。社会問題の発生予測を目指している。凸凸凸凹(WAIS-Ⅳ)。







