マスクをつけるかどうか、友達と出かけたときに自分だけつけていたり、逆に周りがつけているのに外している人を見たことはありませんか。
従来は「マスクをするかどうかは意識やルールの問題」と考えられてきました。しっかりした人はつけるし、そうでない人はつけない、といった見方です。しかし、最新の研究ではそれだけでは説明できないことが分かってきました。
実は、マスクへの感じ方や行動には「性格」が関係している可能性があります。つまり、行動の前に「どう感じるか」が大きく影響しているのです。
本記事では、論文「Big Five, Dark Triad, and Face Masks: The Role of Personality in Reducing the Spread of COVID-19」(University of South Alabama、Journal of Individual Differences、2022年)をもとに、マスクと性格の関係を解説します。
今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
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マスク着用はなぜ人によって違うのか
マスク着用率には大きな個人差がある
マスク着用は人によって大きく違います。
まず、同じ場所でも差が出ます。
例えば、ある都市では約50%が着用でした。
一方で別の都市では20%未満でした。
つまり、環境だけでは説明できません。
では何が違いを生むのでしょうか。
- 地域による違い
- 性別による差
- 個人の考え方
もしあなたが友人と外出したとします。
同じ場所なのに片方だけ着ける。
そんな場面を見たことはありませんか。
このような差は偶然ではありません。
性格の違いが関係する可能性があります。
つまり、マスク行動は一律ではありません。
人ごとに理由があり差が生まれます。
その背景に性格があると考えられます。
同じ状況でもマスクを嫌がる人がいる理由
同じ条件でも嫌がる人がいます。
まず、マスクへの感じ方が違います。
例えば、次のような考えがあります。
- 不快で息苦しい
- 効果がないと思う
- 面倒である
- 見た目が気になる
つまり、行動の前に「感じ方」があります。
もしあなたが暑い日に外出するとします。
マスクが苦しいと感じたらどうしますか。
外す可能性が高くなるでしょう。
このように、感覚が行動を左右します。
一方で気にならない人もいます。
この違いが重要なポイントです。
行動の前段階に差があるのです。
結局、マスクの問題は単純ではありません。
感じ方の違いが行動の差を生みます。
従来はルールや意識の問題と考えられていた
これまでは意識の問題とされてきました。
つまり、守るかどうかの話です。
例えば次のように考えられていました。
- ルールを守る人は着ける
- 意識が低い人は着けない
- 知識が不足している
しかし、この見方には限界があります。
なぜなら説明できない差があるからです。
もしあなたがルールを知っていても。
それでも着けない人はいます。
この時点で単純な説明では足りません。
意識だけでは不十分なのです。
したがって、別の要因が必要です。
それが性格という視点です。
従来の考えでは不十分でした。
新しい視点として性格が注目されます。
しかし性格が関係している可能性がある
性格が行動に影響する可能性があります。
ここで性格とは人の行動の傾向です。
例えば次のような違いがあります。
- 他人に配慮するか
- 新しいことを受け入れるか
- 自分中心かどうか
もしあなたが周囲を気にするタイプなら。
他人のために着けるかもしれません。
逆に自分中心ならどうでしょうか。
着けない選択をする可能性もあります。
このように性格は判断に関わります。
つまり行動の裏にある要因です。
研究ではこの点を詳しく調べました。
性格とマスクの関係が分析されました。
結論として性格は無視できません。
行動を理解する重要な鍵となります。
本記事では研究をもとに分かりやすく解説
この記事では研究をもとに説明します。
難しい言葉はできるだけ避けます。
今回のポイントは次の通りです。
- 性格とマスクの関係
- 感じ方と行動のつながり
- 具体的な数字による説明
もしあなたが「なぜ人は違うのか」と。
疑問に思ったことがあるなら。
この内容は参考になります。
特に次の点に注目してください。
- 協調性という性格
- マスクへの感じ方
- 行動との関係
この記事を読むことで。
行動の理由が見えてきます。
つまり、単なる習慣ではありません。
背景には心理があります。
マスクと性格の関係を調べた研究とは
4回に分けて行われた追跡調査の特徴
この研究は4回の調査で進められました。
まず、同じ人を時間をかけて調べます。
この方法を追跡調査といいます。
つまり、一度だけでなく繰り返します。
そのため変化や流れが分かります。
もしあなたが1回だけ聞かれた場合。
その時の気分で答えるかもしれません。
しかし4回なら傾向が見えてきます。
今回の調査の流れは次の通りです。
- 1回目:年齢や性別
- 2回目:性格
- 3回目:マスクの感じ方
- 4回目:実際の行動
このように順番が工夫されています。
先に性格、後に行動を測っています。
そのため原因と結果を考えやすいです。
時間をずらすことで信頼性が上がります。
つまり、この研究は丁寧な設計です。
単なるアンケートより精度が高いです。
参加者は567人から209人まで追跡された
最初は567人が参加していました。
しかし回を重ねるごとに減ります。
具体的な人数は次の通りです。
- 1回目:567人
- 2回目:317人
- 3回目:251人
- 4回目:209人
つまり最終的には209人です。
これは約3分の1まで減っています。
もしあなたが途中で忙しくなれば。
調査をやめることもあるでしょう。
実際にそのような人がいました。
また、年齢にも違いがありました。
残った人の平均は約39.7歳です。
離脱した人は約34.6歳でした。
この差は無視できません。
研究では注意点として扱われます。
つまり人数は減ったものの。
重要なデータは残されています。
性格はビッグファイブとダークトライアドで測定
性格は2つの方法で測定されました。
まず、ビッグファイブがあります。
これは性格を5つに分けた考えです。
- 開放性:新しいことが好き
- 誠実性:計画的でまじめ
- 外向性:人と関わるのが好き
- 協調性:思いやりがある
- 情動性:不安を感じやすい
次にダークトライアドがあります。
これは少し注意が必要な性格です。
- 自分中心
- 他人への配慮が少ない
- 冷たい態度
もしあなたが他人より自分を優先するなら。
この傾向が高い可能性があります。
研究ではこれらを質問で測りました。
全部で数十項目の質問があります。
つまり、性格を数字で表したのです。
これにより比較が可能になります。
マスクの感じ方は8つの視点で評価された
マスクの感じ方は8つに分けられました。
これは非常に重要なポイントです。
具体的には次の通りです。
- 不快さ
- 効果への疑い
- 入手のしやすさ
- 他の対策で十分と思うか
- 面倒さ
- 見た目
- 周囲の目
- 自由の制限
つまり、単なる好き嫌いではありません。
細かく分けて分析しています。
もしあなたがマスクを嫌う場合。
理由は1つではないかもしれません。
例えば、暑いから嫌な人もいます。
見た目が気になる人もいます。
この違いが大切です。
原因ごとに行動が変わるからです。
つまり、感じ方を分解することで。
行動の理由が見えやすくなります。
実際のマスク着用は過去の頻度で測定された
行動は頻度で測定されました。
つまり、どれくらい着けたかです。
評価は7段階で行われました。
- 1:まったく着けない
- 7:毎回着ける
また期間も3つあります。
- 過去6か月
- 過去3週間
- 過去1週間
もしあなたが最近だけ着けている場合。
短い期間では高くなります。
しかし長期では低くなるでしょう。
このように期間で違いが出ます。
研究ではその差も確認しています。
よくある質問(FAQ)
マスクを着けない人の性格は悪いのですか?
性格に良し悪しはありません。協調性が低い人もマスク以外では配慮できています。性格は個人の特性であり、マスク行動の違いを理解する手がかりの一つです。
協調性が高い人は必ずマスクを着けるのですか?
必ずではありません。協調性は着用率を高める傾向がありますが、個人差があります。状況や健康状態によっても行動は変わるため、性格だけで決まるものではありません。
ダークトライアドの人はなぜマスクを嫌がるのですか?
自分中心の考えが強いため、他人への配慮より自分の不快さを優先する傾向があります。また制約を嫌う特性もマスク着用を避ける要因になると考えられています。
マスクへの感じ方は変えられますか?
感じ方は変えることが可能です。快適な素材のマスクを選んだり、着用の意味を理解することで不快感は軽減できます。段階的に慣れることも効果的な方法の一つです。
性格以外でマスク行動に影響する要因はありますか?
はい、多くの要因があります。年齢、性別、健康状態、文化的背景、周囲の環境などが関係します。性格は重要な要因の一つですが、すべてではありません。
この研究結果は日本人にも当てはまりますか?
この研究はアメリカで行われたため、文化的な違いを考慮する必要があります。日本では集団主義的な価値観が強いため、結果が異なる可能性もあります。





