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ダークテトラッド|4つの悪い性格を徹底解説

    ダークテトラッド、性犯罪者

    ダークテトラッドとは、マキャベリアニズム・サイコパシー・ナルシシズム・サディズムの4つの「ダークな性格特性」をまとめた概念です。
    「身近にいる、なぜか人を傷つける人」の正体が分かります。
    この記事では、論文をもとに4つの特性とその見抜き方を解説します。

    心理学の研究では、現実の世界にも「悪」な性格の人が存在することが示されています。
    最近注目されているのが「ダークテトラッド」です。
    Unpacking more “evil”: What is at the core of the dark tetrad?」という論文では、これら4つの性格に共通する特徴が明らかにされています。
    ※サディズム以外の3つは「ダークトライアド」と呼ばれます。

    研究では、HEXACOという6次元の性格モデルが、ダークな性格の本質をよく捉えていることが分かっています。

    「自分には関係ない」と思うかもしれません。
    しかし、ダークな性格は程度の差こそあれ、誰もが持つ普遍的な特徴とも言われています。
    まずは4つの特性を正しく知ることが大切です。

    今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
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    ダークテトラッドの4つの性格特性

    マキャベリアニズム:冷徹な操作術

    マキャベリアニズムとは、戦略的に他者を操作し、自分の目的達成のために冷徹に振る舞う性格特性です。
    合理的に利益とコストを計算し、感情に流されずに行動する傾向があります。

    マキャベリアニズムの主な特徴:

    • 他者を巧みに操る術を心得ている
    • 共感性に乏しく、冷淡な対人姿勢をとる傾向がある
    • 利己的で、自分の利益を最優先にする
    • 目的のためには手段を選ばない

    また、マキャベリアニズムの高い人は、人に見られていない時は向社会的行動を取らない傾向があります。
    これは、良心に基づいてではなく、損得勘定で行動していることの表れと考えられています。

    HEXACOモデルでは、マキャベリアニズムは「正直・謙虚さ」の大きな低さが特徴的です。
    他者を搾取する一方で、自分が搾取されることは好まない傾向があります。
    このようなエゴイスティックで打算的な性格が、マキャベリアニズムの本質と考えられています。

    サイコパシー:良心の呵責を欠く衝動性

    サイコパシーとは、良心の呵責や共感性に乏しく、衝動的で反社会的な行動を取りやすい性格特性です。
    罪悪感を感じにくく、他者の苦しみにも冷淡な態度を示す傾向があります。

    サイコパシーの主な特徴:

    • 良心や道徳心が著しく低い傾向がある
    • 共感性の乏しさと情動の冷淡さがみられる
    • 衝動性が高く、リスクを取りやすい
    • 反社会的・犯罪的行動との親和性がある

    研究では、サイコパシーはHEXACOモデルにおける「正直・謙虚さ」「情緒安定性」「協調性」「誠実性」の中程度の低さと関連しています。
    正直で誠実であることを軽視し、他者を騙すことにためらいを感じない傾向があります。

    さらに、怠惰で計画性に乏しい側面も持ち合わせています。
    社会規範を無視し、自らの欲求を優先する傾向が顕著とされています。

    ナルシシズム:誇大的な自己中心性

    ナルシシズムとは、自己愛が極端に強く、誇大的で自己中心的な性格特性を指します。
    自分を特別で重要な存在だと信じ、他者からの賞賛を常に求める傾向があります。

    ナルシシズムの主な特徴:

    • 自己肯定感が非常に高い
    • 自分の能力を過大評価する傾向がある
    • 他者への共感性や思いやりに乏しい
    • 賞賛や注目を常に求める

    一方で、ナルシシズムは外向性の大きな高さとも関連しており、社交的で注目を集めることを好む傾向があります。
    加えて、「正直・謙虚さ」と「協調性」の低さも特徴的で、自己中心的で利己的な側面を持っています。

    つまり、ナルシシズムは自己愛が肥大し、他者への関心が薄い性格と言えます。
    自分を特別視し、周囲からの賞賛を常に求める誇大的な自己像が問題となる傾向があります。

    サディズム:他者の苦しみを喜ぶ残虐性

    サディズムとは、他者の苦しみや不幸を喜ぶ性格特性であり、残虐性や加虐性と言い換えることもできます。
    人を傷つけることに快感を覚え、支配欲求を満たそうとする点が特徴的です。

    サディズムの主な特徴:

    • 他者の苦痛を楽しむ傾向が強い
    • 支配欲求や優越感が極めて高い
    • 共感性や良心の呵責に乏しい
    • 攻撃性や暴力性が内在している

    HEXACOモデルでは、サディズムは「情緒安定性」が大きく低く、「正直・謙虚さ」「協調性」「誠実性」の中程度の低さとも関連しています。
    自己中心的で攻撃的、衝動的な性格傾向を持つとされています。

    4つの特性のなかでも、サディズムは最も「冷酷」な性格特性と言えるでしょう。
    他者の痛みを顧みず、むしろそれを喜ぶ非人間的な一面を持っている傾向があります。

    ※他にもダークさのパターンを以下の記事で紹介しています。

    https://sunblaze.jp/workplace-issues-personality-complete-guide/

    ダークテトラッドを説明する3つのモデル

    HEXACOモデル:正直・謙虚さの低さが鍵

    HEXACOモデルとは、6つの主要な性格特性から性格を説明する、比較的新しい性格モデルです。
    ダークテトラッドとの関連では、特に「正直・謙虚さ」の低さが重要だと考えられています。

    HEXACOの6つの次元:

    1. 正直・謙虚さ
    2. 情緒安定性
    3. 外向性
    4. 協調性
    5. 誠実性
    6. 開放性

    このうち「正直・謙虚さ」は、誠実で謙虚であることを表します。
    ダークテトラッドに共通するのは、この「正直・謙虚さ」が著しく低い点です。

    不誠実で傲慢、利己的な性格が特徴的と言えるでしょう。
    研究では、HEXACOモデルはビッグファイブモデルよりも、性格の「闇」を深く理解するのに適している可能性が示されています。
    ダークテトラッドの中核を探る上で、欠かせないモデルになりつつあります。

    共感性の欠如モデル:思いやりのなさが本質

    共感性の欠如モデルとは、ダークテトラッドの中核は他者への共感性の乏しさだと説明する理論です。
    相手の気持ちを想像したり、思いやりを示したりすることが著しく苦手な点が特徴とされています。

    共感性の主な3つの要素:

    • 感情移入:相手の感情を感じ取る
    • 視点取得:相手の立場に立って考える
    • 思いやり:相手を思いやる心を持つ

    ダークテトラッドの人は、これらの能力が極端に低い傾向があります。
    特にサイコパシーでは「冷淡な情動」が顕著で、他者の苦しみにも無関心な態度を示す場合があります。

    ただし、ダークな性格には他にも特徴的な側面があり、共感性の欠如だけでは十分に説明できない可能性もあります。
    性格の闇には、さらに複雑な要因が絡んでいると考えられています。

    生活史戦略モデル:短期的で搾取的な対人志向

    生活史戦略モデルとは、ダークテトラッドの中核を「短期的で搾取的な対人関係志向」で説明する理論です。
    目先の利益を優先し、他者を利用することにためらいがない点が特徴とされています。

    生活史戦略モデルの主な3つの要素:

    • 短期的志向:長期的な展望を欠く傾向がある
    • 搾取的姿勢:他者を利用し、出し抜く
    • 性的に無節操:短期的な性交渉を求める傾向がある

    このモデルでは、ダークテトラッドの人は「速い」生活史戦略を取ると考えます。
    目先の利益を追求し、他者を搾取する一方で、長期的な人間関係を築くことには消極的な傾向があります。

    実際、ダークテトラッドは短期的な性交渉志向とも関連しています。
    それに加え、対人関係全般において搾取的であることが重要なポイントと言えるでしょう。
    ダークな性格の理解には、対人関係のあり方に着目することが欠かせません。

    ダークトライアドの遺伝要因

    研究では、ダークトライアドの特性には遺伝的な要因が大きく関わっていることが示されています。
    以下に、それぞれの特性の遺伝率を整理します。

    • ナルシシズム
      • 遺伝率: 59%
      • 非共有環境: 41%
    • マキャベリアニズム
      • 遺伝率: 31%