本記事では、MBTIの恋愛傾向をもとに、理想の恋人になりやすいタイプを科学的に紹介します。
恋愛には「性格の傾向」が大きく関係しています。
心理学研究(Malouffら, 2010)によれば、恋愛満足度が高いのは協調性(F)と誠実性(J)が高い人。
この2つを軸に、16タイプをランキング形式で見ていきましょう。
今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
※以下のHEXACO-JP診断は個人向けになります。サンブレイズテストは法人向けになります。


目次
MBTIの恋愛傾向:根拠となる論文の紹介
MBTIの恋愛傾向を理解するには、性格と恋愛満足度の研究が重要です。
心理学では「ビッグファイブ理論」という性格モデルが使われます。
これは、人の性格を誠実性(J/P)・協調性(F/T)・外向性(E/I)・開放性(N/S)・情緒安定性(-T/-A)の5つで説明する考え方です。
研究によると、恋愛満足度が高いのは以下のような人です。
- 協調性が高く、思いやりのある人
- 誠実性が高く、自制心のある人
この結果は、MBTIタイプでいうと「F(感情型)」や「J(計画型)」に近い傾向を示します。
この内容を裏づける研究が次の論文です。
Malouff, J. M. ら(2010)『The Five-Factor Model of personality and relationship satisfaction of intimate partners: A meta-analysis』
この研究は、誠実性と協調性が高い人ほど恋愛満足度が高いことを示しました。
MBTIの恋愛傾向:理想の恋人ランキング(1位~4位)
ENFJ:支える愛で相手を包み込む
ENFJは最も理想の恋人に近いタイプです。
思いやりが深く、相手の気持ちを敏感に察します。
感情表現も豊かで、安心感を与えるのが得意です。
- 相手を優先し、誠実に支える
- 約束を守り、信頼を大切にする
- 共感力が高く、気配りができる
ただし、尽くしすぎて疲れることもあります。
自分の心を大切にすれば、完璧な恋人になれます。
INFJ:心の絆を大切にする深い愛情
INFJは誠実で思いやりのある恋人です。
恋愛に真剣で、相手の心を理解しようとします。
理想を求めすぎて悩むこともありますが、本気で愛します。
- 共感力が高く、感情に寄り添う
- 相手を大切にし、支えようとする
- 内向的でも深い愛情を持つ
理想に縛られず現実の優しさを大切にすれば、愛は長続きします。
ESFJ:思いやりと安定で信頼される
ESFJは温かく誠実な恋人です。
相手を喜ばせる努力を惜しまず、感情表現も豊かです。
誠実で信頼されやすく、安心感を与えます。
- 共感力が高く、感情の変化に敏感
- 約束を守り、安定した関係を築く
- 相手の反応を気にしすぎることも
与える愛と受け取る愛の両立が幸せを育てます。
ISFJ:静かに支える癒しの恋人
ISFJは優しく献身的なタイプです。
相手を思いやり、支えることに喜びを感じます。
誠実で信頼できる恋人として人気があります。
- 相手の感情に敏感で、気配り上手
- 我慢しすぎると疲れてしまう
- 自分の気持ちも大切にすることが必要
優しさと素直さを両立できれば、理想の恋人です。
MBTIの恋愛傾向:理想の恋人ランキング(5位~8位)
ENFP:自由で明るい愛の伝道師
ENFPは情熱的で楽しい恋人です。
感情表現が豊かで、相手を笑顔にします。
ただし、刺激を求めすぎると続きにくくなります。
- 愛情をストレートに伝える
- 明るくポジティブで魅力的
- 感情に流されやすい面も
好奇心と誠実さを両立すれば、長く愛されます。
INFP:純粋で誠実な愛を貫く
INFPは理想を大切にするロマンチストです。
感受性が高く、相手を深く理解しようとします。
誠実で、真心を込めた恋愛を求めます。
- 深い愛情を注ぎ、思いやりがある
- 傷つきやすく、慎重に関係を築く
- 理想と現実のギャップに悩みやすい
柔軟に相手を受け入れることで、愛は長続きします。
ESFP:笑顔と優しさで愛を育む
ESFPは明るく魅力的な恋人です。
社交的で、相手を楽しませるのが得意です。
感情表現も豊かで、誠実に向き合います。
- 明るく愛情深い
- 相手を笑顔にする
- 気分の波がある
楽しさと安定の両立が愛を深めるポイントです。
ISFP:優しく静かな思いやり
ISFPは穏やかで誠実な恋人です。
静かに相手を支え、思いやりを持って接します。
感情表現は控えめですが、深い愛情を持っています。
- 自然体で接する
- 無理をせず穏やかに愛を伝える
- 遠慮しすぎて誤解されやすい
素直に気持ちを伝えれば、より信頼される恋人です。
MBTIの恋愛傾向:理想の恋人ランキング(9位~12位)
ENTJ:情熱的だが主導的な恋人
ENTJは頼れるリーダータイプです。
恋愛でも積極的に行動し、相手を引っ張ります。
ただし、支配的に見られることもあります。
- 自信があり、行動力が高い
- 誠実だが完璧を求めすぎる
- 柔軟さが必要
思いやりを添えることで、理想の恋人に近づけます。
INTJ:冷静で計画的な恋愛
INTJは理性的で誠実な恋人です。
恋愛にも戦略的に向き合い、深い信頼を築こうとします。
ただし、感情表現が苦手な面があります。
- 思考型で感情表現が控えめ
- 相手に真面目に向き合う
- 理解されにくい部分も
思いやりと柔軟さを意識すれば愛が深まります。
ESTJ:安定を重視する現実的な恋人
ESTJは責任感が強く、誠実な恋人です。
恋愛でも誠実さを大切にし、信頼関係を築きます。
ただし、感情表現が控えめで誤解されることも。
- 約束を守る
- 頼りがいがある
- 感情に不器用
柔軟に相手を受け入れれば愛が長続きします。
ISTJ:堅実で誠実な支え手
ISTJは真面目で信頼される恋人です。
感情を抑える傾向がありますが、愛情は深いです。
堅実さが安定した関係を築きます。
- 約束を守る
- 誠実で安定感がある
- 感情表現が少ない
素直に愛情を伝えることで、理想の恋人になれます。
MBTIの恋愛傾向:理想の恋人ランキング(13位~16位)
ENTP:自由を愛する冒険家
ENTPは刺激的で楽しい恋人です。
新しい体験を求め、会話も上手です。
ただし、安定を求める相手とは衝突しやすいです。
- 自由を大切にする
- 会話が楽しい
- 飽きっぽい面がある
信頼を築く努力で、恋が長続きします。
INTP:理性的で静かな愛情
INTPは冷静で思慮深い恋人です。
感情よりも論理を重視します。
静かながらも誠実な愛を持っています。
- 感情表現が控えめ
- 理屈で考える傾向がある
- 誠実さは強い
気持ちを言葉で伝えると、信頼される恋人になれます。
ESTP:情熱的で自由な恋人
ESTPは行動的で魅力的なタイプです。
恋愛でも積極的で、刺激を求めます。
ただし、落ち着きを求める相手とは不一致が生じやすいです。
- 社交的で楽しい
- 自由を大切にする
- 深い関係を築くには努力が必要
誠実さを忘れなければ、愛は安定します。
ISTP:静かに支える冷静な恋人
ISTPは落ち着いた理性的な恋人です。
感情表現は少ないですが、行動で信頼を示します。
冷静で安定感のある関係を築けます。
- 感情よりも行動で愛を伝える
- 自由を重んじる
- 相手に干渉しない
思いやりを言葉にすれば、理想に近づけます。
16タイプの科学的な背景
MBTIの概要
MBTIは性格を16タイプに分類する心理学の理論です。
そもそもMBTIとは、マイヤーズ・ブリッグス・タイプ・インジケーター(Myers-Briggs Type Indicator)の略称です。
MBTIでは、以下の4つの指標を組み合わせて性格を16タイプに分類します。
- 外向性(Extraversion)か内向性(Introversion)
- 感覚(Sensing)か直観(iNtuition)
- 思考(Thinking)か感情(Feeling)
- 判断(Judging)か知覚(Perceiving)
つまり、MBTIでは自分の性格傾向を「ISTJ」や「ENFP」などの4文字で表現するのです。似ているものとしてとても有名な16personalitiesがありますが、これはMBTIとビッグファイブを合わせて作られています。
ビッグファイブの概要
性格心理学において最も有力な特性理論の一つが「ビッグファイブ(Big Five)」です。
ビッグファイブは、開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症傾向の5つの特性を測定します。
また、16personalitiesやMBTIはタイプ分類(例、外向的か内向的かのどちらか)を用いるのに対して、ビッグファイブが特性を連続的な数値で評価する(例、外向性3.5)点も大きな違いです。
さらに、古くから研究されており、論文数も多く、学力や所得、脳や遺伝など、他の分野でも多くの研究が行われています。ビッグファイブの方が比較的、科学的な裏付けが強いと言えます。
MBTI・ビッグファイブ・HEXACOの相関関係
MBTIの4指標とビッグファイブの5因子には相関関係があります。
この相関を示した代表的な研究に、「The relationship between the revised NEO-Personality Inventory and the Myers-Briggs Type Indicator」という論文があります。
この論文によると、MBTIとビッグファイブの相関は以下の通りです。

また、MBTIとビッグファイブを参考にして作られた16personalitiesでは、ビッグファイブの神経症傾向が「アイデンティティ」と呼ばれており、自信(Assertive)か、慎重(Turbulent)かで分類されています。
一番右には比較的新しい性格診断である「HEXACO(ヘキサコ)」があります。ビッグファイブに1つ指標「正直・謙虚さ」を加えて改良されています。いじめやハラスメントの加害者はHEXACOでの研究が盛んです。
16personalitiesやMBTIは科学的根拠が弱いため、本記事ではビッグファイブやHEXACOとの相関関係を根拠にして、16personalitiesの性格タイプを詳細に解説しています。
16タイプの科学的な背景
MBTIの概要
MBTIは性格を16タイプに分類する心理学の理論です。
そもそもMBTIとは、マイヤーズ・ブリッグス・タイプ・インジケーター(Myers-Briggs Type Indicator)の略称です。
MBTIでは、以下の4つの指標を組み合わせて性格を16タイプに分類します。
- 外向性(Extraversion)か内向性(Introversion)
- 感覚(Sensing)か直観(iNtuition)
- 思考(Thinking)か感情(Feeling)
- 判断(Judging)か知覚(Perceiving)
つまり、MBTIでは自分の性格傾向を「ISTJ」や「ENFP」などの4文字で表現するのです。似ているものとしてとても有名な16personalitiesがありますが、これはMBTIとビッグファイブを合わせて作られています。
ビッグファイブの概要
性格心理学において最も有力な特性理論の一つが「ビッグファイブ(Big Five)」です。
ビッグファイブは、開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症傾向の5つの特性を測定します。
また、16personalitiesやMBTIはタイプ分類(例、外向的か内向的かのどちらか)を用いるのに対して、ビッグファイブが特性を連続的な数値で評価する(例、外向性3.5)点も大きな違いです。
さらに、古くから研究されており、論文数も多く、学力や所得、脳や遺伝など、他の分野でも多くの研究が行われています。ビッグファイブの方が比較的、科学的な裏付けが強いと言えます。
MBTI・ビッグファイブ・HEXACOの相関関係
MBTIの4指標とビッグファイブの5因子には相関関係があります。
この相関を示した代表的な研究に、「The relationship between the revised NEO-Personality Inventory and the Myers-Briggs Type Indicator」という論文があります。
この論文によると、MBTIとビッグファイブの相関は以下の通りです。

また、MBTIとビッグファイブを参考にして作られた16personalitiesでは、ビッグファイブの神経症傾向が「アイデンティティ」と呼ばれており、自信(Assertive)か、慎重(Turbulent)かで分類されています。
一番右には比較的新しい性格診断である「HEXACO(ヘキサコ)」があります。ビッグファイブに1つ指標「正直・謙虚さ」を加えて改良されています。いじめやハラスメントの加害者はHEXACOでの研究が盛んです。
16personalitiesやMBTIは科学的根拠が弱いため、本記事ではビッグファイブやHEXACOとの相関関係を根拠にして、16personalitiesの性格タイプを詳細に解説しています。
ちゃんとした性格診断「HEXACO-JP」を受けてみよう!
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FAQや注意点
HAXACOの結果と、16personalities(通称MBTI診断)やMBTI(本家)と結果が変わる
- 性格は遺伝と環境の影響を受けるため、環境が変われば回答も変わります(例、疲れてると情動性が変化するなど)。遺伝について詳しくはこちら。
- 年齢次第で回答のブレがあります。詳しくはこちら。
- タイプ分類は各数値が3以上、3未満で行っているため、3に近い値だと、質問の聞き方やその時の環境次第で結果が変わりやすくなります。タイプよりも数値を見てください。
- MBTI(本家)や16personalities(通称MBTI診断)は質問設計の段階でどの程度統計的な処理をしているか論文が見当たらないため不明確です。一方で、ビッグファイブやHEXACOはそういった論文が簡単に見つかりますし、今回のHEXACO-JP診断は論文ベースです。
- MBTIや16personalitiesは普段の行動(学力・年収など)や、脳・遺伝などとの比較した研究論文があまり多くない一方で、ビッグファイブやHEXACOは数多く存在します。
- HEXACOは、ビッグファイブの要素の変形なので似て非なるものです。HEXACOの正直・謙虚さは、ビッグファイブの協調性と神経症傾向から抽出されています。
その他にもご質問がございましたらお問い合わせからご連絡ください。
性格診断の結果はあくまで人生の「ヒント」まで
先にも書きましたが、性格は遺伝と環境の影響を受けます。遺伝の影響で、ブレ幅は一定ですが、環境次第である程度答えがブレます。
またビッグファイブやHEXACOの研究論文では学力や年収などと相関分析をしていますが、自然科学の実験ほど大きな相関係数ではありません。相関係数は最小-1、最大1ですが、だいたい-0.4~0.4ほどが多いです。もちろん高いものもあります。0.8や0.9ではなく、それに比べたら低いです。
ただそれでも様々な研究はありますので、「占い以上、自然科学未満」と思ってください。心理学や占いを100%否定しているわけではありません。

ライター 兼 編集長:トキワエイスケ @etokiwa999
株式会社SUNBLAZE代表。子どもの頃、貧困・虐待家庭やいじめ、不登校、中退など社会問題当事者だったため、社会問題を10年間研究し自由国民社より「悪者図鑑」出版。その後も社会問題や悪者が生まれる決定要因(仕事・教育・健康・性格・遺伝・地域など)を在野で研究し、論文4本執筆(うち1本ジャーナル掲載)。社会問題の発生予測を目指している。凸凸凸凹(WAIS-Ⅳ)。







