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陰謀論を信じ込みやすい性格は?最新の心理学研究を解説

    悪者の生産性、陰謀論

    陰謀論を見かけて「これ本当なの?」と感じたことはありませんか。
    SNSで話題の投稿を見て、つい信じそうになった経験は誰にでもあります。
    友だちとの会話でも「裏で何かあるかも」と思う瞬間は意外と多いです。

    従来は「陰謀論を信じるのは知識が足りないから」と考えられてきました。
    しかし、最新の研究ではそれだけでは説明できないことが分かってきました。
    実は、性格の違いが大きく関係している可能性が示されています。

    たとえば、人を疑いやすい人や、強いストーリーに惹かれる人ほど、陰謀論に近づきやすい傾向があります。
    逆に、情報を広く考える人は信じにくいことも分かっています。

    この背景を詳しく調べたのが、
    On the dark side of conspiracy: Associations of dark tetrad and HEXACO personality traits with conspiracist ideation
    (ボン大学 University of Bonn、Personality and Individual Differences、2025年)です。

    この記事では、この研究をもとに、陰謀論と性格の関係をわかりやすく解説します。

    今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
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    陰謀論とは何か?研究での定義を解説

    陰謀論は「出来事を裏で操作されていると考える傾向」

    陰謀論は出来事の裏に隠れた意図を想定する考え方です。
    まず、事故や事件を見たとします。
    そのとき「偶然ではない」と考えるのが特徴です。
    つまり、誰かが裏で動かしていると感じます。

    たとえば次のような見方です。

    • 政府が情報を隠している
    • 世界的な組織が操作している
    • 偶然ではなく意図がある

    もしあなたがニュースを見る側ならどうでしょう。
    単なる出来事か、それとも仕組まれたものか。
    この違いが陰謀論傾向です。

    一方で、この考えは珍しくありません。
    研究では多くの人が一部を信じています。

    まとめると、陰謀論は特定の話ではなく、
    出来事の裏に意図を感じる考え方です。
    この傾向が強いほど陰謀論を信じやすくなります。

    特定の話ではなく「考え方のクセ」として測定される

    陰謀論は内容ではなく「考え方のクセ」として測られます。
    まず重要なのは話の中身ではありません。
    どんなテーマでも同じ傾向が出る点です。

    たとえば次のような分野です。

    • 政治
    • 健康
    • 科学
    • 宇宙

    しかし共通するのは「疑う姿勢」です。
    つまり、裏の意図を想定するクセです。

    もしあなたが何を見ても疑うならどうでしょう。
    テーマが変わっても同じ反応になります。
    これが研究で測る対象です。

    そのため研究では個別の話ではなく、
    一般的な考え方を質問で測定します。

    まとめると、陰謀論は話題ではなく、
    物事を疑う思考のクセとして扱われます。
    この点が研究の大きな特徴です。

    多くの人が何らかの陰謀論を信じている現実

    陰謀論は一部の人だけのものではありません。
    研究では意外な事実が示されています。
    約55%の人が何かしら信じています。

    つまり、半分以上の人が対象です。
    これは極端な人だけではないことを示します。

    たとえば次のような例です。

    • 一部の情報は隠されている
    • 権力者が操作している
    • 表に出ない真実がある

    もしあなたが少しでも疑ったことがあれば、
    その一部に当てはまる可能性があります。

    一方で、強さには差があります。
    軽い疑いから強い確信まで幅があります。

    まとめると、陰謀論は特別な現象ではなく、
    多くの人が持つ一般的な傾向です。
    ただし程度には大きな違いがあります。

    社会への影響が問題視されている理由

    陰謀論は社会の判断や行動に影響します。
    まず、信じる内容によって行動が変わります。
    その結果、社会に影響が出ます。

    たとえば次のような影響です。

    • 医療を信じなくなる
    • 政治への参加が減る
    • 情報への不信が強まる

    もしあなたが重要な判断をするとき、
    すべてが疑わしく見えたらどうでしょう。
    正しい選択が難しくなります。

    さらに、周囲との信頼関係にも影響します。
    他人を疑いやすくなるためです。

    そのため研究では重要なテーマとされます。
    単なる考え方ではなく社会問題だからです。

    まとめると、陰謀論は個人の考えを超え、
    社会全体の行動に影響する可能性があります。
    だからこそ研究の対象になっています。

    研究では15項目の質問で陰謀論傾向を測定

    陰謀論は15個の質問で数値化されます。
    まず研究では質問形式が使われます。
    合計15項目で傾向を測ります。

    内容は5つの分野に分かれます。

    • 政府の不正
    • 情報の隠蔽
    • 世界規模の陰謀
    • 健康に関する陰謀
    • 宇宙に関する隠し事

    もしあなたがこれらに答えるなら、
    どれくらい同意するかを選びます。
    それを数値として集計します。

    たとえば5段階で評価します。
    強く同意から全く同意しないまでです。

    こうして「陰謀論傾向」が測られます。
    つまり、見えない考えを数で表します。

    まとめると、陰謀論は感覚ではなく、
    15の質問を使って客観的に測定されます。
    これにより研究が可能になります。

    陰謀論と性格の関係を調べた研究の概要

    ドイツの研究で合計669人を対象に調査

    この研究は合計669人を対象に行われました。
    まず、1つの集団だけでは偏りが出ます。
    そこで研究では2つの集団を使いました。

    具体的には次の通りです。

    • 1つ目:369人
    • 2つ目:300人
    • 合計:669人

    もしあなたが研究者ならどうでしょう。
    1つの結果だけでは不安になります。
    だから人数を増やして確認します。

    また年齢も幅広く含まれています。
    18歳から85歳までが対象です。

    つまり、特定の年齢だけではありません。
    一般的な傾向を見る工夫がされています。

    まとめると、この研究は669人を対象に、
    幅広い人からデータを集めた点が重要です。
    そのため結果の信頼性が高まっています。

    2つの異なる集団で結果の再現性を確認

    同じ結果が出るかを2回確認しています。
    まず1回の結果だけでは不十分です。
    偶然の可能性があるためです。

    そこで研究では別の集団を使いました。
    1つ目と2つ目で結果を比べます。

    もしあなたが実験をするならどうでしょう。
    同じ結果が出れば安心できます。
    これが再現性の確認です。

    実際に次のような違いがあります。

    • 1つ目:若く高学歴が多い
    • 2つ目:より一般的な構成

    それでも似た結果が出ました。
    つまり安定した傾向と考えられます。

    まとめると、この研究は2回の検証で、
    結果が偶然ではないことを確認しました。
    これにより信頼性がさらに高まっています。

    ダークな性格と一般的な性格の両方を分析

    研究は2種類の性格を同時に調べました。
    まず「ダークな性格」があります。
    これは社会的に好ましくない傾向です。

    具体的には次の4つです。

    • ナルシシズム
    • マキャベリアニズム
    • サイコパシー
    • サディズム

    一方で一般的な性格も調べています。
    これは日常的な性格の特徴です。

    たとえば次のようなものです。

    • 協調性
    • 誠実性
    • 情動性
    • 外向性
    • 開放性

    もしあなたが性格を見るなら、
    良い面と悪い面の両方が必要です。

    この研究は両方を同時に見ています。
    これが大きな特徴です。

    まとめると、陰謀論との関係は、
    ダークな性格と一般的な性格の両方から、
    総合的に分析されています。

    質問紙で性格と考え方の傾向を測定

    すべてのデータは質問形式で集められました。
    まず、性格は目に見えません。
    そのため質問で測定します。

    参加者は多くの質問に答えます。
    その回答を数値に変換します。

    たとえば次のような方法です。

    • 1から5で評価する
    • 同意の強さを選ぶ
    • 自分に当てはまるか答える

    もしあなたが答える立場なら、
    自分の行動を思い出して選びます。

    こうして性格や考え方が測られます。
    数字として比較できるようになります。

    さらに信頼性も確認されています。
    数値は0.9前後と高い水準です。

    まとめると、この研究では質問を使い、
    見えない性格や考え方を数値化しました。
    これにより客観的な分析が可能になります。

    性格が陰謀論をどれくらい予測できるかを検証

    性格がどれほど影響するかを調べています。
    まず単なる関連だけでは不十分です。
    原因に近い関係を見る必要があります。

    そこで研究では予測の分析を行います。
    性格が陰謀論をどれくらい説明できるかです。

    もしあなたが未来を予測するなら、
    どの要因が強いか知りたいはずです。

    結果として次のことが分かりました。

    • ダークな性格は強く影響
    • 一般的な性格は部分的に影響

    特に重要なのは共通の要因です。
    相関は0.53や0.47と高い数値でした。

    これはかなり強い関係を示します。

    まとめると、この研究は性格が、
    陰謀論をどれくらい予測するかを検証し、
    特にダークな性格の影響が大きいと示しました。

    陰謀論を信じやすい人の性格的特徴

    サイコパシーが高いほど陰謀論を信じやすい

    サイコパシーの高さは強い関連を示しました。
    まずサイコパシーとは何でしょうか。
    他人への共感が弱い性格のことです。

    さらに特徴は次の通りです。

    よくある質問

    陰謀論を信じる人の性格にはどのような特徴がありますか?

    研究によると、サイコパシーやマキャベリアニズムなどの「ダークな性格特性」が高い人ほど陰謀論を信じやすい傾向があります。また協調性や誠実性が低い人も関連が示されています。

    陰謀論を信じるのは知識が少ないからですか?

    従来はそう考えられていましたが、最新の研究では知識の量よりも性格的な傾向の方が強く関連することが分かっています。教育レベルの高い人でも陰謀論を信じることがあります。

    陰謀論を信じる人の割合はどれくらいですか?

    研究によると、約55%の人が何らかの陰謀論を信じているという結果が出ています。つまり、半分以上の人が何かしらの陰謀論的な考えを持っているということになります。

    ダークテトラッドとは何ですか?

    ナルシシズム、マキャベリアニズム、サイコパシー、サディズムの4つの性格特性をまとめた概念です。これらの特性が高い人は、他人を操作したり自己中心的な行動を取ったりしやすいとされています。

    陰謀論を信じやすい性格は変えることができますか?

    性格特性は基本的に安定していますが、完全に不変ではありません。批判的思考力を鍛えたり、多角的な視点で情報を見る習慣を身につけることで、陰謀論への傾倒を和らげることは可能とされています。

    陰謀論が社会に与える影響は何ですか?

    陰謀論の拡散は、医療への不信、政治参加の減少、社会の分裂などを引き起こす可能性があります。また、科学的根拠に基づく政策決定を阻害し、社会全体の合理的な判断を妨げる恐れがあります。