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職場の繋がりと成果は関係している?好かれる人の研究紹介

    チーム、職場の繋がりと成果

    職場の繋がりと成果って、本当に関係あるのかなと思ったことはありませんか。

    同じくらい働いているのに、なぜか評価される人とそうでない人がいます。
    「仕事は実力がすべて」と言われがちです。
    従来は、成果は能力や努力だけで決まると考えられてきました。
    しかし、実は人とのつながりの“位置”が大きく影響する可能性があるのです。

    この内容は、「Integrating Personality and Social Networks: A Meta-Analysis of Personality, Network Position, and Work Outcomes」という論文で報告されています。
    研究は米国ノートルダム大学(University of Notre Dame)などの研究者によって行われました。
    掲載誌は「Journal of Applied Psychology」、発表年は2015年です。

    今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
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    職場の繋がりと成果は本当に関係ないのか

    性格よりも職場の繋がりが注目される理由

    大事なのは、性格だけでは成果は決まらないという点です。
    これまで仕事の成果は性格で決まると考えられてきました。
    しかしながら、最近は職場のつながりにも注目が集まっています。
    職場の繋がりとは、同じ職場の人との関係の広がりです。
    たとえば次のような関係です。

    ・相談できる人が何人いるか
    ・自分を頼ってくれる人がいるか
    ・部署をこえて話せる相手がいるか

    もしあなたが新入社員ならどうでしょうか。
    1人で頑張るより、5人に相談できる方が安心です。
    実際に138の研究をまとめた分析があります。
    その結果、つながりが成果に関わることが示されました。
    ただし影響の大きさは状況で変わります。
    まとめると、性格だけでなく職場の繋がりも成果に関係する可能性があるといえます

    138の研究をまとめた大規模分析とは

    この研究は、138の別々の調査をまとめた分析です。
    1つの会社だけの話ではありません。
    さまざまな職場のデータが集められました。
    いわば大きなまとめテストのようなものです。
    その中で調べられたのは主に3つです。

    ・性格
    ・職場の繋がり
    ・仕事の成果

    もしあなたが138回テストを受けたらどうでしょうか。
    1回の結果よりも信頼できそうです。
    この分析では、性格がつながりを説明できた割合は3%から5%でした。
    数字は小さいですが、ゼロではありません。
    つまり、性格は影響しますが決定的ではないのです。
    まとめると、多くの研究を集めても、性格だけでは説明できない部分が大きいことが分かりました。

    「つながりの位置」とは何を意味するのか

    重要なのは、どこにいるかという位置です。
    ただ友達が多いだけではありません。
    つながりの位置とは、人間関係の中での立ち位置です。
    主に2つが調べられました。

    ・多くの人から選ばれる立場
    ・つながっていない人同士を結ぶ立場

    前者は「人気者」に近いです。
    後者は「橋渡し役」といえます。
    もしあなたが部活で相談役ならどうでしょうか。
    多くの人があなたを頼ります。
    それが選ばれる立場です。
    一方、別のクラス同士をつなぐ人もいます。
    それが橋渡し役です。
    この違いが成果に影響するかが検証されました。
    まとめると、つながりの数だけでなく位置が重要であると考えられました。

    職場の繋がりと成果を同時に調べた意義

    これまで性格とつながりは別々に研究されてきました。
    しかし今回は同時に調べられました。
    その点が大きな特徴です。
    なぜなら、両方が成果に影響する可能性があるからです。
    もしあなたが努力家でも孤立していたらどうでしょうか。
    逆に性格が普通でも多くの人に支えられていたらどうでしょうか。
    このような違いを同時に比べました。
    結果として、性格にも直接の影響がありました。
    一方で、つながりを通じた間接的な影響もありました。
    つまり、どちらか一方ではないのです。
    まとめると、性格と職場の繋がりを合わせて見ることで成果の仕組みがより明確になりました。

    これまでの研究との違い

    特に注目すべきは、人気の強さが示された点です。
    これまでは橋渡し役が有利だと言われてきました。
    しかしながら、今回の結果は少し違いました。
    多くの人から選ばれる立場の方が、成果との関係が強かったのです。
    職務成績でも、昇進や報酬でも同じ傾向でした。
    たとえば相談を多く受ける人は評価も高まりやすいです。
    橋渡し役も意味はあります。
    しかし影響は限定的でした。
    この結果は従来の考えを少し修正します。
    まとめると、職場の繋がりの中でも「選ばれること」が特に重要である可能性が示されました。

    職場の繋がりと成果を左右する2つの立場

    多くの人から選ばれる位置とは

    最も重要なのは、多くの人から選ばれる立場です。
    これは「人気の位置」とも言えます。
    具体的には、相談や協力を求められる回数です。
    数が多いほど中心に近い存在です。
    もしあなたがクラスで頼られる人ならどうでしょうか。
    困ったときに5人から声をかけられます。
    この立場は情報や支援が集まりやすいです。
    研究では、この立場が成果と強く結びつきました。
    職務成績でも昇進でも同じ傾向でした。
    橋渡し役よりも強い関係でした。
    まとめると、多くの人から選ばれることが成果に直結しやすい可能性が示されました。

    人と人をつなぐ橋渡し役とは

    橋渡し役は、別々の人をつなぐ存在です。
    つながっていない人同士を結びます。
    いわば連絡係のような立場です。
    もしあなたが文化祭で2つの班を調整するならどうでしょうか。
    情報を運ぶ役目です。
    この立場には3つの利点があると考えられてきました。

    ・違う情報が集まる
    ・早く情報が届く
    ・交渉の仲立ちができる

    しかし今回の分析では、成果との関係は限定的でした。
    特に職務成績では強くありませんでした。
    ただし昇進では一部に効果がありました。
    まとめると、橋渡し役は意味がありますが、万能ではないと考えられます。

    職場の繋がりと成果で重要なのはどちらか

    結論としては、選ばれる立場の方が強い影響を示しました。
    これは予想外の結果でした。
    従来は橋渡し役が有利と考えられてきました。
    しかし実際の数字は違いました。
    たとえば職務成績では選ばれる立場が有意でした。
    一方、橋渡し役は弱い関係でした。
    もしあなたが評価を受ける立場ならどうでしょうか。
    上司は誰に相談が集まるかを見ています。
    そのため人気の位置が評価につながる可能性があります。
    もちろん状況で変わることもあります。
    まとめると、成果を考えるときは橋渡しより「選ばれること」がより重要と考えられました。

    人気のある人が得るメリット

    人気の位置は資源が集まりやすいです。
    資源とは、情報や支援のことです。
    まず相談が多いと最新の情報が入ります。
    次に困ったとき助けてもらえます。
    さらに評価者の目に入りやすいです。
    もしあなたが頼られる存在ならどうでしょうか。
    困難な仕事も協力で乗り越えられます。
    この積み重ねが成果につながります。
    研究でも職務成績と正の関係が確認されました。
    橋渡しより一貫して強い傾向でした。
    まとめると、人気の立場は情報と支援を集めやすく、それが成果に結びつく可能性があります。

    橋渡し役の意外な限界

    橋渡し役にも限界があることが分かりました。
    確かに情報は集まります。
    しかし評価に直結しない場合があります。
    なぜなら調整役は目立たないこともあるからです。
    もしあなたが裏方で連絡をしているならどうでしょうか。
    成果は見えにくいかもしれません。
    また負担が大きくなることもあります。
    そのため成果との関係は限定的でした。
    ただし昇進では一部に正の関係が見られました。
    状況により効果は変わります。
    まとめると、橋渡し役は重要ですが、成果への影響は場面により差があると考えられます。

    職場の繋がりと成果に影響する性格とは

    場に合わせて振る舞える人の強み

    最もはっきりしたのは、場に合わせて振る舞える人の強さです。
    これは自己調整力の高い人です。
    相手や状況に応じて行動を変えられます。
    たとえば上司には丁寧に話します。
    同僚とは気さくに接します。
    もしあなたが新しい部署に配属されたらどうでしょうか。
    雰囲気に合わせられる人はなじみやすいです。
    研究では、この性格が選ばれる立場を予測しました。
    しかも他の性格を考慮しても効果が残りました。
    まとめると、場に応じて行動を調整できる力は、職場の繋がりと成果の両方に関わる可能性があります。

    外向的な人は本当に得をするのか

    意外にも、外向性は常に有利とは限りませんでした。
    外向性とは明るく社交的な傾向です。
    多くの人と話すことが得意です。
    一見すると有利に見えます。
    しかし研究では、選ばれる立場とは強く結びつきませんでした。
    ただし業務の橋渡しでは正の関係が見られました。
    もしあなたが営業で部署をつなぐ役ならどうでしょうか。
    社交性が役立つ場面もあります。
    しかし必ず成果が高いとは言えません。
    まとめると、外向性は一部で効果がありますが、万能ではないことが示されました。

    誠実性が仕事のつながりに与える影響

    誠実性は成果との関係が安定していました。
    誠実性とは、真面目で責任感が強い傾向です。
    計画的に物事を進めます。
    この性格は業務のつながりで選ばれやすい傾向がありました。
    さらに職務成績にも直接関係しました。
    もしあなたが締切を守る人ならどうでしょうか。
    周囲は安心して仕事を任せます。
    その結果、つながりが広がります。
    数字でも職務成績と正の関係が確認されました。
    まとめると、誠実性は職場の繋がりと成果の両方に関係する重要な性格です。

    協調的な人は選ばれやすいのか

    協調性は友情的なつながりで強みを示しました。
    協調性とは思いやりがあり協力的な傾向です。
    相手の気持ちを考えます。
    この性格は友情的なつながりで選ばれやすい傾向がありました。
    ただし成果との直接的な関係は複雑でした。
    場合によっては昇進と負の関係も見られました。
    もしあなたがいつも譲ってばかりならどうでしょうか。
    目立ちにくくなることもあります。
    そのため一概に有利とは言えません。
    まとめると、協調性はつながりには役立ちますが、成果との関係は状況によって変わる可能性があります。

    情動性が高い人は避けられやすいのか

    情動性が高い人は選ばれにくい傾向がありました。
    情動性とは不安や怒りを感じやすい傾向です。
    気分の変動が大きい状態です。
    研究では、選ばれる立場と負の関係がありました。
    つまり相談が集まりにくい傾向です。
    もしあなたが常に不安そうならどうでしょうか。
    周囲は距離を置くかもしれません。
    さらにキャリア成功とも負の関係が見られました。
    ただし全員に当てはまるとは限りません。
    まとめると、情動性は職場の繋がりと成果にマイナスに働く可能性が示されました。

    職場の繋がりと成果はどう結びつくのか

    職場の繋がりと成果の直接的な関係

    まず確認されたのは、つながりと成果の直接的な関係です。
    特に選ばれる立場が重要でした。
    職務成績とも昇進とも正の関係でした。
    橋渡しは限定的でした。
    もしあなたが多くの人に頼られているならどうでしょうか。
    評価も高まりやすいです。
    この傾向は複数の職場で確認されました。
    138の研究をまとめた結果です。
    そのため一定の信頼性があります。
    まとめると、職場の繋がり、とくに選ばれることが成果と関係する可能性が高いと示されました。

    性格と成果は独立して影響するのか

    結論として、性格も独立して成果に影響しました。
    つながりだけでは説明できませんでした。
    誠実性や自己調整力は直接効果がありました。
    つまり性格とつながりは両方重要です。
    もしあなたが真面目で、さらに多くの人に頼られているならどうでしょうか。
    効果が重なる可能性があります。
    研究では両方を同時に分析しました。
    それでも性格の効果は残りました。
    どちらか一方ではありません。
    まとめると、性格と職場の繋がりは別々に成果へ影響する可能性があります。

    職場の繋がりは性格の影響を仲介するのか

    一部では、つながりが性格の影響を仲立ちしました。
    これを仲介効果と呼びます。
    性格がつながりを広げます。
    そのつながりが成果に結びつきます。
    もしあなたが柔軟な性格ならどうでしょうか。
    周囲と関係を築きやすいです。
    その結果、評価が高まるかもしれません。
    ただし完全ではありませんでした。
    直接効果も残りました。
    まとめると、職場の繋がりは性格と成果の間を部分的に結ぶ役割を果たしている可能性があります。

    職場の繋がりが説明できる割合はどれくらいか

    性格が説明できた割合は3%から5%でした。
    これは小さい数字に見えます。
    しかし組織は強い制約があります。
    役職や仕事の内容も影響します。
    その中で3%から5%は意味があります。
    もし100人の中で5人分の差が出るならどうでしょうか。
    決して無視できません。
    ただし過大評価はできません。
    他の要因も多く存在します。
    まとめると、職場の繋がりと成果は性格だけでは説明できず、複数の要因が関わると考えられます。

    結局、成果を決めるのは何なのか

    最終的に重要なのは、性格とつながりの組み合わせです。
    どちらかだけでは足りません。
    誠実性や自己調整力が基盤になります。
    その上で多くの人に選ばれる立場が加わります。
    もしあなたが努力家で、さらに頼られているならどうでしょうか。
    成果は高まりやすいです。
    一方で橋渡し役は状況次第です。
    研究は万能な答えを示していません。
    しかし方向性は示しました。
    まとめると、職場の繋がりと成果は性格と位置の重なりによって形づくられる可能性があるといえます。

    最後に

    ここまで見てきたように、職場の繋がりと成果は無関係ではありませんでした。
    特に、多くの人から相談される「選ばれる立場」が、評価や昇進と結びつきやすいことが分かりました。
    一方で、人と人をつなぐ橋渡し役は、場面によって効果が変わる可能性があります。

    また、誠実性や場に合わせて行動を変えられる力などの性格も、つながりや成果に影響していました。
    ただし、性格だけですべてが決まるわけではなく、説明できる割合は3%から5%ほどでした。

    つまり大切なのは、「能力か人脈か」という二択ではありません。
    自分の性格を活かしながら、周囲に信頼される立場を築くことが、成果につながる可能性があるのです。

    常盤瑛祐、トキワエイスケ、ときわえいすけ、Tokiwa Eisuke

    ライター 兼 編集長:トキワエイスケ @etokiwa999
    株式会社SUNBLAZE代表。子どもの頃、貧困・虐待家庭やいじめ、不登校、中退など社会問題当事者だったため、社会問題を10年間研究し自由国民社より「悪者図鑑」出版。その後も社会問題や悪者が生まれる決定要因(仕事・教育・健康・性格・遺伝・地域など)を在野で研究し、論文4本執筆(うち2本ジャーナル掲載)。社会問題の発生予測を目指している。凸凸凸凹(WAIS-Ⅳ)。