急進右派って、なんだか怖い人たちの話だと思っていませんか。
ニュースで選挙の結果を見るたびに、「どうしてあの政党が伸びるのだろう」と不思議に感じたことはありませんか。
身近な友だちや家族が支持していると聞いて、少し戸惑う人もいるかもしれません。
その研究が「Individual Predictors of the Radical Right-Wing Vote in Europe: A Meta-Analysis of Articles in Peer-Reviewed Journals (1995–2016)」です。
カナダのオタワ大学(University of Ottawa)などの研究者がまとめ、政治学の専門誌『Government and Opposition』に2018年に掲載されました。
46本の論文と329の分析を整理した、大規模なまとめ研究です。
この記事では、その結果をもとに、急進右派を支持する人の本当の特徴をわかりやすく解説します。
思い込みではなく、データから見えてきた「意外な実態」を一緒に見ていきましょう。
今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
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急進右派とは何かを整理する
急進右派がヨーロッパで広がった背景
まず急進右派は1990年代以降に増えました。
とくに選挙での得票が伸びました。
そこで研究者の関心も高まりました。
一方で、国ごとに事情は違います。
たとえば失業が高い国もあります。
逆に失業が低い国もあります。
それでも急進右派が伸びた例があります。
ここで急進右派とは何でしょうか。
移民に厳しい立場を取る政党です。
さらに自国中心の考えを強めます。
もしあなたが将来に不安なら。
政治に不満を感じたらどうしますか。
その気持ちが支持につながる場合もあります。
- 1995年から2016年まで研究
- 46本の論文を分析
- 合計329の分析結果
つまり背景は単純ではありません。
国の事情と個人の気持ちが重なります。
この点が研究の出発点です。
まとめます。
急進右派の広がりは一つの理由では説明できません。
国ごとの差と個人の不安が重なった結果だと考えられます。
急進右派研究はどう進められてきたのか
研究は大きく2つの考え方に分かれます。
まず社会全体を見る方法です。
これは失業率などを調べます。
次に個人に注目する方法です。
年齢や考え方を分析します。
今回の論文は後者です。
つまり個人の特徴を集めました。
46本の論文をまとめました。
もしあなたが研究者なら。
同じテーマの論文を46本読みます。
そして329の結果を比べます。
まるでテストの答え合わせのようです。
分析では3つに分けました。
- 予想通り当たった
- 関係がなかった
- 逆の結果だった
この方法をまとめ分析と呼びます。
多くの研究を一度に見る方法です。
したがって、一つの研究より信頼できます。
しかし完全な答えではありません。
傾向を知るための方法です。
まとめます。
急進右派研究は個人の特徴を集めて比較しました。
46本と329の結果が土台になっています。
急進右派を説明する二つの考え方
急進右派の説明には社会と個人の視点があります。
社会の視点は国全体を見ます。
たとえば移民の割合です。
また失業率も見ます。
一方で個人の視点もあります。
- 年齢
- 性別
- 学歴
- 移民への考え
今回の論文は個人を重視しました。
なぜなら投票するのは一人一人だからです。
もしあなたが選挙に行くなら。
国の失業率より自分の不満が大切かもしれません。
この感覚を調べたのです。
その結果、20以上の要因が使われました。
しかし半分以上は安定しませんでした。
つまり決定打は少ないのです。
結局、急進右派支持は複雑です。
社会と個人の両方が影響します。
どちらか一方では説明できません。
まとめます。
急進右派を理解するには社会と個人の両方を見る必要があります。
単純な答えはないと示されました。
今回の研究は何を調べたのか
最大の目的は誰が急進右派に投票するかです。
そのために46本の論文を集めました。
対象は1995年から2016年です。
さらに329の分析結果を比べました。
そして20以上の要因を整理しました。
代表的な要因は次の通りです。
- 移民への態度
- 仕事の種類
- 年齢
- 教育
- 性別
もしあなたが学生なら。
テスト結果を329枚集めます。
どの答えが一番多いか数えます。
それと同じ作業です。
すると意外な結果が出ました。
多くの要因は半分程度しか当たりません。
例えば移民への否定的態度は成功率51%でした。
つまり予想より弱いのです。
これが重要な発見でした。
まとめます。
今回の研究は誰が支持するかを数字で確かめました。
しかし単純な特徴は見つかりませんでした。
分析された論文の数と対象期間
分析対象は46本の査読論文です。
査読とは専門家の確認です。
質が一定以上という意味です。
期間は1995年から2016年です。
約21年間の研究を集めました。
さらに329の分析モデルを比較しました。
モデルとは分析の方法です。
もしあなたが研究者なら。
21年分の成績表を並べます。
どの傾向が続いているか探します。
また14本の聞き取り研究も見ました。
聞き取りとは面談調査です。
実際の支持者に話を聞きます。
この二つを組み合わせました。
数字と体験の両方です。
したがって結果は幅広いです。
単なる印象ではありません。
複数の方法で確かめています。
まとめます。
46本と329の分析に加え14本の聞き取りも使いました。
広い視点で急進右派を調べた研究です。
急進右派に投票する人の特徴
移民に否定的な人は本当に多いのか
急進右派支持者は社会の変化に敏感です。
移民への態度はよく調べられました。
全部で470回も測定されました。
そのうち239回は予想通りでした。
成功率は約51%です。
つまり半分ほどで関係が見られました。
しかし残り半分は弱い結果でした。
したがって単純ではありません。
もしあなたが急に町が変わったら。
知らない人が増えたら不安になりますか。
その感覚は自然なものです。
多くの支持者は秩序を重視します。
急な変化を慎重に見ます。
これは安定を求める姿勢です。
- 変化への不安
- 地域のつながりの重視
- 自国文化の保護
まとめます。
移民問題への関心は不安だけでなく、
安定を守りたい気持ちの表れとも言えます。
仕事の種類はどれくらい関係するのか
急進右派支持者は働くことを大切にします。
仕事の種類も調べられました。
ブルーカラーは173回測定されました。
成功率は約36%でした。
自営業や農家は156回です。
成功率は約35%でした。
つまり特定の職業だけではありません。
むしろ幅広い層がいます。
もしあなたが家族を支える立場なら。
仕事への誇りを強く持つでしょう。
その思いが政治選択に影響します。
多くの支持者は次を重視します。
- 努力
- 自立
- 地域経済
したがって急進右派支持は、
働く誇りの表れとも考えられます。
まとめます。
職業だけで決まるわけではありません。
仕事への誠実な姿勢が背景にあります。
失業している人は支持しやすいのか
また失業経験だけでは説明できません。
失業は84回調べられました。
成功率は約27%でした。
つまり強い関係ではありません。
ここが重要な点です。
もしあなたが不安定な状況でも。
それだけで政治を決めるでしょうか。
他の価値観も影響します。
研究では次が見えました。
- 自分は努力しているという意識
- 公平さへのこだわり
- 責任感
失業そのものより、
努力が報われない感覚が大切です。
したがって単なる経済的弱者ではありません。
むしろ自分なりに頑張る人が目立ちます。
まとめます。
失業は決定要因ではありません。
努力と公平さを重視する姿勢が背景にあります。
若者は急進右派を支持しやすいのか
若者の支持は限定的です。
35歳未満は325回測定されました。
成功率は約29%でした。
つまり必ず若者が多いとは言えません。
ただし一定の傾向はあります。
もしあなたが将来に不安なら。
仕事や生活が見えにくいなら。
強いメッセージに引かれますか。
若者は次を求めます。
- 明確な方向性
- はっきりした主張
- 自分の声が届く感覚
これは前向きなエネルギーです。
変化を求める力とも言えます。
したがって若者支持は、
未来への強い関心の表れです。
まとめます。
若者支持は一部に見られます。
将来を真剣に考える姿勢が背景にあります。
男性はなぜ急進右派を支持しやすいのか
性別では男性の傾向がやや強めです。
224回の測定で成功率は約55%でした。
これは比較的高い数字です。
しかし半分近くは違いました。
つまり絶対ではありません。
もしあなたが家庭を守る役割なら。
責任感が強くなるでしょう。
その意識が政治選択に影響します。
研究から見える特徴です。
- 保護意識
- 安定志向
- 伝統重視
これは守る姿勢とも言えます。
決して単純な攻撃性ではありません。
したがって男性支持は、
責任感や安定への志向と関係します。
まとめます。
男性の傾向はやや強めです。
背景には守りたい気持ちが見えます。
急進右派と教育や経済の関係
低学歴の人が多いというイメージは正しいか
低学歴だけでは急進右派は説明できません。
教育は271回調べられました。
成功率は約33%でした。
つまり3回に1回ほどです。
したがって決定的ではありません。
むしろ多様な学歴の人がいます。
もしあなたが大学を出ていても。
将来が不安なら政治に不満を持ちますか。
その感覚は学歴と無関係です。
研究では次が示されました。
- 不公平感
- 社会への不満
- 変化への不安
これらは学歴を超えます。
高学歴の若者が支持する例もあります。
つまり支持は知識不足ではありません。
自分なりの判断の結果です。
まとめます。
低学歴という固定観念は当てはまりません。
教育の違いより価値観が重要です。
ブルーカラー層との関係は強いのか
ブルーカラー層だけの現象ではありません。
肉体労働は173回調べられました。
成功率は約36%でした。
つまり強いとは言えません。
しかし一定の傾向はあります。
もしあなたが現場で働いていたら。
汗を流す努力を誇りに思いますか。
その気持ちは自然です。
多くの支持者は次を大切にします。
- 働く誇り
- 地域への愛着
- 家族への責任
これは前向きな姿勢です。
単なる怒りではありません。
したがって急進右派支持は、
努力を重視する価値観とも言えます。
まとめます。
ブルーカラーだけの動きではありません。
働く誇りが背景に見えます。
自営業や農家との関係はどうか
自営業や農家も一定の割合で支持します。
156回の測定で成功率は約35%でした。
つまり特定の業種に限定されません。
幅広い立場が含まれます。
もしあなたが小さな店を営んでいたら。
外からの競争に不安を感じますか。
その感覚は理解できます。
研究から見えるのは次です。
- 地元経済を守りたい気持ち
- 自立心
- 国産重視の考え
これらは前向きな守りの姿勢です。
閉鎖的と断定はできません。
したがって自営業支持は、
地域を大切にする心とも言えます。
まとめます。
農家や自営業だけの動きではありません。
地域を守りたい気持ちが背景にあります。
ホワイトカラーは支持しにくいのか
事務職が必ずしも反対ではありません。
243回の測定で成功率は約19%でした。
数字はやや低めです。
しかし無関係とは言えません。
もしあなたが都会で働いていても。
政治に失望すればどうしますか。
支持の可能性はあります。
研究は示しています。
- 支持層は一枚岩ではない
- 職業だけでは決まらない
- 価値観が大切
したがってホワイトカラーも含まれます。
特定の階層だけではありません。
まとめます。
職業で単純に分けられません。
支持は価値観や不満と関係します。
経済的不安はどこまで影響するのか
経済的不安は重要ですが唯一ではありません。
多くの研究で検討されました。
しかし安定した結果は出ませんでした。
つまり失業や収入だけでは不足です。
むしろ主観的な不公平感が鍵です。
もしあなたが努力しているのに。
他人が得をしていると感じたら。
納得できますか。
研究では次が強調されました。
- 相対的な不満
- 公平さへの敏感さ
- 政治への不信
これらは数字では測りにくいです。
しかし支持に影響します。
したがって経済不安は一部です。
感じ方が重要になります。
まとめます。
経済的不安は背景の一つです。
しかし不公平感がより大きな要素です。
急進右派を支持する本当の理由
政治への不満はどれくらい強いのか
政治的不満は最も強い要因の一つです。
63回の測定で成功率は約71%でした。
これは高い数字です。
他の要因より安定しています。
もしあなたが政治家を信頼できないなら。
声が届かないと感じたら。
新しい選択を探しますか。
支持者の多くは次を感じます。
- 既存政党への失望
- 無力感
- 変化への願い
これは参加のきっかけです。
単なる無関心ではありません。
したがって急進右派支持は、
政治に向き合う行動とも言えます。
まとめます。
政治的不満は強い影響を持ちます。
再び政治に関わる動きとも見られます。
ナショナリズムはどの程度関係するのか
自国を大切にする気持ちは強い関連があります。
7回の測定で全て有意でした。
成功率は100%でした。
ただし回数は少なめです。
慎重な解釈が必要です。
もしあなたが地域の文化を守りたいなら。
伝統が消えると不安になりますか。
その気持ちは自然です。
研究では次が示されました。
- 文化の継続
- 歴史への誇り
- 主権の重視
これらは肯定的な価値観です。
攻撃的と断定はできません。
したがってナショナリズムは、
帰属意識の表れとも言えます。
まとめます。
自国への誇りは強い関連を持ちます。
ただし研究数は限られています。
支持者は本当に単純な差別感情なのか
単純な差別では説明できません。
聞き取り調査は14本ありました。
多くの支持者は次を語りました。
- 働く人を尊重したい
- 公平であってほしい
- 努力が報われてほしい
もしあなたが努力しているのに。
他人が優遇されると感じたら。
不満は自然です。
支持者は移民だけでなく。
働かない自国民にも批判的です。
これは公平感の問題です。
単純な憎しみではありません。
したがって支持理由は複雑です。
価値観や経験が絡みます。
まとめます。
支持者は一様ではありません。
公平さを重視する姿勢が背景にあります。
急進右派支持は政治的目覚めなのか
支持は政治的な目覚めとも言えます。
聞き取り研究で示されました。
多くの人は無関心ではありません。
むしろ強い関心があります。
もしあなたが政治に失望しても。
新しい選択肢を見つけたら。
再び参加しますか。
支持者は次を経験します。
- きっかけとなる出来事
- 不満の積み重ね
- 代わりの政党との出会い
これは意識的な行動です。
偶然ではありません。
したがって急進右派支持は、
再参加の形とも考えられます。
まとめます。
支持は消極的ではありません。
政治への再関与とも解釈できます。
なぜ一つのモデルでは説明できないのか
決定的な特徴は見つかりませんでした。
多くの要因は成功率50%以下です。
つまり単純な型はありません。
支持者は多様です。
もしあなたが研究者なら。
20以上の要因を比べます。
しかし一つに絞れません。
国ごとに事情も違います。
- 失業率の差
- 移民数の差
- 政党の政策の差
したがって一つの説明では不足です。
複数の要素が重なります。
これは弱さではありません。
社会が複雑だからです。
まとめます。
急進右派支持は単純ではありません。
多様な背景が重なって生まれます。
最後に
ここまで見てきたように、急進右派を支持する人たちは、単純なイメージでは語れません。
低学歴や失業者が多いという見方は、研究でははっきりとは支持されませんでした。
むしろ、政治への不満や不公平だと感じる気持ち、自国や地域を大切にしたい思いが強く関係していました。
大規模な分析でも、多くの要因の成功率は50%以下でした。
つまり「この人はこうだから支持する」と決めつけることはできません。
社会が複雑であるように、人の選択も複雑なのです。
だからこそ大切なのは、レッテルを貼ることではありません。
なぜそう感じるのか、どんな経験が背景にあるのかを考えることです。
政治の選択は、怒りだけでなく、守りたいものや公平さへの思いから生まれることもあります。
若い世代のみなさんも、ニュースの見出しだけで判断せず、データや研究をもとに考えてみてください。
感情だけでなく事実を知ることが、よりよい社会をつくる第一歩になります。

ライター 兼 編集長:トキワエイスケ @etokiwa999
株式会社SUNBLAZE代表。子どもの頃、貧困・虐待家庭やいじめ、不登校、中退など社会問題当事者だったため、社会問題を10年間研究し自由国民社より「悪者図鑑」出版。その後も社会問題や悪者が生まれる決定要因(仕事・教育・健康・性格・遺伝・地域など)を在野で研究し、論文4本執筆(うち2本ジャーナル掲載)。社会問題の発生予測を目指している。凸凸凸凹(WAIS-Ⅳ)。








