「友達がいない」と感じる原因の多くは、性格特性にあります。
性格心理学の研究では、外向性・協調性・情動性の3つが友人関係に大きく影響することがわかっています。
自分の性格を知ることで、無理せず友達を作るヒントが見つかります。
この記事では、性格心理学の知見をもとに、友達ができない原因と具体的な対策を解説します。
今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
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目次
友達がいない原因を性格で見る
友達ができない原因は「努力不足」ではなく、性格特性と環境のミスマッチにある場合がほとんどです。
性格心理学の「ビッグファイブ」モデルでは、性格を5つの特性で説明します。
その中でも友人関係に特に関わるのは、以下の3つです。
- 外向性が低い(内向的):自分から話しかけるのが苦手で、集団の場でエネルギーを消耗しやすい
- 協調性が低い:他者への関心や共感が薄く、距離を置かれやすい傾向がある
- 情動性が高い:不安や自己否定が強く、人間関係に及び腰になりやすい
たとえば、内向的な人は友達を作る機会そのものが少なくなりがちです。
一方で、情動性が高い人は「嫌われたらどうしよう」という不安が行動を妨げます。
どちらも本人の「意志の弱さ」ではなく、性格特性から来る自然な反応です。
自分の性格傾向を把握することが、友達作りの第一歩になります。
性格と友達関係の科学的根拠
友人関係の形成・維持に性格特性がどう影響するかは、複数の研究で明らかにされています。
サンブレイズでは、ビッグファイブと友人関係の関連を扱った論文を詳しく解説しています。
研究では、ビッグファイブの5特性(外向性・協調性・情動性・誠実性・開放性)が友人関係に与える影響が調べられました。
主な発見は以下のとおりです。
- 外向性が高い人は自ら交流の場に飛び込む傾向があり、友人関係を形成しやすい。
また、外向性の程度が近い人同士は友達になりやすいことも示されています。 - 協調性が高い人は初対面の相手に好意的な印象を与えやすく、友達に「選ばれやすい」傾向があります。
研究では、協調性は友人関係の形成と維持の両方に直接影響する最も重要な特性の1つとされています。 - 情動性(神経症傾向)が高い人は不安や心配性が強く、友人関係の形成に困難を感じやすい傾向があります。
ただし、情動性の高さは友達ができないことを意味するわけではなく、自分に合った付き合い方を見つけることが鍵です。 - 誠実性が高い人は約束を守り信頼されやすいため、長期的な友人関係の維持に有利とされています。
- 開放性が高い人は新しい体験や価値観に開かれており、趣味・興味を通じた友人関係を築きやすい傾向があります。
これらの研究結果は、「友達ができないのは性格のせい」ではなく、「性格に合った戦略を選べば友達は作れる」ことを示しています。
自分の性格特性を理解し、それに合ったアプローチを選ぶことが重要です。
性格別・友達の作り方3パターン
友達の作り方に「正解は1つ」ではありません。
性格特性によって、効果的なアプローチは異なります。
以下に代表的な3パターンを紹介します。
| 性格タイプ | 友達ができにくい理由 | おすすめのアプローチ |
|---|---|---|
| 内向的(外向性が低い) | 集団の場が苦手で接点が少ない | 少人数・共通の趣味の場を活用する |
| 情動性が高い | 不安が強くて話しかけられない | まず「聞く側」から始めて安心感を作る |
| 協調性が低い | 他者への関心が薄く見られやすい | 相手の話に1つ質問を加える習慣をつける |
内向的な人が大人数のパーティーに参加しても、疲れるだけで友達はできにくいです。
対して、読書会や趣味サークルのような少人数の場では、自然に関係が深まりやすくなります。
つまり、自分の性格に合った「場の選び方」が、友達作りの効率を大きく左右します。
友達を作るための5つの習慣
性格心理学の知見をもとにすると、友人関係を育てやすい行動習慣が5つ見えてきます。
どれか1つから始めるだけでも、効果を感じやすくなります。
- 週1回、同じ場所に行く
同じ場所に繰り返し顔を出すと「なじみの関係」が生まれます。
接触回数が増えるほど親しみが湧く「単純接触効果」は、多くの研究で確認されています。 - 相手の名前を覚えて使う
名前を呼ばれると親しみを感じやすくなります。
協調性を高める簡単な方法の1つです。 - 共通点を1つ探す
共通の趣味・出身地・好きな食べ物など、どんな小さなことでも構いません。
共通点がある相手には自然と距離が縮まりやすくなります。 - 「聞く」ことを優先する
話すことが苦手な人も、聞き上手になることで好感度が上がります。
特に情動性が高い人には、プレッシャーが少なく実践しやすい方法です。 - 小さな約束を守る
「また連絡するね」と言ったら実際に連絡する、といった小さな行動の積み重ねが信頼を生みます。
誠実性の高さが長期的な友人関係を支えることを、研究は示しています。
これらの習慣は、どれも特別な才能を必要としません。
実際に、友人関係の満足度が高い人ほど日常の小さな行動を大切にしている傾向があります。
MBTIタイプ別・友達作りのコツ
MBTIでは16のタイプに分類されますが、友達作りに影響するのは主にE(外向)とI(内向)の違いです。
それぞれに合ったアプローチを知ることで、無理のない友人関係が作れます。
- E(外向)タイプ:多くの人と交流するエネルギーはあります。
ただし、広く浅くなりがちなため、「特定の1人」と深くつながる意識を持つと友達の質が上がります。 - I(内向)タイプ:大人数の場は疲れやすいですが、1対1の関係は深めやすい特徴があります。
SNSや共通の趣味を入口にした交流が向いています。 - F(感情)タイプ:協調性が高めで、相手の感情に寄り添うのが得意です。
その反面、傷つきやすく友達関係に疲れることもあります。 - T(思考)タイプ:感情表現が少なく見られがちですが、話題の深掘りが得意です。
知的な議論ができる場では自然に友達ができやすくなります。
自分がどのタイプかわからない場合は、まず性格診断を試してみることが第一歩です。
性格を客観的に知るだけで、友達ができない理由が腑に落ちることがあります。
友達がいなくても大丈夫な視点
「友達がいない=不幸」ではありません。
友人関係の「数」より「質」が幸福感に影響することが、心理学の研究では繰り返し示されています。
たとえば、心から話せる友達が1人いることは、表面的な友達が10人いることより満足度が高い傾向があります。
- 友達の数は多いほど良いわけではなく、深さが重要です
- 内向的な人は少人数の関係を好む傾向があり、それは弱点ではありません
- 孤独を「選んでいる」のか「避けられない」のかで対処法が変わります
- 友達がいないことで生活に支障が出ている場合は、性格だけでなく環境の問題も考えられます
さらに、自分が「友達がいない」と感じるのは、理想の友達像が高すぎる場合もあります。
「週に1回以上会う人がいない=友達ゼロ」とは限りません。
自分にとっての「友達の定義」を見直すことも、気持ちを楽にする1つの方法です。
自分の性格タイプを知り、友達作りの戦略を見直してみたい方は、psych性格診断で自分の特性を確認してみてください。
ビッグファイブをベースにした診断で、外向性・協調性・情動性のバランスが数値でわかります。
よくある質問
友達がいないのは性格のせいですか?
性格特性(特に外向性・協調性・情動性)が友人関係に影響することは研究で示されています。ただし、性格は「変えられない障壁」ではなく、自分に合ったアプローチを選ぶためのヒントです。性格を知ることで、無理のない友達作りができます。
内向的な人は友達を作れませんか?
内向的な人でも友達を作ることは十分できます。大人数の場より少人数・共通の趣味がある環境の方が関係を深めやすい傾向があります。1対1の会話や共通の話題がある場を選ぶことで、自然に友人関係が育まれやすくなります。
友達を増やすために一番効果的なことは何ですか?
研究では、協調性を高める行動(相手の話を聞く・共通点を探す・小さな約束を守るなど)が友人関係の形成と維持の両方に効果的とされています。特に「同じ場所に繰り返し行く」接触回数を増やすことが、友達作りの第一歩として取り組みやすい方法です。
不安が強くて話しかけられません。どうすればいいですか?
情動性(不安傾向)が高い人は、「話しかける」より先に「聞く側」になることから始めると実践しやすいです。相手の話に質問を1つ加えるだけでも関係は深まります。無理に明るく振る舞おうとせず、自分のペースで関係を育てることが長続きのコツです。
友達は何人いれば十分ですか?
心理学の研究では、友達の数より「質」が幸福感に大きく影響することが繰り返し示されています。心から話せる友達が1〜2人いることは、表面的なつながりが多数あるより満足度が高い傾向があります。自分が安心できる関係の深さを優先することが重要です。
大人になってから友達を作るのは難しいですか?
大人になると接点が減るため友達作りは難しくなりやすいですが、不可能ではありません。趣味サークル・地域のコミュニティ・オンラインのグループなど、共通の関心がある場に繰り返し顔を出すことで関係が育まれる傾向があります。性格に合った環境を選ぶことが鍵です。
自分の性格タイプはどうやって調べればいいですか?
ビッグファイブやHEXACOをベースにした性格診断を受けることで、外向性・協調性・情動性などの特性が数値で確認できます。サンブレイズのpsych性格診断では、科学的根拠のある指標で自分の性格傾向を把握できます。友達作りの戦略を立てる際の参考になります。

ライター兼監修者:トキワエイスケ
性格心理学研究者 / 株式会社SUNBLAZE 代表
子どもの頃、貧困・虐待家庭・いじめ・不登校・中退など社会問題の当事者として育つ。社会問題を10年間研究し、自由国民社より『悪者図鑑』を出版。その後も社会問題や悪者が生まれる決定要因(仕事・教育・健康・性格・遺伝・地域など)を在野で研究し、査読付きジャーナル論文2本掲載(Frontiers in Psychology、IEEE Access)。社会問題の発生予測を目指している。凸凸凸凹(WAIS-Ⅳ)。
専門:性格心理学 / ビッグファイブ / HEXACO / MBTI / 社会問題の予測
研究者プロフィール: ORCID / Google Scholar / ResearchGate
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