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性格と職業は関連するのか?科学的根拠に基づいて紹介

    16Personalitiesとチーム、性格と職業

    性格と職業って、本当に関係あるのかなと悩んだことはありませんか。
    就活サイトで適職診断をやってみたり、友だちと「自分は営業向きかな?」と話したりすることもありますよね。
    なんとなく「自分の性格じゃこの仕事は無理かも」と感じた経験がある人も多いはずです。

    従来は「努力やスキルがあれば、性格はあまり関係ない」と考えられてきました。
    しかし、大規模なデータを使った研究では、職業ごとに性格の平均が少しずつ異なることが示されています。
    もちろん決定的ではありませんが、無視できない差があるのです。

    このテーマを詳しく調べたのが、エストニアのタルトゥ大学(University of Tartu)の研究チームによる
    Personality Profiles of 263 Occupations」という研究です。
    この論文は『Journal of Research in Personality』に2024年に掲載されました。
    約6万8千人を対象に、263種類の職業と性格の関係を分析した大規模研究です。

    今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
    HEXACO-JP性格診断を開発しました!MBTIより科学的根拠があります。詳細は以下タップしてください。

    性格と職業の結果が示す傾向

    性格と職業で職業による差が出た全体像

    性格は職業によって少しずつ違いました。
    しかし決定的な差ではありません。
    説明率は2%から7%でした。

    もしあなたが同じ学校でも、
    部活ごとに雰囲気が違うとします。
    それと似たような違いです。

    研究では5つの性格を比べました。
    外向性や誠実性などです。
    すべてで有意な差が見られました。

    ・外向性も差あり
    ・誠実性も差あり
    ・情動性も差あり

    ただし差は中程度以下です。
    つまり傾向の話です。

    まとめると、職業ごとに性格の平均は異なりますが、個人差も大きいという慎重な理解が大切です。

    性格と職業で開放性が動きやすい理由

    開放性は最も差が大きい特性でした。
    開放性とは新しい体験を好む性格です。
    好奇心や創造性を含みます。

    もしあなたが作家ならどうでしょうか。
    想像力が重要になります。
    一方で機械操作中心の仕事もあります。

    そのため職業平均に差が出ました。
    最大で約7%説明されました。

    ・創造的職業で高い傾向
    ・定型作業職で低め
    ・差は中程度

    とはいえ例外も多いです。

    まとめると、開放性は仕事の内容と結びつきやすく、職業差が比較的はっきり出る特性でした。

    性格特性職業候補
    高い開放性(N)研究者、科学者、大学教授、建築家、デザイナー、作家、音楽家、芸術家、映画監督、脚本家、UXデザイナー、プロダクトデザイナー、コピーライター、広告クリエイター、ジャーナリスト、哲学者、心理学者、文化評論家、ゲーム開発者、AI研究者、発明家、戦略コンサルタント
    低い開放性(S)工場オペレーター、ライン作業員、配送ドライバー、事務補助、倉庫作業員、警備員、清掃員、受付係、検査員、事務職員、銀行窓口、保険事務、データ入力担当、レジ係、農業従事者、配管工、整備士

    性格と職業で外向性が動きやすい職業の特徴

    外向性は人と関わる仕事で高めでした。
    外向性とは社交的で活動的な性格です。

    もしあなたが販売員ならどうでしょうか。
    毎日多くの人と話します。
    一方で研究職は対話が少ない場合もあります。

    研究では営業や管理職で高めでした。
    ただし差は大きすぎません。

    ・人と接する仕事で高い
    ・単独作業中心で低め
    ・説明率は数%

    つまり完全な決まりではありません。

    まとめると、外向性は対人活動の多い職業でやや高い傾向が見られましたが、個人差も大きいです。

    性格特性職業候補
    高い外向性(E)経営者、営業職、法人営業、販売員、広報、政治家、議員秘書、人事担当、リクルーター、マーケター、広告代理店営業、イベントプランナー、ホテル支配人、レストランマネージャー、保険外交員、不動産営業、コンサルタント、講師、テレビ司会者、インフルエンサー、スポーツ選手、客室乗務員、観光ガイド、PR担当
    低い外向性(I)研究者、大学教員(研究中心)、プログラマー、データサイエンティスト、会計士、経理担当、統計解析者、図書館司書、翻訳者、校正者、機械エンジニア、電気技師、ラボ技術者、品質管理担当、アクチュアリー、バックオフィス事務、アーカイブ管理者、CADオペレーター

    性格と職業で協調性が低いほど向きやすい仕事の条件

    協調性がやや低い人は、対立や競争を含む仕事で力を発揮しやすい傾向が示されました。
    協調性とは思いやりや優しさの強さです。
    人に合わせる力とも言えます。

    もしあなたが厳しい交渉の場に立つならどうでしょうか。
    相手の要求をそのまま受け入れるだけでは不利になります。
    ときには強く主張する必要があります。

    研究では職業ごとの平均を比べました。
    協調性は職業によって数%の差が見られました。
    説明率は最大でも数%程度でした。

    ・競争的な営業職
    ・法的判断を行う職種
    ・厳しい評価を下す管理職

    このような仕事では、
    やや低めの協調性が見られる傾向でした。

    とはいえ低いほど良いとは限りません。
    極端に低いと人間関係が悪化します。

    まとめると、協調性がやや低い人は競争や対立を含む仕事で適応しやすい傾向がありますが、バランスが重要です。

    性格特性職業候補
    高い協調性(F)教師、保育士、幼稚園教諭、社会福祉士、介護士、看護助手、カウンセラー、心理療法士、宗教家、牧師、僧侶、ソーシャルワーカー、地域支援職員、NPO職員、医療ソーシャルワーカー、看護管理者、特別支援教育教師
    低い協調性(T)投資銀行家、M&A担当、戦略コンサル、企業買収担当、証券トレーダー、交渉専門弁護士、軍将校、警察幹部、競争型営業、ヘッドハンター、危機対応コンサルタント

    性格と職業で誠実性が高くなりやすい職業の特徴

    誠実性は責任の重い仕事で高めでした。
    誠実性とは計画的でまじめな性格です。

    もしあなたが医師ならどうでしょうか。
    命に関わる判断をします。
    慎重さが求められます。

    研究では医療や専門職で高めでした。
    説明率は数%でした。

    ・専門職で高い傾向
    ・計画性が重要
    ・差は中程度未満

    とはいえまじめでない医師はいませんとは言えません。

    まとめると、誠実性は責任や計画性が求められる職業でやや高い傾向が見られました。

    性格特性職業候補
    高い誠実性(J)医師、外科医、看護師、薬剤師、弁護士、裁判官、税理士、公認会計士、公務員、検察官、パイロット、航空管制官、品質保証責任者、プロジェクトマネージャー、エンジニアリングマネージャー、建築施工管理技士、研究開発職、臨床検査技師、金融アナリスト、監査担当
    低い誠実性(P)芸術家、俳優、パフォーマー、スタンドアップコメディアン、起業初期フェーズ創業者、自由業クリエイター、フリーランス写真家、音楽プロデューサー、映像作家、ストリートアーティスト

    性格と職業で情動性が低いほど向きやすい仕事の条件

    情動性は職業でやや差がありました。
    情動性とは不安や心配の強さです。

    もしあなたが緊急対応の仕事ならどうでしょうか。
    冷静さが必要です。
    情動性が低いほうが有利かもしれません。

    研究では一部の専門職で低めでした。
    ただし差は大きくありません。

    ・情動性は数%の差
    ・冷静さが必要な仕事で低め
    ・個人差は大きい

    したがって絶対条件とは言えません。

    まとめると、情動性は職業により多少異なりますが、向き不向きを決めつけるほどではありません。

    性格特性職業候補
    低い情動性(-A)外科医、救急医、消防士、軍人、警察官、航空管制官、パイロット、CEO、管理職、災害対応専門家、危機管理担当、投資責任者、裁判官、検察官
    高い情動性(-T)作家、詩人、音楽家、芸術家、舞台俳優、映画脚本家、カウンセラー(感受性型)、芸術療法士、表現者、心理学研究者

    性格と職業の研究でわかったこと

    性格と職業の差は「意外と再現される」

    性格と職業の違いは、思い込みではなくデータでも確認されました。
    この研究では6万8540人を調べました。
    さらに約2万人が他者からも評価されました。
    つまり自分の見方だけではありません。

    たとえば、もしあなたが研究者ならどうでしょうか。
    静かな実験室で考え続ける姿を想像してください。
    一方で営業ならどうでしょうか。
    毎日多くの人と話す場面が浮かびます。

    この違いは偶然ではないかもしれません。
    実際に職業ごとの平均を比べました。
    すると自己評価と他者評価で傾向が似ていました。

    ・調査人数は約6万8千人
    ・職業は263種類
    ・他者評価も約2万人

    このように複数の方法で確かめています。
    そのため結果はある程度安定していると考えられます。

    まとめると、性格と職業の関係は再現性があり、主観だけの話ではない可能性が示されました。

    性格と職業の差はどれくらい大きいのか

    職業は性格の2%から7%を説明しました。
    これは小さすぎる数字ではありません。
    しかし全部を決めるほど大きくもありません。

    性格には5つの大きな特性があります。
    外向性や誠実性などです。
    それぞれについて職業差を計算しました。

    もしあなたが医師を目指すならどうでしょうか。
    責任の重さを想像してみてください。
    誠実性とは計画的で責任感が強い特性です。
    この特性は職業で差が見られました。

    とはいえ7%という数字は控えめです。
    性格の大半は他の要因で決まります。

    ・最大で7%
    ・年齢や性別を除いて計算
    ・開放性で差がやや大きい

    したがって、職業は性格に影響しますが、すべてではないという慎重な理解が大切です。

    性格と職業で一番差が出やすい性格は何か

    最も差が出やすかったのは開放性です。
    開放性とは新しい考えを好む性格です。
    想像力や好奇心の強さを含みます。

    研究ではこの特性が最大7%説明されました。
    ほかの特性よりやや大きい数字です。

    もしあなたがデザイナーならどうでしょうか。
    新しい発想が必要になります。
    一方で定型作業中心の仕事もあります。
    この違いが平均値に表れました。

    ・創造的な職業で高い傾向
    ・機械操作などで低めの傾向
    ・差は中程度

    とはいえ全員が当てはまるわけではありません。
    あくまで平均の話です。

    まとめると、職業による性格差は特に開放性で目立ちましたが、個人差も大きい点に注意が必要です。

    性格と職業は自己評価と他者評価で似るのか

    自己評価と他者評価はかなり似ていました。
    他者評価とは周囲の人の評価です。
    配偶者や友人が答えました。

    もしあなたが上司ならどうでしょうか。
    自分では冷静と思っていても、
    周囲からは違う印象かもしれません。

    そこで研究では両方を比較しました。
    すると相関は0.45から0.59でした。
    相関とは似ている度合いの数字です。

    ・神経症傾向で0.55
    ・外向性で0.59
    ・誠実性で0.51

    この一致は高めといえます。
    したがって職業差は一方的な思い込みではなさそうです。

    まとめると、性格と職業の関係は自己評価と他者評価の両方で確認されました。

    性格と職業は「細かい性格」でより見えやすい

    細かい性格では最大12%の差が出ました。
    細かい性格とは1つの質問項目です。
    たとえば競争心や慎重さなどです。

    ビッグファイブは大きな枠組みです。
    しかし中身は多くの要素でできています。

    もしあなたが営業志望ならどうでしょうか。
    競争心が強いかが重要かもしれません。
    このような細かな違いが強く出ました。

    ・ビッグファイブでは最大7%
    ・細かい特性では最大12%
    ・中程度以上の差

    つまり仕事選びでは細部が重要です。
    大まかな性格だけでは足りません。

    まとめると、職業との関係は細かな性格でよりはっきり現れる可能性が示されました。

    性格と職業をどうやって調べたのかという舞台裏

    よくある質問

    性格が職業選択に与える影響はどの程度なのですか?

    職業は性格の2%から7%を説明し、開放性で最大7%の説明率を示しました。これは統計的に有意ながら、性格の大部分は他の要因に依存するという控えめな影響力です。

    内向的な人は人と接する仕事に就けないのですか?

    内向的な人でも対人職に就いている方は多数存在します。研究は平均値の違いを示すもので、個人レベルでは様々な可能性があることを理解することが大切です。

    性格診断の結果と実際の職業適性はどれだけ一致するのですか?

    自己評価と他者評価の相関は0.45から0.59程度で、中程度の一致を示しています。性格診断は参考程度に留め、実際の経験や適性を重視することが重要です。

    職業によって性格は後から変わることがあるのですか?

    この研究は横断的研究のため、職業が性格を変えるのか、性格が職業選択を促すのかは明確ではありません。ただし、環境が性格に与える影響は一定程度認められています。

    ビッグファイブ以外の性格特性も職業と関係しますか?

    研究では細かい性格特性で最大12%の説明率が見られました。競争心や慎重さなど、より具体的な特性が職業との関連をより強く示す可能性があります。

    自分の性格に合わない仕事を続けるとどうなりますか?

    性格と職業の不一致がストレスを生む可能性はありますが、スキルの習得や環境適応により改善することも多いです。性格は参考要素の一つと捉えることが大切です。