ストレス解消法は、性格によって効果が大きく変わります。
「運動が効く」「日記を書くといい」という情報はたくさんありますが、
自分に合っていない方法では、かえって疲れることもあります。
心理学の「ビッグファイブ」という性格モデルを使うと、
自分に最も合ったストレス解消法を選べるようになります。
この記事では、5つの性格特性ごとに具体的な解消法を紹介します。
今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
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目次
ビッグファイブとストレスの関係
ビッグファイブとは、性格を5つの特性で測る心理学のモデルです。
「開放性」「誠実性」「外向性」「協調性」「情動性」の5軸で構成されます。
このうち特に、ストレスへの反応に強く関わるのは「情動性」と「外向性」です。
情動性が高い人は不安や緊張を感じやすく、
外向性が高い人は社交的な活動でエネルギーを回復する傾向があります。
研究では、同じ出来事でも性格によってストレスの感じ方が異なることが示されています。
つまり、ストレス解消法も「自分の性格に合ったもの」を選ぶことが大切です。
- 開放性:新しい体験・創造的な活動を楽しめる
- 誠実性:計画や目標達成でやりがいを感じる
- 外向性:人との交流でエネルギーが回復しやすい
- 協調性:他者との調和でストレスが和らぐ傾向がある
- 情動性:不安を感じやすく、落ち着ける環境が必要になる
ビッグファイブの5特性はそれぞれストレスへの感じ方と解消のしやすさに影響します。
自分がどの特性が高いかを把握することが、効果的な解消法選びの第一歩です。
外向性が高い人のストレス解消法
外向性が高い人は、人との交流がストレス解消につながりやすい傾向があります。
1人でいる時間が長くなると、逆にエネルギーが下がることがあります。
社交的なイベントや会話が「充電」の役割を果たします。
たとえば、友人とのランチや雑談だけでも気分が切り替わりやすいとされています。
研究でも、外向性の高い人は社会的なサポートをより有効に活用する傾向が示されています。
- 友人・家族と直接会って話す
- グループでの運動(チームスポーツなど)に参加する
- カラオケや外出など、賑やかな場所でリフレッシュする
- SNSで近況をシェアして反応をもらう
- 勉強会やコミュニティイベントに顔を出す
外向性が高い人のストレス解消には「人との接触」が鍵になります。
意識的に誰かと話す時間を1日20〜30分確保するだけでも、気分の変化を感じられる場合があります。
情動性が高い人のストレス解消法
情動性が高い人は、不安や緊張を感じやすい性格特性を持つ傾向があります。
情動性とは、感情が揺れやすく、ネガティブな気分になりやすい特性のことです。
この特性が高い人には、感情を安定させる活動が特に有効とされています。
さらに、自分の気持ちを書き出すことで感情が整理されやすくなります。
一方で、刺激が多すぎる環境ではかえってストレスが増えることがあります。
- 日記や感情ノートで今の気持ちを書き出す
- 深呼吸・瞑想・ヨガなどで体から落ち着かせる
- 静かな場所で1人の時間をつくる
- 好きな音楽をゆっくり聴く
- 入浴など「体を温めるルーティン」を作る
情動性が高い人のストレス解消には、感情を整理する「静かな活動」が向いています。
毎日5〜10分でも自分の感情と向き合う時間を設けると、ストレスが蓄積しにくくなります。
誠実性・開放性が高い人の解消法
誠実性が高い人は、目標や計画があるときに安心感を得やすい傾向があります。
誠実性とは、計画性・自己管理・責任感の強さを示す特性です。
ストレスを感じたとき、「やるべきことをこなせた」という感覚が心の安定につながります。
実際に、タスク管理アプリや手帳でToDoを整理するだけで気分が軽くなる人が多いとされています。
ただし、完璧主義になりすぎると逆効果になる場合もあるため、注意が必要です。
一方、開放性が高い人には、創造的な活動がストレス解消に効果的です。
開放性とは、新しい体験や芸術・アイデアへの興味が強い特性のことです。
絵を描く、料理に挑戦する、新しい音楽を探すなど、
「いつもと違う体験」がリフレッシュにつながりやすいとされています。
- 【誠実性が高い人向け】手帳でタスクを整理し「完了」を増やす
- 【誠実性が高い人向け】週単位で小さな目標を設定してクリアする
- 【誠実性が高い人向け】「今日できたこと」を3つ書き出す習慣をつくる
- 【開放性が高い人向け】初めてのカフェや場所に行ってみる
- 【開放性が高い人向け】絵・音楽・文章など創作活動に取り組む
- 【開放性が高い人向け】読書や映画でフィクションの世界に入り込む
誠実性が高い人には「達成感」が、開放性が高い人には「新鮮さ」がストレス解消の鍵になります。
自分がどちらの特性が高いかを確認してから、解消法を選ぶと効果が出やすくなります。
性格別ストレス解消法の比較表
以下の表で、ビッグファイブの各特性と相性のよいストレス解消法をまとめました。
自分の性格特性を確認しながら参考にしてください。
複数の特性が高い場合は、それぞれの方法を組み合わせるのも有効です。
| 性格特性 | 特徴 | おすすめの解消法(例) |
|---|---|---|
| 外向性 高 | 人と関わるとエネルギーが回復する | 友人との会話、チームスポーツ、イベント参加 |
| 外向性 低(内向性) | 1人の時間でエネルギーが回復する | 読書、散歩、1人映画、ゆっくりお風呂 |
| 情動性 高 | 不安や感情の波が大きい | 日記、瞑想、深呼吸、静かな音楽 |
| 誠実性 高 | 計画・達成感が安心感につながる | タスク整理、目標設定、「できたこと」記録 |
| 開放性 高 | 新体験・創造的活動でリフレッシュ | 創作活動、新しい場所探索、読書・映画 |
| 協調性 高 | 人間関係の調和が気分に影響する | ボランティア、親切な行動、感謝を伝える |
この表はあくまでも傾向を示したものです。
同じ特性が高くても、個人差があります。
「試してみて自分に合うか確認する」という視点で活用してください。
性格は変わる?習慣で解消力を高める
性格は固定されたものではなく、習慣や行動によって少しずつ変化する可能性があります。
研究では、継続的な行動の変化が性格特性にも影響を与えることが示されています。
たとえば、運動を続けることで情動性が下がる(感情が安定しやすくなる)傾向が報告されています。
また、社交的な行動を意識的に増やすと、外向性が高まる可能性も示されています。
すなわち、ストレス解消法を続けること自体が、ストレスへの耐性を育てることにもつながります。
- 週3回以上の有酸素運動で情動性が安定しやすくなる傾向がある
- 感謝日記を続けることで幸福感が高まるという研究結果がある
- 新しいことに挑戦する習慣が開放性を伸ばす可能性がある
- 他者との交流を意識的に増やすと外向性が少しずつ変化する場合がある
性格は「変えられないもの」ではありません。
自分の特性を知りながら、合った習慣を続けることで、ストレスに対応する力も育てられる可能性があります。
まずは1つの解消法を2週間続けてみることから始めてみてください。
よくある質問
ストレス解消法は性格によって違うのですか?
はい、性格によってストレスの感じ方も解消法の効果も異なる傾向があります。ビッグファイブという心理学モデルを使うと、外向性・情動性・誠実性などの特性に合った解消法を選べるようになります。
ビッグファイブとはどんな性格モデルですか?
ビッグファイブとは、性格を「開放性」「誠実性」「外向性」「協調性」「情動性」の5つの特性で測る心理学モデルです。世界的に多くの研究で使われており、信頼性が高いとされています。
情動性が高い人に向いているストレス解消法は何ですか?
情動性が高い人には、感情を整理する静かな活動が向いています。日記に気持ちを書き出す、深呼吸や瞑想をする、静かな音楽を聴くなどが効果的とされています。刺激の多い環境はかえってストレスを増やす場合があります。
内向的な人に合うストレス解消法を教えてください。
外向性が低い(内向的な)人は、1人の時間でエネルギーが回復しやすい傾向があります。読書、1人での散歩、ゆっくりお風呂に入るなど、静かな環境での活動がストレス解消に向いています。
性格に合ったストレス解消法はどこで調べられますか?
ビッグファイブの性格診断テストを受けることで、自分の特性スコアを確認できます。診断後に「自分の高い特性」と「おすすめの解消法」を対応させることで、より精度の高い方法を選べるようになります。
ストレス解消法を続けると性格も変わりますか?
研究では、習慣的な行動が性格特性に影響する可能性が示されています。たとえば継続的な運動で情動性が安定しやすくなる傾向や、社交的な行動を増やすと外向性が変化する可能性が報告されています。
誠実性が高い人はどんなストレス解消法が合いますか?
誠実性が高い人は、計画を立てたり目標をクリアしたりすることで安心感を得やすい傾向があります。手帳でタスクを整理する、「今日できたこと」を3つ書き出すなど、達成感を感じられる活動が向いています。

ライター兼監修者:トキワエイスケ
性格心理学研究者 / 株式会社SUNBLAZE 代表
子どもの頃、貧困・虐待家庭・いじめ・不登校・中退など社会問題の当事者として育つ。社会問題を10年間研究し、自由国民社より『悪者図鑑』を出版。その後も社会問題や悪者が生まれる決定要因(仕事・教育・健康・性格・遺伝・地域など)を在野で研究し、査読付きジャーナル論文2本掲載(Frontiers in Psychology、IEEE Access)。社会問題の発生予測を目指している。凸凸凸凹(WAIS-Ⅳ)。
専門:性格心理学 / ビッグファイブ / HEXACO / MBTI / 社会問題の予測
研究者プロフィール: ORCID / Google Scholar / ResearchGate
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