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メンサ会員の性格は普通と何が違うのか?科学的に解説

    リーダーの知能、メンサ会員

    メンサ会員と聞くと、「天才だけど変わり者かも?」と感じたことはありませんか。

    クラスにひとりはいる、勉強はできるけれど少し近寄りがたい人。そんなイメージを思い浮かべる人も多いでしょう。特に仕事となると、「頭はいいけど職場になじめないのでは?」と考えてしまうこともあるかもしれません。

    従来は、高い知能をもつ人は社会的に孤立しやすい、あるいは仕事に満足しにくいと考えられてきました。しかし、最新の研究はそのイメージをくつがえします。

    実は、メンサ会員も仕事への熱意の持ち方は一般の人とほとんど変わらない可能性が示されたのです。

    この内容は、「An Investigation of the Relationship between Personality, Cognitive Ability, and Work Engagement in Intellectually Gifted Individuals」という論文で報告されています。スウェーデンのルンド大学(Lund University)心理学部の研究チームによるもので、『Journal of Intelligence』に2022年に掲載されました。

    今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
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    メンサ会員とは何かを研究から整理

    メンサ会員はIQ130以上の団体

    重要なのは、メンサ会員は知能指数130以上の人だけが入れる団体だという点です。
    つまり、上位約2%の知的水準です。
    この研究では、その人たちを調べました。
    もしあなたが学年で上位2%ならどう感じますか。
    周りと少し違うと感じるかもしれません。

    メンサは世界的な団体です。
    入会には知能検査が必要です。
    130以上という基準があります。
    そのため、かなり高い数値です。

    • 知能指数130以上
    • 上位約2%
    • 国際的な団体

    この研究は、そんな人たちの仕事を調べました。
    つまり特別な人は特別なのかを確かめたのです。
    まとめると、メンサ会員は非常に高い知能を持つ集団です。

    研究で使われたメンサ会員の人数

    重要なのは、353人のメンサ会員が調査に参加したことです。
    かなり大きな人数です。
    偶然の結果ではないかを減らせます。

    研究はスウェーデンで行われました。
    平均年齢は39歳でした。
    男性は65%でした。

    もしあなたが社会人ならどうでしょう。
    働き盛りの年齢層です。
    つまり学生ではありません。

    • 参加者353人
    • 平均年齢39歳
    • 男性65%

    さらに比較のために別の集団も使いました。
    そのため、差を確かめられました。
    まとめると、十分な人数で信頼性を高めています。

    比較された一般サンプルの集め方

    重要なのは、一般の人286人とも比較した点です。
    これで違いを調べられます。

    一般集団はインターネットで募集しました。
    平均年齢は32.3歳でした。
    こちらも男性65%でした。

    もし同じテストを2つのクラスで行ったらどうでしょう。
    結果の差を見られますよね。
    それと同じ考え方です。

    • 一般集団286人
    • 平均年齢32.3歳
    • 男女比はほぼ同じ

    つまり、知能だけが違う状態に近づけました。
    だから比較がしやすいのです。
    まとめると、対照集団を置いた点が大きな強みです。

    年齢と男女比の特徴

    重要なのは、両集団の男女比が同じ65%男性だった点です。
    性別の影響を減らせます。

    年齢はメンサが39歳でした。
    一方、一般は32.3歳でした。
    少し年上の集団です。

    もし社会人経験が長い人ならどうでしょう。
    仕事への考え方も安定しているかもしれません。
    この点は読み取る際の注意点です。

    • 男女比は同じ
    • 年齢はやや高め
    • 学歴は平均で学士水準

    したがって、年齢差は完全には消せません。
    それでも大きな偏りはありませんでした。
    まとめると、背景条件は大きく崩れていません。

    この研究が調べたテーマは「仕事への熱意」

    重要なのは、仕事への熱意を測った点です。
    仕事への熱意とは、やる気や没頭度です。

    9つの質問で調べました。
    点数は0から6でした。
    高いほど熱心です。

    もし部活に全力で打ち込んだらどうでしょう。
    時間を忘れる状態です。
    それが仕事版の熱意です。

    • 9問で測定
    • 0から6点
    • 高いほど没頭

    この指標は信頼性が高く、0.94でした。
    0.70以上が目安なので十分です。
    まとめると、熱意を数字で丁寧に測りました。

    メンサ会員の性格はどこが違うのか

    性格は6つの要素で測った

    重要なのは、性格を6つに分けて調べた点です。
    6つとは次の通りです。

    • 外向性
    • 情動性
    • 協調性
    • 誠実性
    • 開放性
    • 正直・謙虚性

    情動性とは不安の出やすさです。
    誠実性は真面目さです。
    開放性は新しいもの好きです。

    もしあなたが新しいゲームをすぐ試すなら?
    それは開放性が高い可能性があります。

    それぞれ4問ずつでした。
    短い検査ですが十分でした。
    まとめると、6つの性格から特徴を見ました。

    メンサ会員は「開放性」が高かった

    重要なのは、開放性が有意に高かった点です。
    差の大きさは0.50でした。
    これは中くらいの差です。

    開放性とは好奇心です。
    芸術や新知識への関心です。

    もしあなたが新しい本を毎週読むなら?
    その傾向が強いかもしれません。

    • 効果量0.50
    • 有意差あり
    • 好奇心が高い

    したがって、高知能と関連する可能性があります。
    ただし、因果までは言えません。
    まとめると、メンサ会員は好奇心が高めでした。

    メンサ会員は「正直・謙虚性」が高かった

    重要なのは、正直・謙虚性も高かった点です。
    差は0.65でした。
    かなりはっきりした差です。

    これは誠実さや控えめさです。
    ずるをしにくい傾向です。

    もしテストでカンニングを勧められたら?
    断るタイプが多い可能性です。

    • 効果量0.65
    • 有意差あり
    • 控えめで誠実

    一方で全員がそうとは限りません。
    平均の話です。
    まとめると、倫理的傾向がやや高い集団でした

    メンサ会員は外向性が少し低かった

    重要なのは、外向性はやや低かった点です。
    差は−0.17でした。
    小さな差です。

    外向性とは人好き度です。
    社交性の高さです。

    もし大勢の場が少し苦手なら?
    外向性は低めかもしれません。

    しかし差は小さいです。
    大きな違いではありません。

    • 効果量−0.17
    • 有意だが小さい
    • 強い差ではない

    したがって、性格が大きく違うとは言えません。
    まとめると、少し静かな傾向が見られました。

    他の性格は大きく変わらなかった

    重要なのは、多くの性格は同じだった点です。
    情動性や誠実性は差がありませんでした。

    つまり、不安の出やすさは同程度です。
    真面目さも大差なしでした。

    もし知能が高いと全て違うと思うなら?
    その予想は外れます。

    • 情動性は差なし
    • 誠実性は差なし
    • 協調性も差なし

    ゆえに、性格全体は似ています。
    特別な人格ではありません。
    まとめると、違いは一部に限られていました。

    メンサ会員の仕事への熱意は低いのか、それとも同じなのか

    仕事への熱意は9つの質問で測った

    重要なのは、仕事への熱意を9問で具体的に測った点です。
    この指標は信頼性が0.94でした。
    0.70以上が目安なので高水準です。

    仕事への熱意とは何でしょうか。
    簡単に言えば、仕事に打ち込む度合いです。
    元気に取り組めるかどうかです。

    もしあなたが文化祭準備に夢中なら?
    時間を忘れて取り組みますよね。
    その状態を数値で表したものです。

    • 9つの質問
    • 点数は0から6
    • 数値が高いほど熱心

    この方法で公平に比較しました。
    したがって主観だけではありません。
    まとめると、熱意は信頼できる形で測定されました。

    メンサ会員と一般で熱意の平均は大差なし

    重要なのは、平均の熱意に大きな差がなかった点です。
    メンサは3.87でした。
    一般は3.68でした。

    差はわずか0.19です。
    統計的には大きくありませんでした。

    もしあなたが天才なら仕事嫌いでしょうか。
    そうとは限らないと示されました。

    • メンサ3.87
    • 一般3.68
    • 大きな差なし

    つまり、知能が高いからといって、
    仕事への熱意が低いわけではありません。
    まとめると、熱意の平均はほぼ同じでした。

    熱意と関係しやすい性格の共通点

    重要なのは、両集団で似た傾向が出た点です。
    性格と熱意の関係を調べました。

    その結果、いくつか共通点がありました。
    知能が違っても傾向は似ていました。

    もし性格がエンジンならどうでしょう。
    知能は車体かもしれません。
    しかし走る力は性格が関わります。

    • 外向性はプラス
    • 誠実性もプラス
    • 協調性もプラス

    この3つは両集団で同じでした。
    したがって性格の基本構造は共通です。
    まとめると、性格と熱意の関係はほぼ同じでした。

    外向性・誠実性・協調性は両方でプラス

    重要なのは、この3つが一貫して熱意を高めた点です。
    外向性は人との関わり好きです。
    誠実性はまじめさです。
    協調性は思いやりです。

    例えば部活動を想像してください。
    まじめで仲間思いなら続きやすいです。
    仕事でも同じ傾向でした。

    メンサでも一般でも、
    この3つは熱意と正の関係でした。
    説明できる割合は、
    メンサで14%でした。
    一般では22%でした。

    つまり、やや一般の方が強いです。
    ただ方向は同じです。
    まとめると、熱意を支える性格は共通していました。

    情動性が低いほど熱意が高い傾向

    重要なのは、情動性が低いほど熱意が高い傾向があった点です。
    情動性とは不安の出やすさです。

    メンサではやや負の関係でした。
    一般でも同様でした。

    もし試験前に強く不安になるなら?
    集中が難しくなります。
    仕事でも似た構図です。

    • 情動性が高いと不安傾向
    • 不安が強いと没頭しにくい
    • 両集団で同方向

    ただし差は大きくありません。
    過度に決めつけるべきではありません。
    まとめると、不安の少なさが熱意と関係しました。

    メンサ会員の意外な結論と、見えてきた可能性

    メンサ会員では開放性が熱意と結びつかなかった

    重要なのは、開放性が熱意と無関係だった点です。
    一般では正の関係でした。
    しかしメンサではほぼ0でした。

    なぜでしょうか。
    研究では分散の少なさが示唆されました。
    つまり皆が高いのです。

    もしクラス全員が90点なら?
    点差で順位をつけにくいです。
    それと似た状況です。

    • 一般では関連あり
    • メンサでは関連なし
    • 開放性が全体的に高い

    したがって差が出にくかった可能性です。
    能力が高いからではありません。
    まとめると、開放性は特別な要因になりませんでした。

    メンサ会員では正直・謙虚性も結びつかなかった

    重要なのは、正直・謙虚性も熱意と無関係だった点です。
    一般ではわずかに関係しました。
    しかし方向も異なりました。

    これは興味深い結果です。
    ただし断定はできません。

    もし皆が誠実ならどうでしょう。
    誠実さで差がつきにくいです。
    その可能性があります。

    • メンサでは関連なし
    • 一般ではわずかに関連
    • 差の検定は有意

    とはいえ、効果は大きくありません。
    慎重に読む必要があります。
    まとめると、倫理的傾向は熱意を決めませんでした。

    結論は「メンサ会員も基本は普通の人と同じ」

    重要なのは、全体として差が小さい点です。
    性格と熱意の構造は似ていました。

    特別な集団というより、
    平均値が少し違うだけです。

    もし天才は孤独で不適応だと考えるなら?
    そのイメージは支持されません。

    • 開放性は高い
    • 正直・謙虚性も高い
    • しかし熱意の仕組みは同じ

    つまり、人としての土台は共通です。
    知能だけで大きく変わりません。
    まとめると、特別視する必要は薄い結果でした。

    理由として「みんな開放性が高く差が出にくい」

    重要なのは、天井効果の可能性です。
    天井効果とは上限に集中することです。

    メンサでは開放性の偏りがありました。
    尖度は2.3でした。
    やや集中傾向です。

    もし100点満点テストで、
    ほとんどが95点以上なら?
    違いを見つけにくいです。

    • 平均が高い
    • 分散が小さい
    • 予測力が下がる

    そのため関係が見えにくかった可能性です。
    能力そのものの問題ではありません。
    まとめると、統計的理由も考えられます。

    研究の限界と読み方のポイント

    重要なのは、この研究にも限界がある点です。
    知能検査は8問でした。
    本来は16問あります。

    性格も4問ずつでした。
    短い尺度です。

    もし測定が短いとどうでしょう。
    細かな差は拾いにくいです。

    • 知能検査は短縮版
    • 性格は簡易版
    • 職種は分析していない

    それでも353人規模は大きいです。
    一定の信頼はあります。
    まとめると、結論は慎重に受け取るべきです。

    最後に

    メンサ会員と聞くと、特別な性格や働き方をしていると思いがちです。しかし研究では、たしかに開放性や正直・謙虚性はやや高いものの、仕事への熱意の仕組みは一般の人とほとんど同じでした。

    外向性や誠実性、協調性が高いほど仕事に前向きになりやすいという傾向も共通していました。つまり、「頭の良さ」だけで仕事の充実度が決まるわけではありません。

    大切なのは、自分の性格の強みをどう活かすかです。知能の高さにとらわれすぎず、自分らしいスタイルで成長していくことが、将来の可能性を広げる鍵だと言えるでしょう。

    常盤瑛祐、トキワエイスケ、ときわえいすけ、Tokiwa Eisuke

    ライター 兼 編集長:トキワエイスケ @etokiwa999
    株式会社SUNBLAZE代表。子どもの頃、貧困・虐待家庭やいじめ、不登校、中退など社会問題当事者だったため、社会問題を10年間研究し自由国民社より「悪者図鑑」出版。その後も社会問題や悪者が生まれる決定要因(仕事・教育・健康・性格・遺伝・地域など)を在野で研究し、論文4本執筆(うち2本ジャーナル掲載)。社会問題の発生予測を目指している。凸凸凸凹(WAIS-Ⅳ)。