「幸せな性格」を持つ人は、どのような特徴があるのでしょうか。
アメリカの心理学者であるエド・ディーナー博士とマーティン・セリグマン博士が行った研究「VERY HAPPY PEOPLE」では、幸福度の高い人々の性格や生活習慣に焦点を当てています。
幸せな人々は、人生満足度が高く、ポジティブな感情を多く経験し、良好な人間関係を築いていることが明らかになりました。
さて、その人たちはどんな性格なのでしょうか?「幸せな性格」とは?
この研究は、私たちにとってとても示唆に富んでいます。
幸せになるための唯一の法則はないかもしれませんが、この研究で明らかになった要因を手がかりに、自分なりの幸福を追求していくことができるのではないでしょうか。
皆さんも、「幸せな性格」を目指して、自分らしい人生を歩んでいってほしいと思います。
今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
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はじめに
幸福度の研究について
心理学者たちは、人々の幸福度について研究しています。
この研究の目的は、幸せな人々に共通する特徴を明らかにすることです。
研究では、以下のような方法が用いられました:
- 質問紙による幸福度の測定
- 性格特性や人間関係、日常生活の調査
- グループ分けによる比較研究
さらに、研究対象者は大学生222人で、幸福度によって3つのグループに分類されました。
最も幸福度の高いグループは、全体の上位10%に相当する22人でした。
一方、最も不幸なグループは下位10%の24人、平均的なグループは中位27%の60人でした。
この研究を通して、幸福度の高い人々に見られる共通の特徴「幸せな性格」が明らかになりました。
幸せな性格を持つ人の特徴
人生に満足している
幸せな人は、自分の人生に高い満足度を感じています。
研究では、幸福度の高いグループの人生満足度は、35点満点中約30点という高得点でした。
これは、彼らが自分の人生を肯定的に評価していることを示しています。
人生満足度は、以下のような要因によって影響を受けると考えられます:
- 自分の価値観や目標に沿った生き方をしている
- 良好な人間関係に恵まれている
- 自分の強みを生かせる機会がある
- 困難があってもそれを乗り越える力がある
反対に、不幸なグループの人生満足度は低く、自分の人生に対して否定的な評価をしがちです。
人生満足度は幸福感と密接に関連しており、自分の人生をポジティブに捉えられるかどうかが、幸せを感じられるかどうかの鍵となるようです。
自殺をほとんど考えたことがない
幸せな性格の人は、自殺をほとんど考えたことがありません。
自殺念慮の頻度は、幸福度との強い関連が見られました。
幸せな人は、人生の困難に直面しても、自ら命を絶つことはまず考えないようです。
一方、不幸なグループでは自殺念慮(自殺を考えること)が比較的多く見られました。
自殺を考えるかどうかには、以下のような要因が関与していると考えられます:
- 精神的な健康状態
- ストレスへの対処能力
- 社会的なサポートの有無
- 将来に対する希望の度合い
自殺は絶望的な状況からの逃避手段として考えられがちですが、幸せな人は別の対処法を見出せるのかもしれません。
良い思い出が悪い思い出より多い
幸せな人は、良い思い出を悪い思い出よりも多く思い出せます。
研究では、幸福度の高いグループは、人生で経験した出来事のうち、ポジティブなものを多く回想できました。
反対に、不幸なグループではネガティブな出来事の方が多く思い出されました。
思い出の想起には、以下のような特徴があると考えられます:
- 感情的に重要な出来事ほど記憶に残りやすい
- ポジティブな出来事はネガティブな出来事よりも細部まで覚えている
- 現在の感情状態によって、思い出の想起のしやすさが変わる
幸せな人は、ポジティブな思い出をより多く蓄積し、それを手掛かりに前向きな感情を引き出せるのかもしれません。
良い思い出が多いことは、人生の満足度を高め、幸福感を支える重要な要因の一つと言えます。
ポジティブな感情を多く経験する
幸せな人は、日常生活の中でポジティブな感情を多く経験しています。
研究によると、幸福度の高いグループは、ネガティブな感情よりもポジティブな感情を多く報告しました。
彼らは、日々の生活の中で喜びや楽しさ、満足感などを感じる機会が多いようです。
ポジティブな感情を多く経験することは、以下のような利点があると考えられます:
- ストレスへの耐性が高まる
- 創造性や問題解決能力が向上する
- 人間関係がより良好になる
- 身体的な健康にも好影響がある
一方、不幸なグループはネガティブな感情を多く経験しており、喜びや満足感を感じる機会が少ないようです。
幸せな人は、ポジティブな感情を多く経験することで、人生をより豊かで充実したものにしているのかもしれません。
深掘り!幸せな性格の特徴
幸せな性格:外向的である
外向性とは、社交的で活発、刺激を求める傾向のことを指します。
研究では、幸福度の高いグループの外向性は、他のグループよりも有意に高いことが示されました。
外向的な人は、以下のような特徴を持つと考えられます:
- 人と交流することを好む
- 新しい経験や刺激を求める
- 自己表現が得意
- ポジティブな感情を経験しやすい
反対に、内向的な人は人付き合いが苦手で、一人の時間を好む傾向があります。
外向性は、良好な人間関係の構築やポジティブな感情の経験につながるため、幸福感を高める重要な性格特性の一つと言えるでしょう。
幸せな性格:神経質ではない
幸せな人は、神経質ではない傾向があります。
神経症傾向とは、情動不安定で不安や抑うつ、衝動性が高い特徴を指します。
研究では、幸福度の高いグループの神経症傾向は、他のグループよりも有意に低いことが明らかになりました。
神経質ではない人は、以下のような特徴を持つと考えられます:
- ストレスに強い
- 感情のコントロールが得意
- 不安や抑うつに陥りにくい
- 自己受容が高い
一方、神経質な人は些細なことでも悩みやすく、ネガティブな感情を抱えがちです。
神経症傾向が低いことは、ストレスへの適応力や感情の安定性につながり、幸福感を維持するために重要な要因の一つと言えます。
幸せな性格:協調性が高い
幸せな人は、協調性が高い傾向があります。
協調性とは、他者への思いやりや共感性、温厚さ、謙虚さなどの特性を指します。
研究では、幸福度の高いグループの協調性は、他のグループよりも有意に高いことが示されました。
協調性の高い人は、以下のような特徴を持つと考えられます:
- 他者の立場に立って考えられる
- 人間関係を大切にする
- 謙虚で思いやりがある
- チームワークを好む
反対に、協調性の低い人は自己中心的で、他者への関心が薄い傾向があります。
協調性は、良好な人間関係の構築や維持に欠かせない性格特性であり、幸福感を高める上で重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
誠実さや開放性は幸福度と関係ない
幸せな人の誠実さや開放性は、他のグループと差がないことが分かりました。
誠実性は自己統制力や計画性、勤勉さなどを、開放性は知的好奇心や創造性、美的感受性などを指します。
研究では、幸福度の高いグループと他のグループの間で、これらの性格特性に有意な差は見られませんでした。
つまり、以下のようなことが示唆されます:
- 誠実で規律正しいことは、必ずしも幸福度の高さにつながらない
- 新しいことに興味を持つことは、幸福度とは直接関係がない
- 幸福度の高さには、他の性格特性の方が大きく影響している
ただし、誠実性や開放性が低いことが幸福度を下げるわけではありません。
むしろ、これらの性格特性は個人差が大きく、幸福度との関連性は他の要因ほど強くないと考えられます。
幸せになるためには、誠実さや開放性よりも、外向性や協調性、神経症傾向の低さなどが重要なのかもしれません。
幸せな性格の人間関係
充実した満足のいく対人関係がある
幸せな人は、充実した満足のいく対人関係を持っています。
研究では、幸福度の高いグループは、家族や友人、恋人との関係性が良好であることが明らかになりました。
彼らは、以下のような特徴を持つ対人関係を築いていると考えられます:
- 互いに支え合える信頼関係がある
- コミュニケーションが円滑で、気持ちを共有できる
- 一緒にいて楽しく、ポジティブな感情を味わえる
- 困ったときに助け合える関係性がある
反対に、不幸なグループは対人関係に課題を抱えており、孤独感を感じやすい傾向があります。
人は社会的な動物であり、良好な対人関係は心身の健康や幸福感に大きな影響を与えます。
充実した人間関係は、幸せになるための必要条件の一つと言えるでしょう。
一人で過ごす時間が少ない
幸せな人は、一人で過ごす時間が少ない傾向があります。
研究によると、幸福度の高いグループは、他のグループと比べて一人でいる時間が最も短いことが分かりました。
彼らは、以下のような理由から一人の時間を最小限に抑えていると考えられます:
- 他者と交流することを好む
- 孤独を感じにくい
- 一人でいると退屈に感じやすい
- 社交的な活動を積極的に求める
一方、不幸なグループは一人でいる時間が長く、孤独感を抱えている人が多いようです。
ただし、一人の時間が全く必要ないわけではありません。
適度な一人の時間は、自分自身と向き合う機会になり、リラックスや充電に役立ちます。
幸せな人は、一人でいる時間と他者と交流する時間のバランスを上手に取っているのかもしれません。
社交的に過ごす時間が多い
幸せな人は、社交的に過ごす時間が多い傾向があります。
研究では、幸福度の高いグループは、家族や友人、恋人と一緒に過ごす時間が最も長いことが示されました。
彼らは、以下のような社交的な活動を積極的に行っていると考えられます:
- 友人と遊びに出かける
- パーティーや集まりに参加する
- 家族で食事や旅行を楽しむ
- 恋人とデートを重ねる
反対に、不幸なグループは社交的な時間が少なく、人付き合いを避ける傾向があります。
社交的な活動は、ポジティブな感情の共有や絆の深まりにつながり、幸福感を高める重要な要因の一つです。
幸せな人は、他者と積極的に関わることで、充実した時間を過ごしているのかもしれません。
家族や友人、恋人との良好な関係がある
幸せな人は、家族や友人、恋人との関係性が良好です。
研究によると、幸福度の高いグループは、これらの大切な人々との絆が強いことが分かりました。
彼らは、以下のような特徴を持つ良好な関係性を築いていると考えられます:
- 互いを尊重し、受け入れ合える
- 悩みを打ち明けられる信頼関係がある
- 喜びや楽しみを分かち合える
- お互いの成長を支え合える
反対に、不幸なグループは人間関係に満足しておらず、孤立感を抱えることが多いようです。
良好な人間関係は、ストレスの軽減や自己肯定感の向上につながり、幸福感の基盤となる重要な要素と言えます。
よくある質問(FAQ)
幸せな性格は生まれつきのものですか?
幸せな性格は先天的な要素もありますが、後天的な努力や環境によっても大きく変わります。人間関係の構築やポジティブな思考習慣の練習などにより、幸福感を高めることは可能です。
内向的な人は幸せになれないのでしょうか?
内向的でも幸せになることは十分可能です。研究で示されたのは外向的な人の幸福度が高い傾向にあることですが、内向的な人も自分らしい人間関係や活動を通じて幸福感を得られます。
幸せな性格になるために最も重要なことは何ですか?
研究結果から、良好な人間関係の構築と維持が最も重要とされています。家族、友人、恋人との深いつながりを大切にし、社交的な時間を増やすことが幸福感向上の鍵となります。
ストレスが多い環境でも幸せな性格を保てますか?
神経症傾向が低い人はストレス耐性が高く、困難な状況でも感情を安定させやすいです。ストレス管理のスキルを身につけ、サポート体制を整えることで、厳しい環境でも幸福感を維持できます。
一人の時間を好む人は不幸になりやすいのですか?
一人の時間自体は悪いものではありません。研究では幸せな人の一人時間が少ないという傾向が見られましたが、適度な一人時間は自己理解やリフレッシュに重要で、バランスが大切です。
幸せな性格を身につけるのにどのくらい時間がかかりますか?
個人差がありますが、意識的な取り組みを続けることで数ヶ月から数年で変化を実感できるでしょう。日々の小さな習慣の積み重ねが重要で、継続的な努力により着実に幸福感を高められます。








