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友達の影響はどんな人が何を受けやすいのか?最新研究を紹介

    MBTIと友人関係、友達の影響

    友達の影響って、なんだか不思議だと感じたことはありませんか。

    仲のいい友達が不安そうにしていると、自分まで気分が沈んでしまう。
    逆に、やる気のある友達といると、自分も少し前向きになる。
    そんな経験は、多くの人にあるはずです。

    従来は「友達の影響は悪い方向に広がりやすい」と考えられてきました。
    とくに不安や問題行動はうつりやすいと言われてきました。
    しかし、最新の研究は少し違う可能性を示しています。
    友達が少ない側ほど相手に合わせやすいという結果が出たのです。

    この知見は、「Adolescents with Few Friend Alternatives are Particularly Susceptible to Influence from Friends」という論文で報告されました。
    研究はフロリダ・アトランティック大学(Florida Atlantic University)などの研究者によって行われました。
    学術誌「Journal of Youth and Adolescence」に掲載され、2011年に発表されています。

    今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
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    友達の影響とは何かをやさしく整理

    友達の影響は「相手に似ていくこと」

    まず友達の影響とは、友達にだんだん似ていくことです。
    たとえば話し方や考え方が変わります。
    まず研究では影響をこう定義しました。
    相手に近づく変化を指します。
    これは良い悪いを決めません。
    もしあなたが親友と毎日過ごすならどうでしょう。
    好きな歌や考えが似るかもしれません。
    それは自然な流れとも言えます。
    今回の研究は中学生678人です。
    秋から春までの変化を調べました。
    その結果、友達の数が関係しました。
    つまり影響は関係の中で起きます。
    まとめると、友達の影響は相手に似る変化であり、自然に起こる現象と考えられます。

    影響は悪いことだけではない

    友達の影響は必ずしも悪いものではありません。
    たしかに悪い行動が広がる例もあります。
    しかし一方で良い面もあります。
    研究では次の行動を調べました。

    • 社会不安
    • 体の不調
    • 学校への取り組み
    • 思いやり行動

    これらは心や行動の指標です。
    もしあなたが努力家の友達といるなら。
    勉強に前向きになるかもしれません。
    つまり影響は成長にもつながります。
    したがって影響は中立的です。
    最後に、友達の影響は悪だけでなく、良い方向にも働く可能性があります。

    どんなときに影響が強くなるのか

    影響はすべての友達で同じではありません。
    では何が違いを生むのでしょうか。
    研究者は友達の数に注目しました。
    友達が少ない人はどうなるでしょう。
    もしあなたに親友が1人だけなら。
    その関係を失いたくないと思いませんか。
    その気持ちが同調を生むかもしれません。
    同調とは相手に合わせる行動です。
    研究では339組の友情を分析しました。
    その中で数の差が重要でした。
    このように条件次第で強さは変わります。
    まとめとして、影響の強さは友達の数など状況に左右される可能性があります。

    友達が少ない・多いの違いに注目

    友達が少ない側がより影響を受けました。
    平均すると少ない側は0.60人です。
    多い側は2.36人でした。
    この差に注目しました。
    もしあなたが友達0人なら。
    1人の友達は特別な存在です。
    関係を守ろうとするでしょう。
    それが行動の変化につながるかもしれません。
    一方、多い側は変化が少なめでした。
    特に不安や体調で差が出ました。
    この違いが研究の中心です。
    まとめると、友達の数の違いが影響の受けやすさを分ける可能性が示されました。

    この研究が確かめた新しい仮説

    友達が少ない人ほど影響を受けやすいという仮説です。
    これはこれまで十分に調べられていません。
    研究は半年間の追跡でした。
    秋と春を比べました。
    もしあなたが不安を抱えていたら。
    友達の様子に引きずられるでしょうか。
    実際にその傾向が見られました。
    ただし学業だけは例外でした。
    そこでは互いに影響しました。
    つまり一方向とは限りません。
    仮説は多くの場面で支持されました。
    最後に、この研究は友達の数が影響の鍵になる可能性を示しました。

    友達の影響を受けやすいのは「友達が少ない側」だった

    対象は中学生678人の安定した友情ペア

    この研究は678人の中学生を半年間追いかけました。
    対象は6年生でした。
    平均年齢は11.53歳です。
    まず秋に調査をしました。
    そして春にもう一度測りました。
    その中で安定した友情339組を選びました。
    安定とは半年続いた関係です。
    もしあなたが半年間ずっと同じ友達といるなら。
    その関係は大切と言えます。
    だからこそ変化が見えやすいのです。
    さらに同性の友情に限定しました。
    その結果、比較がはっきりしました。
    まとめると、半年続いた339組の友情を詳しく分析した研究です。

    友達が少ない側は不安や体の不調で影響を受けた

    友達が少ない側は不安や体調で変化しました。
    社会不安とは人の目が気になる気持ちです。
    体の不調は頭痛などの症状です。
    もしあなたの友達が強く不安を感じていたら。
    あなたも少し不安になるかもしれません。
    研究では秋の様子が春に影響しました。
    多い側から少ない側へ影響が出ました。
    逆方向はほとんど見られませんでした。
    この違いは統計で確かめました。
    数字の検定で有意でした。
    つまり偶然とは言い切れません。
    しかし絶対とは断定できません。
    最後に、友達が少ない側は心身の面で影響を受けやすい可能性が示されました。

    学校への取り組みでも影響を受けた

    学習への姿勢でも影響が見られました。
    学校への取り組みとは授業への集中です。
    教師が評価しました。
    もしあなたの友達が熱心なら。
    あなたもやる気が高まるでしょうか。
    実際に少ない側は伸びました。
    さらにここだけは相互でした。
    多い側も影響を受けました。
    つまり学業では双方向でした。
    ほかの分野とは違う結果です。
    なぜかは断定できません。
    能力が近かった可能性があります。
    まとめると、学習面では互いに高め合う影響が見られました。

    思いやり行動でも影響を受けた

    また思いやり行動も同じ傾向でした。
    思いやりとは人を助ける行動です。
    教師が2項目で評価しました。
    もしあなたの友達が優しいなら。
    あなたも優しくなるでしょうか。
    少ない側は増加しました。
    多い側は変化が弱めでした。
    この結果も統計的に確認されました。
    ただし尺度は2項目です。
    信頼性はやや低めでした。
    それでも傾向は一致しました。
    全体で同じ方向が出ました。
    最後に、思いやりでも少ない側が影響を受けやすい可能性があります。

    例外として「学業の取り組み」はお互いに影響し合った

    唯一の例外は学業でした。
    ほかは一方向でした。
    しかし学業は双方向でした。
    もしあなたが努力家で友達が少なくても。
    相手に良い影響を与えることがあります。
    つまり数だけでは決まりません。
    興味や目標も関係しそうです。
    研究はそこまで断定していません。
    ただ事実として相互でした。
    この点は重要です。
    友達の影響は単純ではありません。
    場面によって違います。
    まとめると、学業では双方が変化し、影響は一方通行とは限りません。

    友達の影響が強まる理由を他の説明と比べて確認

    「友達ゼロだから」だけでは説明できなかった

    まず友達が0人だから強く影響されるとは言えませんでした。
    研究では少ない側を2つに分けました。
    0人の人は174組でした。
    1〜2人いる人は165組でした。
    もしあなたに親友が1人だけなら。
    0人と同じくらい不安でしょうか。
    分析すると差は出ませんでした。
    つまり0人だけ特別ではありません。
    この結果は大切です。
    単純な孤立だけが原因ではありません。
    さらに影響の強さも同程度でした。
    だから別の理由が考えられます。
    まとめると、友達ゼロかどうかだけでは影響の強さは決まりません。

    「友達の差が大きいほど」でも説明できなかった

    友達の数の差が大きいほど強いとは限りませんでした。
    差が1人の組は187組でした。
    差が2人以上の組は152組でした。
    もしあなたが友達1人少ないだけなら。
    大差ないと感じるかもしれません。
    しかし結果はどちらも同じでした。
    差の大きさで違いは出ませんでした。
    つまり極端な差だけが原因ではありません。
    社会的な能力差とも言えません。
    この点も検証されました。
    だから単純な格差説は弱まりました。
    影響はもっと複雑です。
    まとめると、数の差が大きいほど強いとは言えない結果でした。

    「人気がある・ない」でも説明できなかった

    また人気の差も決定的な要因ではありませんでした。
    人気とは周囲から好かれる度合いです。
    教師評価や仲間の指名で測りました。
    もしあなたが人気者なら。
    影響力が強いと思いませんか。
    しかし分析では差は小さめでした。
    友達が少ない側が必ず低人気とは限りません。
    割合の差は小さかったです。
    統計でも大きな関連は出ませんでした。
    つまり地位だけでは説明できません。
    友達の数そのものが重要でした。
    この点が新しい発見です。
    最後に、人気の有無より友達の数の違いが影響を分ける可能性があります。

    「自信のなさ・落ち込み」でも説明できなかった

    自己肯定感や落ち込みも決定的ではありませんでした。
    自己肯定感とは自分を大切に思う気持ちです。
    落ち込みは気分の低さです。
    もしあなたが自信が低ければ。
    相手に合わせやすいかもしれません。
    研究でもこれを統制しました。
    しかし結果は変わりませんでした。
    年齢も調整しました。
    それでも影響の差は残りました。
    つまり性格だけではありません。
    状況の影響が強そうです。
    ここが重要なポイントです。
    まとめると、心の特徴よりも友達の数の状態が影響を左右した可能性があります。

    影響が分散するから弱まる、という説明も合わなかった

    友達が多い人は影響が分散するとは言えませんでした。
    分散とは影響が弱まる考えです。
    もしあなたに3人の友達がいたら。
    1人の影響は小さくなるでしょうか。
    研究では91組と248組で比較しました。
    しかし有意な差は出ませんでした。
    また198組と141組でも差はありません。
    つまり分散仮説は弱まりました。
    多い側は基本的に影響を受けにくい傾向でした。
    それは分散だけでは説明できません。
    関係への投資が関係する可能性があります。
    まだ断定はできません。
    まとめると、影響が分かれる理由は単なる分散ではない可能性があります。

    友達の影響をどう活かすか

    友達が少ない側は関係を守るために合わせやすい

    まず友達が少ない側は関係維持を重視しやすい可能性があります。
    もしあなたに大切な友達が1人だけなら。
    その関係を失いたくないでしょう。
    そのために少し合わせるかもしれません。
    研究者はこれを戦略と考えました。
    戦略とは目的のための行動です。
    一致すると関係は安定します。
    似ていると衝突は減ります。
    実際に半年間で変化が出ました。
    ただし全員ではありません。
    個人差はあります。
    しかし傾向は確認されました。
    まとめると、少ない側は関係を守るため同調しやすい可能性があります。

    教室の工夫で新しい友達を作りやすくできる

    環境を整えることで影響の偏りは減らせるかもしれません。
    席替えで友情が生まれる例があります。
    もしあなたが隣の席になったら。
    新しい友達ができるかもしれません。
    友達が増えれば選択肢が広がります。
    すると依存は弱まる可能性があります。
    これは推測にとどまります。
    研究では介入はしていません。
    しかし示唆はあります。
    学校現場で活用できそうです。
    ただ慎重な検討が必要です。
    一律ではありません。
    まとめると、環境の工夫が友達の影響の偏りを和らげる可能性があります。

    親の支えが悪い影響のブレーキになる可能性

    家庭の支えも重要な役割を持つかもしれません。
    もしあなたが悩みを親に話せるなら。
    友達だけに頼らなくて済みます。
    それは心の安定につながります。
    研究は直接測っていません。
    しかし過去研究では示されています。
    親子関係が緩衝役になると言われます。
    緩衝とは衝撃をやわらげることです。
    だから家庭も重要です。
    学校だけの問題ではありません。
    ただし本研究の直接結果ではありません。
    あくまで示唆です。
    まとめると、親の支えは友達の影響を調整する可能性があります。

    「人気の低さ」だけを前提にした対策はズレるかもしれない

    影響の原因を人気だけに求めるのは十分ではありません。
    従来は人気の低さが注目されました。
    しかし今回の結果は違いました。
    もしあなたが人気でも友達が少なければ。
    影響を受けやすい可能性があります。
    つまり地位と数は別です。
    対策も変わるかもしれません。
    数の不均衡に目を向ける必要があります。
    この視点は新しいです。
    まだ広く検証はされていません。
    しかし重要な示唆です。
    慎重に活用すべきです。
    まとめると、人気より友達の数の不均衡に注目する視点が必要かもしれません。

    この研究で分かること・分からないこと

    この研究には限界もあります。
    友達の親密度順位は不明です。
    また2項目の尺度もあります。
    半年間のみの追跡です。
    もしもっと長期なら結果は違うかもしれません。
    また約3分の1の組は差がありませんでした。
    その場合の影響は別です。
    つまり万能な答えではありません。
    しかし678人という規模です。
    339組の安定した友情です。
    一定の信頼はあります。
    過度な一般化は避けるべきです。
    まとめると、この研究は重要な示唆を与えますが、すべてを説明するわけではありません。

    最後に

    友達の影響は、ただ流されることではないかもしれません。
    今回の研究では、友達が少ない側のほうが、相手に合わせやすい傾向がありました。
    それは弱さというより、関係を大切にしようとする行動とも考えられます。

    とくに不安や思いやり、学校への取り組みで変化が見られました。
    一方で、学業ではお互いに影響し合う場面もありました。
    つまり、友達の影響は一方通行とは限りません。

    また、人気の高さや自信の低さだけでは説明できませんでした。
    大事なのは「友達の数の不均衡」でした。
    しかし、すべての人に当てはまるわけではありません。

    もしあなたが友達に影響されやすいと感じても、それは悪いこととは限りません。
    それは、大切な関係を守ろうとする気持ちの表れかもしれません。
    友達の影響を知ることは、自分の行動を選び直すヒントになります。

    常盤瑛祐、トキワエイスケ、ときわえいすけ、Tokiwa Eisuke

    ライター 兼 編集長:トキワエイスケ @etokiwa999
    株式会社SUNBLAZE代表。子どもの頃、貧困・虐待家庭やいじめ、不登校、中退など社会問題当事者だったため、社会問題を10年間研究し自由国民社より「悪者図鑑」出版。その後も社会問題や悪者が生まれる決定要因(仕事・教育・健康・性格・遺伝・地域など)を在野で研究し、論文4本執筆(うち2本ジャーナル掲載)。社会問題の発生予測を目指している。凸凸凸凹(WAIS-Ⅳ)。