性格と服って関係あるのかな、と感じたことはありませんか。
朝クローゼットの前で立ち止まり、「今日は目立ちたくないから地味な服にしよう」と考えたり、「なんとなく元気を出したいから明るい色にしよう」と選んだ経験は多いはずです。
友だちと遊ぶ日と、発表の日とでは、自然と服が変わる人も多いでしょう。
従来は、服選びは流行や体型、気分の問題だと考えられてきました。
つまり、見た目をどう整えるかが中心だと思われてきたのです。
しかし心理学の研究では、服の選び方は「性格」や「自分の体への感じ方」と深く関係している可能性が示されました。
服は単なるおしゃれではなく、自分の内面が外に表れたものかもしれないのです。
そのことを調べたのが、イスラエルのAcademic College of Society and the Arts と University of Haifa(Emili Sagol Creative Arts Therapies Research Center)による研究です。
論文タイトルは「Styling the Self: Clothing Practices, Personality Traits, and Body Image Among Israeli Women」です。
この研究は国際学術誌「Frontiers in Psychology」に2021年に掲載されました。
今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
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性格と服はつながっているという発見
性格と服の研究は何を調べたのか
性格と服にははっきりした関係が見つかりました。
この研究では女性792人が調査に参加しました。
平均年齢は42歳ほどでした。
まず性格を5つの特徴で測りました。
たとえば外向性や誠実性などです。
次に体への満足度も調べました。
さらに普段の服装の選び方を聞きました。
もしあなたが自分の体に自信がないとします。
そのときどんな服を選びますか。
ゆったりした服を選ぶかもしれません。
この研究はその選び方を数字で確かめました。
その結果、性格や体の感じ方が服に影響すると分かりました。
つまり服は気分だけでなく性格とも関係している可能性があるのです。
性格と体の感じ方が服選びに関係することが示されました。
服は自分を表す「第二の皮膚」
服はただの布ではなく自分を表す道具です。
研究では服を「第二の皮膚」と考えました。
第二の皮膚とは体のすぐ外にある自分の一部という意味です。
つまり服は自分を映す鏡のようなものです。
たとえば明るい色を着ると気分も上がります。
反対に地味な服は落ち着きを出します。
服は周りへの合図にもなります。
もしあなたが面接に行くとします。
きちんとした服を選びませんか。
それは自分をどう見せたいかの表れです。
研究でも服は自信や安心感に関係しました。
したがって服は心と強くつながっていると言えそうです。
服は見た目以上に心と深く結びついています。
服は気分や自信にも影響する
服は着る人の気分や自信に影響します。
研究では安心感という項目がありました。
安心感とは服で自信を高めることです。
外向性が高い人は安心感との相関が0.30でした。
相関とは2つの関係の強さを示す数字です。
0に近いほど弱く1に近いほど強いです。
もしあなたが大事な発表を控えているとします。
お気に入りの服を着ると安心しませんか。
それが安心感の働きです。
このように服は心の支えになります。
そのため服は単なる飾りとは言えません。
服は気分や自信を支える役割も持っています。
性格はどのように測られたのか
性格は5つの特徴で測られました。
研究では有名な性格検査を使いました。
特徴は次の5つです。
・外向性
・誠実性
・協調性
・情動性
・開放性
開放性とは新しいことを楽しむ力です。
誠実性はまじめで計画的な傾向です。
情動性は不安になりやすいかどうかです。
もしあなたが新しい服に挑戦する人なら。
それは開放性が高いかもしれません。
このように性格は具体的な質問で測りました。
そしてその得点と服の関係を比べました。
5つの性格特徴が服選びとの関係を調べる土台になりました。
ボディイメージとは何か
ボディイメージは自分の体への感じ方です。
体型そのものではありません。
大切なのはどう感じているかです。
研究では次を調べました。
・外見への満足度
・外見への関心
・体重へのとらわれ
外見評価と隠す服の相関は−0.58でした。
これはかなり強い関係です。
満足度が高いほど隠さない傾向でした。
もしあなたが鏡を見て前向きなら。
明るい服を選ぶかもしれません。
このように体への気持ちは服に反映されます。
体への感じ方が服の選び方に強く関わっています。
性格によって服の選び方は変わる
カジュアルを選ぶ人の特徴
カジュアルな服は安心や隠す目的と関係しました。
カジュアルはジーンズや無地の服です。
研究では隠す傾向が高めでした。
また外向性はやや低めでした。
開放性もやや低い傾向でした。
もしあなたが目立ちたくない日なら。
地味な服を選ぶかもしれません。
それは自分を守る行動です。
このようにカジュアルは安全な選択です。
必ずしも悪いわけではありません。
カジュアルは安心感や控えめな姿勢と結びついていました。
アーバンスタイルを選ぶ人の特徴
アーバンを選ぶ人は開放性が高い傾向でした。
アーバンとは組み合わせを楽しむ服です。
開放性が高い人ほど選びやすい結果でした。
回帰分析では開放性の確率は1.8倍でした。
個性重視は約4倍でした。
もしあなたが新しい服を試すのが好きなら。
色や小物を自由に使うでしょう。
このスタイルは自分らしさを出します。
隠す目的は低めでした。
アーバンは個性と前向きな自己表現に近い服でした。
クラシックスタイルと誠実性の関係
クラシックな服は誠実性と関係しました。
誠実性は計画的で責任感が強いことです。
クラシックはきちんとした服です。
平均値は4.04と高めでした。
ほかのスタイルより上でした。
もしあなたが大事な会議に出るなら。
落ち着いた服を選ぶでしょう。
それは信頼を示すためです。
この結果はまじめさと一致します。
誠実性が高い人ほど整った服を選ぶ傾向でした。
ドラマティックスタイルと協調性
ドラマティックは協調性が低めでした。
ドラマティックは目立つ服です。
協調性とは人に合わせる傾向です。
平均は3.47とやや低めでした。
他のスタイルより下でした。
もしあなたが強く主張したいなら。
派手な色を選ぶかもしれません。
これは悪い意味ではありません。
個性を強く出す形です。
目立つ服は自分の主張を示す手段かもしれません。
外向性と服の自信効果
外向性は安心感と関係しました。
相関は0.30でした。
これは中くらいの強さです。
外向性は人と話すのが好きな性質です。
安心感は服で自信を高めることです。
もしあなたが人前で話すなら。
明るい服を選ぶかもしれません。
服は自信を後押しします。
そのため性格と結びつきます。
外向性は服による自信の強化と関係していました。
体への感じ方が服を変える
体に満足している人の服選び
体に満足している人は隠す服を選びにくいです。
外見評価と隠す服の相関は−0.58でした。
かなり強い関係です。
満足度が高いほど安心感も高めでした。
ファッションとも正の関係でした。
もしあなたが体を好きなら。
体型を隠さない服も選ぶでしょう。
これは自然な行動です。
体への満足は前向きな服選びにつながります。
体を隠したくなる心理
体重を気にするほど隠す傾向がありました。
体重へのとらわれと隠す服は0.30でした。
体重認識とは自分をどう見るかです。
もしあなたが太っていると感じたら。
ゆったりした服を選ぶかもしれません。
これは自分を守る行動です。
誰にでも起こりえます。
体をどう感じるかが服の形に表れます。
体重を気にするほど隠す傾向
体重の自己評価も影響しました。
自己体重認識と隠す服は0.45でした。
比較的強い関係です。
しかし実際の体格とは無関係でした。
平均体格に差はありませんでした。
もし同じ体格の2人がいても。
感じ方で服は変わります。
つまり大切なのは気持ちです。
体格よりも自己認識が服を左右していました。
外見を気にする人のファッション志向
外見志向が高い人は流行を重視しました。
外見志向と流行の相関は0.49でした。
これはかなり強めです。
外見志向とは見た目への関心です。
関心が高いほど服に力を入れます。
もしあなたが鏡を見る回数が多いなら。
服も慎重に選ぶでしょう。
これは悪いことではありません。
楽しみの一つです。
見た目への関心は服の楽しみを広げます。
BMIよりも大事なのは自己認識
実際の体格は服を予測しませんでした。
平均BMIは24.8でした。
しかしスタイル差はありませんでした。
一方で感じ方は強く影響しました。
ここが重要な点です。
もし同じ身長体重でも。
自信がある人とない人では違います。
この研究はそれを示しました。
数字よりも心の感じ方が服を決めていました。
性格と服が示す前向きな可能性
開放性が高い人ほど個性を出す
開放性は個性と強く関係しました。
個性との相関は0.31でした。
回帰分析では約4倍でした。
開放性とは新しい挑戦を楽しむ力です。
そのため服も自由になります。
もしあなたが新色に挑戦するなら。
開放性が高いかもしれません。
この性格は服で表れます。
開放性は服の自由さにつながっていました。
開放性とボディポジティブの関係
開放性は体を隠さない傾向でした。
隠す服とは−0.24でした。
負の相関は逆の関係を示します。
つまり高いほど隠しません。
これは前向きな傾向です。
もしあなたが社会の理想に縛られないなら。
服を楽しめます。
開放性は柔軟さとも関係します。
開放性は前向きな体の受け止め方と関係しました。
服は自己肯定感を高める道具
服は自分を認める手段にもなります。
安心感や個性は自分らしさです。
アーバンはそれが高めでした。
もしあなたが自分を好きなら。
好きな服を選べます。
服は心の応援団です。
自分の味方になります。
研究でもその可能性が示されました。
服は自己肯定感を支える道具になりえます。
服で社会の理想体型に縛られない
服は理想体型への圧力から離れる助けになります。
開放性が高い人ほど自由でした。
隠す目的は低めでした。
もしあなたが周りの目を気にしすぎないなら。
服で遊べます。
これは小さな自由です。
しかし意味は大きいです。
服は社会の基準から距離を取る手段にもなります。
性格と服を理解すると見方が変わる
性格と服の関係を知ると見方が変わります。
地味な服も自分を守る選択です。
派手な服も自己表現です。
どちらも意味があります。
研究は792人の結果です。
絶対ではありません。
しかし傾向は見えました。
服は心の表れです。
あなたの服にも理由があります。
性格と服を知ることで自分の選択を理解できます。
最後に
性格と服は、思っている以上に深くつながっています。
研究では792人の女性を調べた結果、服の選び方は流行や体型だけでなく、性格や自分の体への感じ方と関係していることが分かりました。
とくに「開放性」という、新しいことを楽しむ性格の人ほど、個性を出す服を選びやすい傾向がありました。
一方で、体に自信がないと感じると、ゆったりした服で隠す傾向も見られました。
しかしそれは悪いことではありません。
服は自分を守るための選択でもあり、自分を表現するための道具でもあります。
だからこそ、自分の服の選び方を少し振り返ってみると、自分の性格や気持ちに気づくきっかけになります。
今日選ぶ服にも、あなたらしさがきっと表れています。

ライター 兼 編集長:トキワエイスケ @etokiwa999
株式会社SUNBLAZE代表。子どもの頃、貧困・虐待家庭やいじめ、不登校、中退など社会問題当事者だったため、社会問題を10年間研究し自由国民社より「悪者図鑑」出版。その後も社会問題や悪者が生まれる決定要因(仕事・教育・健康・性格・遺伝・地域など)を在野で研究し、論文4本執筆(うち2本ジャーナル掲載)。社会問題の発生予測を目指している。凸凸凸凹(WAIS-Ⅳ)。








