SNSと政治の関係は、今とても注目されています。
友だちの投稿やおすすめ記事、動画などを通して、私たちは気づかないうちに政治の情報にふれています。
でも、その情報ってどこまで本当で、どれくらい自分の考えに影響しているのでしょうか?
「SNSの投稿を見て選挙に行く気になった」と感じたことがある人もいるかもしれません。
反対に、同じような意見ばかり見て、他の考えがわからなくなっていることもあります。
この記事では、アメリカの研究「How do social media feed algorithms affect attitudes and behavior in an election campaign?」をもとに、SNSの仕組みやその影響をわかりやすく解説します。
難しい言葉は使わず、できるだけやさしく説明するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
※HEXACO-JP性格診断を開発しました!MBTIより科学的根拠があります。詳細は以下タップしてください。

SNSと政治のつながりとは?
SNSが政治に与える影響とは?
政治のかたちをSNSは大きく変えています。
今では多くの人がSNSを通じて政治情報にふれています。
とくに若者の間では、ニュースよりもSNSの情報が中心です。
その結果、考え方や行動が変わることがあります。
たとえば以下のような変化が見られます。
- 意見の似た人とつながることで考えが強まる
- 有名人の投稿が投票のきっかけになる
- デマやうそも広まりやすくなる
このように、SNSの影響は良い面と悪い面があります。
ただし、2020年の実験では大きな考え方の変化は見られませんでした。
つまり、フィードの順番を変えても意見はあまり変わらなかったのです。
このことは、SNSだけがすべてではないことを示しています。
つまりSNSは人びとの意識に影響を与えますが、すぐに考え方が変わるとは限りません。
SNSで政治の情報をどう受け取っている?
SNSでは政治の情報を自分から探さなくても届きます。
たとえば友人の投稿や話題のニュースが流れてきます。
これを「ついでに情報を得る」と言います。
このような受け取り方には特徴があります。
- 興味がなくても目にするチャンスがある
- 気になる話題だけを深く見られる
- 友人や家族の意見も一緒に届く
また、アルゴリズムという仕組みが、関心のありそうな情報を選んでくれます。
しかしこの仕組みには注意が必要です。
似たような内容ばかりが届くため、考え方がかたよりやすくなるからです。
そのため、いろいろな意見にふれることも大切です。
SNSの情報は便利ですが、自分で考える姿勢を忘れないことが大事です。
なぜ若者はSNSからニュースを得るのか?
若者はSNSをニュースの代わりに使っています。
その理由は、SNSが日常生活の一部になっているからです。
また、テレビや新聞より気軽に使えるのもポイントです。
その背景には、次のような理由があります。
- スマホでいつでも見られる
- 知り合いの意見がすぐにわかる
- 好きな話題だけを選んで読める
さらに、動画や画像でニュースが伝えられるため、内容がわかりやすく感じます。
しかし、その分、内容の正しさが見分けにくいという問題もあります。
うその情報も本当のように見えてしまうことがあるのです。
SNSを通じてニュースを得ることは、手軽で便利ですが、情報の正しさを見きわめる力も必要です。
政治とSNSの関係が注目される理由
SNSは政治のやり方を大きく変えています。
とくに選挙のときには、SNSが重要な役割を果たしています。
なぜなら、多くの有権者がSNSを使っているからです。
注目される理由はたくさんあります。
- 候補者が直接メッセージを届けられる
- いろいろな意見が広がりやすい
- 短時間で多くの人に情報が届く
2020年の調査では、SNSを変えることで見る内容が変わるとわかりました。
たとえば、政治の投稿が増えたり、きつい言葉が減ったりしました。
それでも、政治への気持ちや行動にはほとんど変化がなかったのです。
つまり、SNSが政治に関係するのは事実ですが、どこまで影響するかは今も研究が続いています。
SNSが政治を変えるって本当?
SNSは政治の方法を新しくしています。
今では、議員や政党もSNSで意見を発信しています。
それによって、国民との距離が近くなったとも言われます。
具体的な変化は次のとおりです。
- 会議ではなくSNSで政策を伝える
- 若者が政治に関心を持つきっかけになる
- 急なニュースもすぐに広がる
ただし、すべてが良いこととは限りません。
SNSでは声の大きい人の意見が目立ちます。
その結果、少数の意見が多数のように見えることもあります。
SNSと政治参加の関係
SNSで選挙に関心が高まるの?
まずSNSは選挙への関心を高めるきっかけになります。
とくに若者にとって、SNSは情報を得る場です。
友人が投票したと投稿すると、自分も行きたくなることがあります。
このような効果にはいくつかの要因があります。
- 周囲の人の行動に影響を受けやすい
- 自分と同じ立場の人の意見を見られる
- 短くわかりやすい情報が多い
しかし、SNSを時系列順にした研究では、投票への意欲はほとんど変わりませんでした。
つまり、フィードの並びを変えただけでは選挙への関心は大きく変化しなかったのです。
このことから、SNSの効果はあるが、決定的とは言えないことがわかります。
つまりSNSは選挙への関心を高めるきっかけにはなりますが、それだけで行動に移すとは限りません。
SNSの投稿で投票する人が増える?
SNSでの投稿が投票のきっかけになることがあります。
とくに友だちや有名人の投稿は大きな影響を与えます。
「私も投票したよ」という言葉を見ると、自分も動きたくなります。
その背景には次のような理由があります。
- 行動をまねる心理が働く
- 投票が当たり前だと思いやすくなる
- 仲間意識が強まる
一方で、2020年の研究では、SNSの並び方を変えても投票率には大きな変化はありませんでした。
これは、「投稿を見たから投票する」とは限らないということを示しています。
つまり、きっかけにはなっても、それだけでは行動は決まらないのです。
SNSでの投稿は影響力がありますが、投票に行くかどうかは他の要因も大きく関係しています。
オンライン署名やキャンペーンの広がり
SNSでは署名や政治活動が簡単に広がります。
今では、リンクをタップするだけで署名できる時代です。
こうした活動は、参加のハードルを下げています。
オンラインキャンペーンの例は以下の通りです。
- 環境を守るための署名活動
- 性別の平等を求める運動
- 新しい法律に反対する呼びかけ
こうした活動は、短時間で広がるという特徴があります。
ただし、参加者が「本気」で関心を持っているかは分かりません。
これを「ゆるい参加」と呼ぶこともあります。
実際に行動を起こす人は、一部にとどまることも多いです。
つまりSNSでのキャンペーンは多くの人に届きますが、それが深い行動につながるとは限りません。
SNSでの政治的なつながりとは?
SNSでは政治に関心のある人同士がつながりやすいです。
たとえば、同じ意見をもつ人をフォローしたり、グループに入ったりします。
こうしたつながりは、自分の意見を強めることがあります。
つながりには次のような形があります。
- 友人や家族との会話
- 同じ考えの人とのグループ活動
- 共通の話題でのコメントやいいね
一方で、違う意見を持つ人の声が届きにくくなることもあります。
これは「意見のかたより」を生む原因になります。
そのため、広い視野を持つことが重要です。
SNSの政治的なつながりは心強いものですが、同じ意見だけでかたまらないように注意が必要です。
SNSとリアルな政治参加の違い
まずSNSでの行動と実際の政治参加はちがいます。
SNSでは投稿やシェアで意見を表せます。
しかし、それが投票やデモなどの行動に直結するとは限りません。
違いには次のような点があります。
- SNSは気軽に参加できる
- 現実の行動には時間と努力がいる
- 見た目では行動しているように見える
研究では、SNSの使い方を変えても投票やデモへの参加にはほとんど変化がありませんでした。
つまり、画面の中の活動と現実の行動はちがうということです。
SNSと政治的な考え方への影響
SNSで自分と似た意見ばかり見る理由
自分と同じ考えの情報が集まりやすいのがです。
その理由は、投稿を見る人の好みに合わせた仕組みがあるからです。
この仕組みを「アルゴリズム」といいます。
この仕組みによる特徴は次のとおりです。
- よく見る内容がさらに増えていく
- 似た意見の投稿が目につきやすい
- 違う意見が見えにくくなる
その結果、自分と同じ考えばかりが正しく思えてしまいます。
これは「フィルターバブル」と呼ばれる現象です。
研究でも、アルゴリズムの影響で似た意見に多くふれることがわかっています。
SNSでは考えがかたよりやすいので、いろいろな意見にふれる工夫が大切です。
意見が偏る「フィルターバブル」って何?
「フィルターバブル」とは、同じ考えしか見えなくなることです。
SNSでは、あなたが好みそうな情報だけが届く仕組みがあります。
それによって、意見が偏ることがあります。
このような特徴があります。
- 気づかないうちに情報がかたよる
- 反対意見に出会いにくくなる
よくある質問
SNSと政治の関係で一番問題になることは何ですか?
同じ意見の情報ばかりが届く「フィルターバブル」が最も大きな問題です。これにより反対意見を知る機会が減り、考えが偏りやすくなります。
SNSのアルゴリズムは本当に投票行動を変えますか?
2020年の研究では、アルゴリズムを変更しても投票率や政治的行動に大きな変化はありませんでした。影響はあるが決定的ではないことがわかっています。
若者がSNSから政治情報を得ることの問題点は?
情報の正確性を判断しにくいことが最大の問題です。画像や動画でわかりやすく見えても、偽情報や一方的な意見の場合があります。
SNSでの政治活動と現実の政治参加は同じですか?
違います。SNSでのいいねやシェアは気軽にできますが、実際の投票やデモ参加などの現実的行動とは別物です。
政治的な意見の偏りを避けるためにはどうすればいい?
意識的に異なる立場の情報源を見る、複数のメディアを比較する、SNS以外からも情報を得るなどの工夫が効果的です。
