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IQと占い:信じやすい人ほど頭が悪い?教育も悪い?

    IQと占い、占い

    IQと占いと聞くと、「頭がいい人は占いなんて信じないはず」と思ったことはありませんか。

    友達と朝のテレビ占いを見て盛り上がったり、SNSで星座占いをチェックしたりするのは、誰でも一度は経験がある、“あるある”です。

    このテーマを詳しく調べたのが、Intelligence and Individual Differences in Astrological Belief」という研究です。この研究は、アメリカの研究者Edwards らによって行われ、アメリカの大規模社会調査データ(8,553人)を分析しました。

    研究には平均年齢48歳の成人が参加し、性別・教育・宗教・政治などさまざまな要因と占い信念の関係が調べられました。

    今回も、性格研究者で悪者図鑑著者のトキワ(@etokiwa999)が解説していきます。
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    IQと占いの研究とは?なぜ人は星を信じるのか

    占いは昔から性格を説明する理論だった

    占いは、人の性格を星で説明しようとする考えです。
    昔から多くの地域で信じられてきました。
    たとえば古代バビロニアでも使われました。
    また、中国の漢の時代でも広まりました。
    さらにヨーロッパでも研究されました。

    つまり占いは長い歴史があります。
    基本の考えはとてもシンプルです。

    • 生まれたときの星の位置
    • 太陽がある星座
    • 星の配置

    これらが性格を決めると考えます。

    たとえば、もしあなたが占い師なら。
    友だちの誕生日を聞くかもしれません。
    そして星座から性格を説明します。
    これはホロスコープと呼ばれます。
    ホロスコープとは星の配置図です。

    しかし現在の科学では注意が必要です。
    星の配置と性格の関係は確認されていません。

    つまり占いは長く続く文化です。
    しかし科学としては疑問があります。
    その疑問を調べる研究が始まりました。

    占いは古代から続く性格理論です。
    しかし科学では確かな証拠が少ないため、心理学では本当に当たるのかを調べる研究が行われています。

    科学では占いの予測力は認められていない

    現在の研究では、占いの予測力は確認されていません。
    つまり星で性格を当てる証拠は弱いです。

    科学では予測が当たるかを調べます。
    同じ条件で何度も実験します。
    そして結果が再現されるかを見ます。

    ところが占いでは問題が起きました。
    研究の結果が再現できなかったのです。

    たとえば有名な研究があります。
    火星効果と呼ばれるものです。
    運動選手は火星の位置が関係する。
    そのような主張でした。

    しかしその後の調査で問題が見つかります。

    • 結果の選び方が偏っていた
    • 後から条件を変えていた

    こうした問題が指摘されました。

    もしあなたが実験者ならどうでしょう。
    誕生日と性格を集めます。
    何千人も集めて比べます。
    それでも星座と性格の関係は出ません。

    そのため多くの科学者は考えました。
    占いは科学ではない可能性が高い。

    多くの研究で星と性格の関係は確認されませんでした。
    そのため心理学では占いは科学ではないと考える研究者が多くなっています。

    それでも占いを信じる人は多い

    科学的な証拠が弱くても、占いを信じる人は多いです。
    これは研究者にとって大きな疑問でした。

    たとえば調査があります。
    米国の世論調査です。
    そこで次の結果が出ました。

    • 約29%の人が占いを信じる
    • 多くの人が星座を知っている

    つまり約3人に1人です。

    さらに面白い数字があります。
    星座を知る人は66%でした。
    血液型を知る人は51%でした。

    つまり星座の方が知られています。

    もしあなたが友だちと話すなら。
    星座の話題はよく出ます。
    恋愛の相性なども語られます。

    つまり占いは娯楽として広がっています。

    さらに最近は新しい形もあります。

    • 占いのスマートフォンアプリ
    • 毎日の運勢通知

    若い人ほど使う傾向があります。

    研究者はここで疑問を持ちました。
    なぜ人は占いを信じるのでしょう。

    占いは科学では疑問があります。
    しかし多くの人が信じています。
    その理由を心理学で調べる研究が始まりました。

    アメリカでは約3割が占いを信じている

    研究では、約36.5%の人が占いを科学に近いと答えました。
    これは大規模調査の結果です。

    研究では次の質問をしました。
    占いは科学だと思いますか。

    回答は3つでした。

    • 科学ではない
    • ある程度科学
    • とても科学

    その結果は次です。

    • 科学ではない 63.5%
    • ある程度科学 29.8%
    • とても科学 6.7%

    つまり合計すると36.5%です。

    もしあなたが学校で調べたら。
    クラスの10人のうち3人です。
    意外に多いと感じるかもしれません。

    さらに性別差もありました。

    • 女性の方が信じやすい
    • 男性はやや少ない

    年齢も関係していました。
    若い人ほど信じやすい傾向です。

    つまり占い信念は社会現象です。
    単なる個人の好みではありません。

    約3分の1の人が占いを科学に近いと考えました。
    この結果から研究者は占い信念の心理を調べる必要があると考えました。

    この研究が調べた「IQと占い」の関係

    研究の最大の目的は、IQと占いの関係を調べることでした。
    つまり知能と信念の関係です。

    研究者は次の疑問を持ちました。

    • 知能が低いと信じやすいのか
    • 教育が関係するのか

    そこで大規模データを使いました。

    調査人数は次の通りです。

    • 8,553人

    これは心理学では大きな規模です。

    もしあなたが研究者ならどうしますか。
    まず知能を測定します。
    次に占い信念を聞きます。
    そして統計で比べます。

    この研究でも同じ方法でした。

    知能は語彙テストで測りました。
    単語の意味を選ぶ問題です。

    • 問題数 10問

    このテストは知能検査と相関があります。

    その結果、重要な傾向が見えました。
    知能と占いには関係がありました。

    ただし研究者は慎重でした。
    完全な原因とは言いません。

    この研究は8,553人の調査で、知能と占い信念の関係を調べました。
    その結果、知能と教育が重要な要因として見えてきました。

    IQと占いの関係を調べた大規模データ

    8,553人を対象にした社会調査データ

    この研究の最大の特徴は、8,553人という非常に大きな調査です。
    心理学の研究ではかなり大きな人数です。
    多くの人を調べるほど結果は安定します。

    この研究で使われた調査は社会調査です。
    米国で長く続いている調査です。
    1972年から続いています。

    つまり社会の変化を長く調べています。

    研究者はその中からデータを使いました。
    占いに関する質問がある人です。

    その人数が次の通りでした。

    • 調査人数 8,553人

    もしあなたが研究者ならどうしますか。
    まずたくさんの人に質問します。
    そして答えを統計で調べます。

    例えば学校で例えましょう。
    クラス30人だけでは不十分です。
    学校全体1000人でも少ないです。
    全国の何千人なら信頼できます。

    この研究はその規模に近いです。

    そのため研究者は考えました。
    かなり信頼できる結果だろうと。

    この研究は8,553人の大規模社会調査です。
    心理学研究としては人数が多く、占い信念の特徴をかなり安定して調べることができました。

    調査参加者の平均年齢は48歳

    調査参加者の平均年齢は48歳でした。
    つまり大人を中心とした調査です。

    研究では年齢も大切です。
    なぜなら考え方が変わるからです。

    例えば高校生と社会人では違います。
    人生経験が大きく変わります。

    この研究の平均年齢は次です。

    • 平均年齢 48.06歳
    • 年齢のばらつき 17.5

    ばらつきとは年齢の広さです。

    つまり若い人もいます。
    また高齢者も含まれています。

    もしあなたが想像してみてください。
    20歳の大学生がいます。
    60歳の社会人もいます。

    このように幅広い人が調査されました。

    研究では年齢と占い信念も調べました。
    すると少し特徴がありました。

    年齢が高いほど占いを信じにくい。
    そのような傾向が見えました。

    ただし大きな差ではありません。

    つまり年齢だけでは説明できません。

    参加者の平均年齢は48歳でした。
    幅広い年齢層を含む調査で、年齢が高いほど占いを信じにくい傾向が少し見られました。

    女性がやや多いサンプル構成

    この調査では女性の割合がやや多いです。
    これは研究結果を理解する上で大切です。

    男女の人数は次の通りでした。

    • 女性 56.03%
    • 男性 43.97%

    つまり女性が少し多いです。

    研究では男女差も調べました。

    もしあなたが想像してみてください。
    学校で占いの話をします。
    すると女子の方が盛り上がる。

    そのような経験があるかもしれません。

    実際の研究でも少し似ています。

    占いを信じる割合は次でした。

    女性の方がやや高い。
    男性は少し低い。

    ただし差は大きくありません。

    つまり男女差はあります。
    しかし決定的な違いではありません。

    研究者は注意して説明しています。
    占い信念は男女だけでは説明できない。

    他の要因も関係している可能性があります。

    例えば

    • 教育
    • 知能
    • 年齢

    などです。

    この調査では女性が約56%でした。
    女性の方が占いを信じやすい傾向はありますが、男女差だけで説明できるほど大きな差ではありません。

    人種ごとの構成(白人・黒人・その他)

    調査では人種ごとの構成も調べられました。
    これは社会調査では一般的です。

    人数の割合は次の通りでした。

    • 白人 75.11%
    • 黒人 14.94%
    • その他 9.95%

    つまり白人が多い構成です。

    研究では占い信念も比べました。

    すると少し違いがありました。

    占いを科学だと考える割合です。

    • 白人 4.8%
    • 黒人 15.5%
    • その他 9.9%

    つまり黒人の割合が高いです。

    しかし研究者は慎重です。
    これだけで理由は分かりません。

    もしあなたが研究者なら考えます。

    なぜ差があるのでしょうか。

    可能性はいくつもあります。

    • 教育の違い
    • 文化の違い
    • 社会環境

    そのため研究者は結論を急ぎません。

    単純に人種だけの問題とは言えません。

    人種ごとの割合は白人75%、黒人15%でした。
    占い信念には差がありましたが、その理由はこの研究だけでは断定できません。

    占いが科学だと思う人の割合

    研究で最も重要な数字は36.5%です。
    これは占いを科学だと思う人の割合です。

    調査では次の質問をしました。

    占いは科学ですか。

    回答は3つです。

    • 科学ではない
    • ある程度科学
    • とても科学

    結果は次の通りです。

    • 科学ではない 63.5%
    • ある程度科学 29.8%
    • とても科学 6.7%

    つまり合計すると36.5%です。

    もしあなたのクラスが30人なら。
    約11人が占いを科学に近いと思います。

    かなり多い数字です。

    研究者はここで疑問を持ちました。

    なぜ人は占いを信じるのでしょう。

    そこで次に調べたのが知能です。

    つまり

    • IQ
    • 教育

    などです。

    その結果がこの研究の核心でした。

    知能と占いの関係が見えてきました。

    調査では約36.5%の人が占いを科学に近いと考えました。
    この結果から研究者は、なぜ人が占いを信じるのかをさらに分析しました。

    IQと占いの研究結果:知能と教育の影響

    IQが高いほど占いを信じにくい結果

    研究で最も重要だった結果は、IQが高いほど占いを信じにくい傾向です。
    つまり知能と占い信念に関係が見えました。

    研究者は統計分析を行いました。
    その結果、知能は強い要因でした。

    簡単に言うと次の傾向です。

    • 知能が高い
    • 占いを信じにくい

    この関係は偶然とは考えにくい結果でした。

    もしあなたが研究者ならどうしますか。
    まず知能を測ります。
    次に占い信念を質問します。
    そして両方の関係を計算します。

    この研究では8,553人のデータでした。
    そのため結果は安定しています。

    しかし研究者は注意しています。
    知能が原因と断定はできません。

    なぜなら人の考えは複雑です。

    • 教育
    • 環境
    • 文化

    なども影響する可能性があります。

    それでも研究では最も強い要因でした。

    大規模調査の結果、IQが高い人ほど占いを信じにくい傾向が見られました。
    ただし研究者は、原因を完全に断定することはできないと慎重に説明しています。

    教育年数が多いほど占いを信じにくい

    教育の長さも占い信念に関係していました。
    つまり学校で学ぶ期間です。

    研究では教育年数を使いました。

    例えば次のような違いです。

    • 高校まで
    • 大学まで
    • 大学院まで

    教育が長いほど占い信念は低くなりました。

    もしあなたが想像してみてください。
    理科の授業をたくさん受けます。
    科学の考え方を学びます。

    すると星の話を聞いた時に考えます。

    本当に証拠はあるのだろうか。

    このような疑問を持つかもしれません。

    研究でも似た傾向が見えました。

    教育が長いほど占いを科学と考えにくい。

    しかしここにも注意があります。

    教育と知能は関係があります。
    つまりどちらが原因か難しいです。

    研究者は次の可能性を考えました。

    • 知能が高い
    • 教育が長くなる

    その結果占いを信じにくくなる。

    教育年数が多い人ほど占いを信じにくい傾向がありました。
    ただし知能との関係があるため、単純に教育だけが原因とは言えないと研究者は説明しています。

    知能テスト「Wordsum」でIQを測定

    この研究では特別な知能テストが使われました。
    名前はワードサム検査です。

    これは語彙テストです。
    語彙とは言葉の理解力です。

    問題はとてもシンプルです。

    • 単語が1つ出ます
    • 似た意味の言葉を選びます

    例えば次のような問題です。

    言葉の意味が一番近いものを選びます。

    問題数は次の通りです。

    • 全部で10問

    もしあなたが受験者なら。
    意味の近い言葉を選びます。
    言葉の理解力が測れます。

    この検査はよく使われます。
    理由は信頼性が高いからです。

    他の知能検査との関係もあります。

    • 相関 0.8

    相関とは似ている度合いです。
    1に近いほど似ています。

    つまりかなり近い結果です。

    そのため研究では知能の目安になります。

    この研究では10問の語彙テストで知能を測定しました。
    他の知能検査とも強い関係があるため、知能の目安として使われました。

    IQと占いの関係は統計的に強い結果

    知能と占いの関係は統計的に意味のある結果でした。
    つまり偶然ではない可能性が高いです。

    研究では統計分析を行いました。
    すると知能は最も強い要因でした。

    他の要因も調べています。

    例えば

    • 教育
    • 年齢
    • 性別
    • 政治思想

    しかし知能の影響が目立ちました。

    もしあなたが研究者なら。
    たくさんの要因を一度に調べます。
    そしてどれが強いか見ます。

    この研究でも同じです。

    知能と教育の効果が確認されました。

    ただし研究者は断定しません。

    理由は人の信念は複雑だからです。

    例えば

    • 文化
    • 家庭環境
    • 友人

    なども影響する可能性があります。

    それでも研究では次の結論です。

    知能は占い信念と関係がある。

    統計分析の結果、知能は占い信念に最も強く関係する要因でした。
    ただし研究者は、人の信念は複雑であり原因を断定できないと説明しています。

    研究者が支持した「表面的知識仮説」

    研究者が最も支持した説明は「表面的知識仮説」です。
    少し難しい言葉です。

    簡単に言うと次の考えです。

    • 科学知識が少ない
    • 占いを信じやすい

    この仮説は昔からありました。

    科学者の中では次の意見があります。

    占いは科学を知らない人が信じる。

    研究ではこの仮説を検証しました。

    もしあなたが想像してみてください。
    科学の授業を受けた人がいます。
    実験の考え方を学びます。

    すると占いの話を聞いた時に。

    証拠はあるのだろうか。

    と考えるかもしれません。

    研究結果はこの考えに近かったです。

    • 知能が高い
    • 教育が長い

    この人ほど占いを信じにくい。

    つまり仮説と一致しました。

    ただし研究者は慎重です。

    この仮説がすべてを説明するとは言えません。

    研究では「科学知識が少ないほど占いを信じやすい」という表面的知識仮説が支持されました。
    しかし研究者は、この説明だけでは占い信念のすべてを説明できないと述べています。

    IQと占いは本当に関係ない?研究で否定された説

    科学への信頼はほとんど関係なかった

    意外にも、科学を信頼しているかどうかは占い信念とほぼ関係がありませんでした。
    研究者はこの点を特に調べました。
    多くの人は次のように考えます。
    科学を信じない人ほど占いを信じる。
    しかし結果は少し違いました。

    研究では次の質問をしました。
    科学者をどれくらい信頼しますか。

    回答は3段階です。

    • ほとんど信頼しない
    • ある程度信頼する
    • とても信頼する

    この答えと占い信念を比べました。
    すると関係はとても小さかったです。

    つまり科学への信頼だけでは説明できません。

    もしあなたが考えてみてください。
    科学が好きでも占いを楽しむ人がいます。
    逆に科学を疑う人でも占いを信じない人もいます。

    つまり人の考えは単純ではありません。

    研究者も同じ結論でした。
    科学信頼だけでは占い信念は説明できない。

    科学への信頼と占い信念の関係はとても弱い結果でした。
    つまり科学を信じるかどうかだけでは占い信念を説明できないと研究は示しています。

    宗教やスピリチュアルは影響なし

    宗教やスピリチュアルは占い信念と関係がありませんでした。
    これは多くの人の予想と違う結果です。

    研究者は次の疑問を持っていました。

    宗教的な人ほど占いを信じるのではないか。

    そのため次の質問をしました。

    • 自分は宗教的ですか
    • 自分は精神的な人ですか

    精神的とは心や魂を重視する考えです。

    回答は4段階でした。

    • 全くそうではない
    • 少しそう
    • ある程度そう
    • とてもそう

    この答えと占い信念を比較しました。

    しかし結果はほぼゼロでした。

    つまり

    宗教的でも占いを信じるとは限らない。

    もしあなたの友人を想像してください。
    宗教を信じる人でも占いに興味がない人もいます。
    また宗教を信じない人でも占いが好きな人もいます。

    研究結果もそれに近いです。

    宗教性や精神性は占い信念とほぼ関係がありませんでした。
    つまり占い信念は宗教だけでは説明できないと研究は示しています。

    政治思想と占いの関係も見つからなかった

    政治思想も占い信念には影響しませんでした。
    研究者はこの点も検証しました。

    なぜなら一部の研究では次の考えがありました。

    政治思想と信念は関係する。

    そこで次の質問をしました。

    自分の政治的立場はどこですか。

    回答は7段階です。

    • とても革新的
    • 革新的
    • 少し革新的
    • 中間
    • 少し保守
    • 保守
    • とても保守

    これを占い信念と比べました。

    しかし結果はほとんど関係なしでした。

    もしあなたが想像してください。
    政治が好きな人でも占いを信じる人がいます。
    政治に興味がない人でも占いを信じない人もいます。

    つまり政治思想は説明になりません。

    研究者はこの結果に驚きました。
    以前の研究では関係があると考えられていました。

    しかし今回の大規模調査では確認されませんでした。

    政治思想と占い信念の関係はほぼ見つかりませんでした。
    つまり政治的な立場だけでは占い信念を説明できないことが示されました。

    権威主義性格との関連も確認されず

    権威主義性格と占い信念の関係も確認されませんでした。
    権威主義とは少し難しい言葉です。

    簡単に言うと次の特徴です。

    • 強い権威に従う
    • 運命を信じやすい
    • 固定的な考え方

    昔の研究者は考えました。
    こうした性格は占いを信じやすい。

    なぜなら占いは運命を語るからです。

    例えば次のような考えです。

    星が人生を決める。

    そのため研究者は調べました。

    しかし今回の結果は違いました。
    権威主義と占い信念は関係なしでした。

    もしあなたが考えてみてください。
    占いを楽しむ人は必ずしも権威的ではありません。
    むしろ娯楽として楽しむ人も多いです。

    研究者は次の可能性を考えました。

    占い信念はもっと複雑な心理です。

    権威主義性格と占い信念の関係は確認されませんでした。
    つまり運命を信じる性格だけでは占い信念を説明できない可能性があります。

    研究で残ったのはIQと教育の影響だけ

    最終的に強く残った要因は知能と教育でした。
    研究者は多くの要因を調べました。

    例えば次のようなものです。

    • 科学への信頼
    • 宗教
    • 精神性
    • 政治思想

    しかし多くは効果が小さかったです。

    一方で次の2つは明確でした。

    • 知能
    • 教育

    つまり次の傾向です。

    知能が高い人ほど占いを信じにくい。
    教育が長い人ほど占いを信じにくい。

    ただし研究者は慎重です。

    この結果は原因を完全に示すわけではありません。

    例えば次の可能性があります。

    • 教育が知能を伸ばす
    • 知能が教育を受けやすくする

    つまり両方が関係しています。

    もしあなたが研究者なら。
    さらに別の研究を行う必要があります。

    例えば性格や文化などです。

    多くの要因を調べた結果、最も強く残ったのは知能と教育でした。
    この研究は、占い信念を説明する重要な要因として知能と教育の影響を示しました。

    最後に

    今回紹介した研究では、IQと占いの関係を大規模データで調べた結果、よく言われる「頭がいい人は占いを信じない」という単純なイメージだけでは説明できないことが分かりました。

    研究では8,553人の社会調査データを分析し、知能・教育・宗教・政治思想・科学への信頼など、さまざまな要因を比較しました。

    その結果、知能や教育が高い人ほど占いを信じにくい傾向は見られましたが、宗教、政治思想、科学への信頼などはほとんど関係がありませんでした。

    つまり、占いを信じるかどうかは「頭がいいかどうか」だけで決まるわけではなく、人それぞれの経験や文化、考え方などが複雑に影響している可能性があります。

    占いは多くの人にとって娯楽や話題の一つでもあります。大切なのは、結果をそのまま信じ込むのではなく、楽しみながらも冷静に考える姿勢を持つことです。研究は、私たちが信じているイメージをデータで見直す大切さを教えてくれています。

    常盤瑛祐、トキワエイスケ、ときわえいすけ、Tokiwa Eisuke

    ライター 兼 編集長:トキワエイスケ @etokiwa999
    株式会社SUNBLAZE代表。子どもの頃、貧困・虐待家庭やいじめ、不登校、中退など社会問題当事者だったため、社会問題を10年間研究し自由国民社より「悪者図鑑」出版。その後も社会問題や悪者が生まれる決定要因(仕事・教育・健康・性格・遺伝・地域など)を在野で研究し、論文4本執筆(うち2本ジャーナル掲載)。社会問題の発生予測を目指している。凸凸凸凹(WAIS-Ⅳ)。